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2018年09月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
厚生連・今井会長「4万1088署名は確かに受けた」、地元行政 住民の会と連携を  9月8日号
 厚生連・中条第2病院と老健きたはらの存続を求め住民署名運動に取り組む地域医療を守る住民の会(大嶋育未、柳義夫、佐藤和人代表世話人)は6月から申し入れているJA新潟厚生連・今井長司経営管理委員会長への署名提出が、6日ようやく実現し、住民の会代表世話人3人が新潟市の厚生連本部を訪問し、今井会長に直接、約4万人余の署名簿を手渡した。受けた今井会長は「確かに4万1088筆の署名を受け取ったこと、理事長にしっかり話す。(理事会で)結論を出したことを私が判断したい。ご家族の切実な思いは受けとめた」と話した。厚生連に出向いた大嶋代表世話人は「結論を出す前に家族会と厚生連と直接懇談する場を求めた。署名5万人になったら花角知事に直接手渡す」と話し、さらに全県への署名活動を広げ、地域医療と福祉の両面から中条第2病院と老健きたはらの存続運動を広げる意向だ。
 署名運動は今年3月から取組み、わずか1ヵ月余で1万を超える関心を見せ、いまも活動は続き、十日町市・津南町以外にも広がり、同会では全県に広げる方針。署名簿は地元十日町市、津南町はじめJA十日町、新潟県にも提出しており、当事者である厚生連への提出がようやく実現した。
 6日は新潟市のJA新潟ビル5階で行い、今井会長とJA新潟中央会・畑正義総務企画部長が同席。住民の会は大嶋育未世話人代表、佐藤順子世話人、島田恵理子事務局長らが出向き、分厚い署名簿を直接手渡した。面談はわずか10分間。同行した新潟県精神障がい者家族会連合会・江口道夫会長は「精神科の人たちは転院して病状が良くなった例はない。その病院での診療がいかに大事が分かるだろう。中条第2病院は地域になくてはならない医療機関だ」と語気を強めた。
 短時間ながら直接経営トップとの会見・懇談は次につながる。大嶋代表世話人は「厚生連は経営管理委員会と理事会を使い分けている感じだ。地元十日町市に再度集計した署名を提出し、共に連携するためにも住民の会と情報を共有してほしい。議会採択した十日町市と津南町の議会も共に運動する取り組みを求めたい。今回、今井会長は家族の切実な思いは受けとめてくれたと思う」と話し、今後も署名活動を広げ、平行して近隣市議会などに請願提出する方針だ。なお10日からの市議会一般質問で議員から同病院問題の質問が出ており、関口市長がどう答えるか関心が集まる。
中条第2病院は今月から医師1人が産休に入り、医師2人体制で病院運営している。外来対応はじめ入院150人余など、一日おきの当直医など極めて過酷な勤務状況になっている。

私の大地の芸術祭 トヤ沢「磯辺行久の提起」 9月8日号
 闇夜に浮かぶ巨大な筒状の構造物(砂防ダム)。そこから、流れ出たように広がる光のつながり。その静寂を分断するように走る長大な光るモニュメント。
 大地の芸術祭が始まる前、磯辺行久氏(1935年生れ)は越後妻有に環境調査に入っている。北川フラム氏の依頼だ。東京芸大の先輩でもある磯辺氏。油絵画家から転身、「エコロジカル・プランニング」を経て再び表現活動に取り組む磯辺氏の存在が、北川フラム氏が創り出した「大地の芸術祭」のベースにある。それが『人間は自然に内包される』。
著書『磯辺行久 川はどこへいった』で北川氏は「磯辺の提起は、美術史上の画期を示している」と記す。常設展示場SOKO「磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館」は、それを物語る。
 「サイフォン導水のモニュメント」。前回展で磯辺氏はここ「トヤ沢」で2011年3月12日発生の県境地震で起きた大土砂崩れの地で、「土石流のモニュメント」を作品展開。今回、その地で人間の思い通りには自然は動かない「自然の道理」をモニュメント化した。
 この場を地元は「トヤ沢」と呼ぶ。「昔からトヤとカタカナで書いた。あの沢にはいくつもの名前が付いた場所がある。俺の田んぼも流されたんだが、あの土砂崩れの場所がこうなるとは、考えられなかったなぁ」。トヤ沢で地元民が野菜や手づくり品を出店する市の店番を交代で担当する樋口重雄さん(76)は、沢の名前を次々に挙げた。「トヤ沢が、いまダムがある所。その上がイシャハラ(石原)、王又(オオマタ)、袖王又(ソデオウマタ)、ジュウニヤシキ(十二屋敷)、セリバ(芹場)、その隣りが…」、沢の呼び名が次々と出てくる。土石流前はその沢一つひとつに棚田が連なっていた。
 暗闇に浮き上がるサイフォンは、その地中に通る導水管。上流19`余の西大滝ダムでの取水が導水管を通り、この先約1`の信濃川発電所に行く。このトヤ沢、自然と人間、人間と開発、開発と自然、その在りようを、「磯辺の目」を通じて、我々に見せている。
 (恩田昌美)
 

東京五輪キャンプ地、年内に事前協定へ、クロアチア五輪委員会、初来市  9月8日号
 2020年東京オリンピック・パラリンピックでは国内自治体が出場国のホストタウンとなり、事前合宿などを受け入れる取り組みを全国で行っているが、16年前の日本・韓国サッカーワールドカップ大会時に、クロアチアチームが十日町市で事前キャンプして以来、クロアチアとの友好関係が続く十日町市は、東京五輪でもクロアチア選手団の事前キャンプ誘致の積極的に取り組み、実現に大きな感食を得ていることが明らかになった。3日の定例会見で関口芳史市長は「年内に事前協定を結び、来年には基本協定を締結したい」と、事実上の「キャンプ地内定」を明らかにした。今月19、20日にはクロアチア共和国オリンピック委員会が初めて十日町市を来訪し、市が誘致をめざす4種目の練習場などを視察する。

 19、20日来市するのは同国オリンピック委員会のダミール・シェゴタ副事務局長。3年前の2015年11月に関口市長がクロアチア訪問した時、シェゴタ副事務局長と懇談している。今回の訪問は、昨年10月に同国スポーツ庁・コステリッチ長官が来市し、これを受けた形で初めて同国オリンピック委員会が今回、十日町市を訪れる。
 市は、東京五輪では事前キャンプ地として4種目の誘致をめざす。このため視察先としてベルナテイオ・クロアチアピッチ(サッカー)、なかさとアリーナ(柔道)、市笹山陸上競技場(陸上)、市総合体育館(卓球)を予定し、市の伝統と歴史が分かる市博物館も見学する。20日夕には市長懇談と記者会見を設けている。
 関口市長は「昨年のクロアチアスポーツ庁・コステリッチ長官の視察後、十日町リポートがしっかりオリンピック委員会に上がってようだ。それを受け初めてオリンピック委員会が視察に来る」と今回の来市の重要性を話し、「年末までに(キャンプ地となる)事前協定を結び、来年に基本協定を締結したい」とキャンプ地の実現が濃厚であること示唆している。公式ではないがクロアチア五輪委員会との協議では、かなりの「熟度を増した話し」がなされているともいう。基本協定調印後は、クロアチア競技連盟を通じて各競技種目との交渉となり、十日町市はサッカー・陸上・柔道・野球の4種目を五輪委員会に上げているが、クロアチア側の希望にも応じたいとして、事前キャンプ誘致をめざす。

私の大地の芸術祭 「光の館」  9月8日号
 この夏、大地の芸術祭の取材で何度同じ事を聞かれただろうか。「光の館、いつも予約でいっぱいですね」、「なんとか泊まりたいんですよ、光の館」。 
恐縮して話すのは受付担当10年の岩田幸恵さん(37)。「申し訳ありません。来年1月ですと、平日ならご予約できます」。大地の芸術祭の象徴的な作品で、世界から宿泊予約が入る『光の館』。世界的なアーティスト「ジェームズ・タレル」の代表作になっている。
 「すごかったー」、「どうなっているの?」…。光の館を訪れた人の、見学後の第一声は、ほぼこの言葉だという。屋根が動き、正方形にくり抜かれた天井からは、空が見える。和室の畳に仰向けになり、その空を見ているだけなのだが、「えっ、えっ、えっ」の連続。室内ライトが色彩変化すると、仰向けで見える空間そのものが…。この先は、言葉では表現できない世界だ。さらに幻想的な浴室は、異界の雰囲気。
 大地の芸術祭が始まった2000年。地元に暮らしながらも、「なにか始まったようだ」的な感覚だった岩田さん。2009年の4回展から受付担当になり、世界から来訪する人たちと接するうちに「自分の中で、何かが膨らんできました。それが芸術祭。いまも膨らみ続けています」。
今期、大きな変化を感じている。「これまでも外国の方々が多く来られていましたが、今回はアジア系の方がとても多いです」。7回展を象徴する動きが、光の館でも見られる。南半球の南米ブラジルからの来訪者もいる。
 四季折々の風情を見せる光の館。「冬に来られる方は、リピーターの方が多いようです。芸術祭を通じて妻有の良さ、自然の良さを感じて下さる方が、増えていますね」。
この高台からは、『は・な・こ』が望める。はなこ…? 岩田さんに聞いて下さい。 (恩田昌美)

「ありがとう、助かります」、町立津南病院で「みまもり隊こころ」が活動  9月8日号
「ありがとう、助かります」 津南病院みまもり隊こころ、活動3ヵ月余
 「ありがとうね」。通院者や家族から、感謝の声が聞こえている。町立津南病院の玄関で今年6月から利用者の見守りを行うボランティアグループ「津南病院みまもり隊こころ」(繻エ洋子会長、15人)。足が不自由な高齢者がタクシーで来院する際や、家族が車で通院者を送る時に駐車で一時目を離す時間が生まれるケースがあるなか、「ボランティアで見守ろう」と発足。オレンジ色のビブスを着たボラが見守り活動を続けている。
 現在は診療科が多い月・水・金の週3日、午前9時〜11時半まで実施。活動日誌を付け、同病院に提出。車の乗り換え支援、車イス利用状況など、病院利用者の現状把握にも一役買っている。繻エ会長は「通所リハビリの方などは車の乗り降りも大変だと、見守りをはじめるなか改めて感じました。皆さんありがたがってくれて、こちらもやりがいがあります」と3ヵ月余の活動を経て、見守りの必要性を改めて実感している。
 病院駐車場は午前中は満車となる場合が多く、家族が車で送迎時は玄関で来院者をいったん下ろし、その後駐車スペースを探すため、どうしても目を離す時間ができてしまっていた。同隊は来院者への声かけ、車の乗り降り支援、車イス乗車介助など行っている。同病院の桑原次郎事務長は「見守り支援が来院者の安心感に繋がっている」と感謝する。
 同隊はボラが増員できれば、活動日を増やすことも視野に入れており、メンバーを募集中。問合せは事務局の板場勇司さんрO90‐8856‐9374。

外国メディア、妻有の文化・生活体験  9月8日号
 ○…囲炉裏やジビエ料理に「ワオー」―。訪日外国人向けの情報サイト最大手「gaiginPOT」や外国人向けに日本を紹介するサイト「BurnyTokyo」など運営するインフルエンサー(世間に与える影響力が大きい行動を行う人)7人を招いた、十日町市とジェトロ新潟の産業観光連携事業が4〜6日に行われ、大地の芸術祭や妻有の食文化など体験。早々に発信していた。
 ○…招いたインフルエンサーは、スペインやフランス、イタリアなど全員が外国人。会員数20万人の外国人向け旅行情報サイトの運営会社の人もいる。清津峡の旅館せとぐちでは、囲炉裏を囲んでイノシシやクマ、カモ肉などジビエ料理に舌鼓。囲炉裏やお膳に関心を示し、「トッテモイイデスネ」などと盛んにシャッターを切っていた。

障がい者への理解で共生へ、うおぬまフォーラム  9月8日号
「私たち生きづらさ抱えています」―。障がい者が共に暮らしやすいまちづくりを考える県地域生活支援ネットワーク巡回フォーラム「うおぬまフォーラム16」は1日、津南町文化センターで開催。シンポジウムで発達障がいの自助会「ricca」の斎木靖子代表は「発達障がいは見た目では分かりません。障がい者のことを理解、知ってもらうことが地域共生の第一歩」と強調した。
 同フォーラムは、障がい者や高齢者問題など毎回テーマを設け、地域を巡回しながら開き今回が16回目。シンポでは斎木さんの事例を中心に、ひきこもりの親の会•フォルトネットの関口美智江代表、NPOあんしんの久保田学事務局長、十日町市社会福祉協議会の水落久夫事務局長がそれぞれの体験や取り組みを紹介した。
 斎木さんは高卒後、東京で仕事に就くが、物事の優先順を理解できずケアレミスも多く、さらに何度も同じことをお客に聞くことから上司から「苦情が来ています」と言われ、診察でようやく自分が発達障がいだったことが分かったという。しかし、そのことで即日解雇されることもあるなど、4年間に7回も転職を余儀なくされた。斎木さんは「発達障がいだと知らされ、ああ、自分のせいじゃなかったんだと安心しました」というものの、「でもその先、どこに相談に行ったらいいか、どうしたらいいのか分からなかった」という。現在は発達障がいを理解してもらった上で仕事に就くことができたといい、「自分から動かないと何も始まらない。発達障がいを知ってもらうきっかけになればとriccaを立ち上げました。現在、自分の取扱説明書を作ろうと取り組んでいます」と話した。
 一方、関口さんは、「引きこもりだった息子が社会人になり『引きこもりも市民権を持ったよ』と言った時、ああ活動してきてよかったと思いました。自分たちが発信していくことが見える化につながるのかなと思います」と話し、久保田さんは「自分がやってもらいたいことをやってあげたい。その関係づくりが大事」と指摘。水落さんも「人間関係をよくしていくことが大事。相手の立場に立って考えるお客様の精神が重要です」と話した。

縄文が深める「縁」、富士宮市と津南、ルーツを探る  9月8日号
 縄文が深める津南縁―。約1万3千年前の縄文草創期の国指定史跡である、静岡・富士宮市の大鹿窪遺跡で10年余イベントを行っている「柚野の里まつり実行委員会」のメンバー11人が2、3日、津南町に視察研修に来訪。町なじょもんの取り組み、縄文の布・アンギン技術を現代に伝える津南・ならんごしの会によるアンギン編み体験、友の会(内山恭伴会長)と交流。翌3日は桑原悠町長を表敬訪問するなどし縄文交流。メンバーの中には、ニホンジカの皮で作った衣服を着た本物の縄文人に見える者もおり、注目を集めた。「せっかく繋がった縁。今後も交流を継続したい」と意欲を話す。

 実は今回の来町者11人のうち4人は、ルーツが津南にもある。津南町外丸出身で、富士宮市柚野地区に嫁いだ田中ギンさん(故人)の孫たちだ。祖父がトンネル工事技術者だったことで水力発電所の建設が盛んだった津南に滞在。その時、食事など賄いを務めていたのがギンさん。見染められ、柚野地区に嫁いだ。孫のひとり、鹿革の衣服に身を包み縄文アピールする後藤俊和さん(38)は「実は津南に来るのは初めてなんです。縄文、という繋がりがなければ津南に来る機会はなかったかもしれない。すごい縁です」。
 元々の来町のきっかけは、柚野地区の縄文イベントに昨年、町なじょもんの縄文親善大使であるチェロ奏者・斎藤孝太郎氏が出演したこと。大鹿窪遺跡を活用した史跡公園建設計画が出ているなか、縄文と農業体験を組み合わせ先進的な取り組みを続けている地として津南を紹介。柚野地区住民に津南の血を引くものがいるのに縁を感じ、今年3月に東京国立博物館で町教委が行い、國學院大名誉教授・小林達雄氏と明治大学野生の科学研究所・中沢新一氏が対談した縄文イベントに参加。ここで前町長・上村憲司氏から誘いを受け、今回の津南研修に至った。 
さらに柚野の里まつり実行委事務局長・片山康嗣さん(41)も、津南縁がある。本業は有機栽培農家でニンジンを栽培。そのニンジンを加工し、ジュース化しているのが津南高原農産。柚野地区は996世帯で、人口2600人余。「柚野も津南も縄文文化や自然が豊かな、小さな地域で同じ部分が多い。今回の研修も大きな縁を感じたから実現しました。まず民間レベルで縄文交流が続けられれば」と期待していた。

川下り、最高、千曲川フェスでラフティング  9月8日号
 〇…地域に身近にある日本一の大河・千曲(信濃)川の観光活用をと、「栄村千曲川フェスティバル」は2日に開き、午前と午後の全2回、東大滝―横倉間のラフティング体験を実施。通常料金の半額で提供し。両回とも定員の30人余が村内外から参加する人気。切り立った岸壁、川面からしか見られない幻の滝など、大自然と五感で親しむ貴重な時間を過ごした。
 〇…栄村では川活用の一環として、ラフティング体験を10年余前から断続的に続けている。6年前には栄村親水協会(樋口武夫会長)を立ち上げ、観光活用の道を模索。今回のフェスは同協会と栄村秋山郷観光協会の共催で行い、村内外に広く参加を呼びかけ行った。樋口会長(67、小滝)は「近年、ラフティング人気はより高まっている。村にとっても川を使った遊びは観光面でプラスに繋がるはず。大自然を楽しむ機会として、継続しフェスを行いたい」と話している。

私の大地の芸術祭  絵本と木の実の美術館「マムシの思い」  9月8日号
 ◎…「ヒトが殺したマムシの数と、マムシが殺した人の数と…こわいのはどっち?」「ニンゲンの毒のあつかいかたはどうもズサンでこまります…マムシの毒はマムシのなかできちんとかんりします」。『マムシは、どんな気持ちで里山に暮らしてきたのだろうか』という問いに真っ正面から取り組んだ絵本と木の実の美術館で作品を展開する絵本作家•田島征三さん。そこにアメリカ出身の詩人、アーサー•ビナードさんの詩が並ぶ。そして同美術館の玄関口に出現したのがニンゲンを飲み込む巨大なマムシだ。「地元住民はじめ伐採専門業者、一般ボランティアなど多くの人の手で完成しました。感動しました」と開館当初からのスタッフで歌い手の天野季子さん(36)。
 ◎…制作した巨大なマムシは延長約60b。入館者はマムシの口から入り、体の中を通って入館する。車いす利用者も通れるように設計したら60bになったという。大地の芸術祭終了後も、11月の「冬眠」に入るまでどっしりと構える。「マムシの次は何だか分かりますか」と天野さん。「来年は開館10周年なんです。大地の芸術祭は終わりますが、この美術館は来年もにぎやかになりますよ」。開館当初に田島さんが描いた、小川が流れヤギがいる構想図。それが次々に実現。10年間の思いがぎっしり詰まっている。
     (村山栄一)

ジャズの響きを再び、妻有ビッグバンド結成  9月8日号
 妻有地域で活動するアマチュアジャズミュージシャンらが集まり、音楽に賭ける思いを一つしようと、16人編成の「妻有ビッグバンド」(TBB)を結成した。地域では13年ぶりの復活。メンバーらは「いずれは演奏会を開きたい」と胸を膨らませている。
 スウェーデンのボーヒュスレーン・ビッグバンド(BBB)が、10月の越後妻有文化ホールでの公演後、市内ミュージシャンにクリニックを開くことが決まったことから、5月に有志が声を掛け合い、週1回の練習に励んでいる。
 BBBメンバーの一人が日本人で以前、中条•円通寺(渡邊真人住職)本堂でジャズライブを開いたことで十日町とつながりができ、県外で活躍していたミュージシャン2人が市内に移住。また、円通寺の音楽スタジオ「音蔵」が練習拠点として使えることになり、総務担当の水落哉子さん(41・中条北原)は「様々な縁と偶然が重なってできた奇跡のバンドです」と笑顔を見せる。
 TBBはサックス5、トロンボーン4、トランペット4、リズムセクション(ドラム、ベース、ピアノ)というフル編成。慶応大ジャズクラブに所属し渋さ知らズのメンバーとして活躍し今回、バンドマスターを担当する木千歩さん(45・高田町)は「一流のプロの指導など、めったにない機会。先につながるアドバイスを受けられたら」と期待している。
 結成を応援し、平成17年まで市内ビッグバンドを率いた山田秀和さん(65・下条山際)は「人数が多いとバンド運営は大変だが、クリニックに留まらず、グループとして独立し続けてほしい」とエールを送っている。

すごいね、ねじり杉、小学生が郊外授業  9月8日号
 ○…「昔話の木に出会え、語りもしたよ」。生活の授業で「角間のねじり杉」など昔話を学んでいる馬場小2年生8人が4日、語りの舞台の中里•角間地区を校外学習で訪ね対面。「すごーい」と声を上げ、「この木が昔話の木だったんだね」と大喜びだった。
 ○…同ねじり杉は、県指定文化財・天然記念物根本周囲3b、樹高22b、推定樹齢 270年。根元から上に左回りの螺旋を描きながら伸び、そのねじれは枝の先にまで及んでいる。昔、旅の僧侶が自分に水を恵まない村民の行いを嘆き、1本の杉の木をねじって「このまま伸びよ」と言って立ち去った、という伝説がある。児童たちは大地の芸術祭で賑わう近くの清津倉庫美術館で来場者の前で「ねじり杉」はじめ「七ツ釜」「弘法清水」など4話の語りも行い、大きな拍手を受けていた。なお、同校では6日、全校で大地の芸術祭の作品巡りも行った。

JR東・宮中取水ダムに十日町市が新発電所計画、水利権取得が課題、「義務放流管理」最終責任はだれ? 9月1日号
 十日町市がJR東・宮中取水ダムに計画する「維持流量発電所」計画は、発電事業者の形態にもよるが新たな水利権取得が求められる事態にあり、十日町市が国に水利権申請をした場合、現在の国が定めている宮中ダムからの「毎秒40d以上の維持流量」の確保の最終責任が、誰にあるのかが大きな問題になる。現在はJR東に維持流量確保の責任があるが、その維持流量を使って新たに発電する場合、その新しい発電事業者に維持流量確保の最終責任があるのか、法律解釈を含め、微妙な段階にあるようだ。先週24日、市議会産建委員会への市側からの説明で明らかになった。
 河川に発電ダムを設置する場合、最大の課題が下流域への「維持流量の確保」。今回の十日町市の計画は、すでにJR東が宮中取水ダムを設置し発電を行っている、そのダムからの維持流量毎秒40d以上を活用し、新たな発電事業を行うもの。
 この場合、新たな発電を既存施設の発電事業者・JR東が行う場合は「従属発電」として新たな水利権取得は必要ない。さらに十日町市とJR東で新たな発電事業法人(公設民営含む)を作り、発電事業を行う場合は「法律的な判断が必要になる」としているが、十日町市が単独で行う発電事業に比べれば、その許認可は容易と見られる。
 新たな計画概要では、発電使用水量は毎秒38d(義務放流量40dから魚道放流毎秒2dを除いた流量)で、出力は2735KW(年間発電電力量約2190万KWh、一般家庭約5千戸分)。事業費は売電に伴う東北電力への系統連系などを除き発電施設建設だけで約65億円としている。
 一方、十日町市が同計画を進めるために新たに設置する「河川環境を検討する委員会」は、新たな発電事業者による維持流量確保など含めたJR東との協議が必要で、設置は先送り状態。現資源を活用する十日町市の挑戦は、国の法的な課題と共に、パートナーシップを掲げるJR東との連携の行方にかかっている。

写真正面の野球場山側に導水管を通す構造。JR宮中ダムで


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