
新潟・長野・群馬の
3県7市町村の積雪エリアで立ち上げた雪国観光圏。そのブランドマネージャーであり雪国デザイン研究所主宰のフジノ・ケン氏(津南町在住)。雪国の魅力、情報発信のあり方を、妻有新聞社で職場体験した中学生がインタビューした。津南中学2年・津端一徹君(14)は10、11日、フジノ氏にインタビューし、取材体験記にまとめた。
――フジノさんは、出身はどちらで、デザイナーの仕事の内容についてお聞きします。
「岐阜県で育ち、車のデザイナーになりたくてデザインの勉強をしました。形のない考え方やアイデアを、目に見えるモノにするのは大変です」。
――雪国の魅力はなんでしょうか。
「四季にメリハリがあって、それが新鮮です。地元の人たちは雪が降ると大変さが先でしょうが、私は雪が降るとワクワクします。雪国の知恵はすごい。いろいろな事を知っている人や、自分でいろいろな事が出来る人が普通にたくさんいます。食べ物の種類も多くあり、この地形、河岸段丘や雪が美味しい食べ物につながっているのでは。でも、それが他の人たちに伝わっていないので、それをうまく伝えるためにデザインやブランディングで知ってもらおうと取り組んでいます」
――雪国のどんなところをデザインしているのですか。
「都会と津南との交流や出会いなど、形のないものをデザインしています。訪れた人たちと地元の人たちとの出会い、雪国での時間の過ごし方などです」
――雪国観光圏について教えて下さい。
「津南町、栄村、十日町市、南魚沼市、魚沼市、湯沢町、みなかみ町の7市町村で協力し、他の地域の人たちの力を借りて、地域を元気にしていくことを目的に作りました。人口減少や高齢化で、雪国圏だけでは難しい面があります。それを観光の力を使って元気にする、そのための広域観光圏です」
――なぜ雪国ブランドを作ろうとしたのですか。
「雪国と聞いただけで欲しくなるモノ、行ってみたくなるようなモノ、それがブランドです。例えばルイ・ヴィトンのバッグ。あれは単なるビニールです。でも、ヴィトンと聞いただけで、なぜか欲しくなる、それがブランド。雪国をそういう状態にしていきたい」
――雪国を世界に広め、発信しようと思われるのはなぜですか。
「ここ雪国にしかない素晴らしい魅力があるから。発信の仕方で、外国の人たちにも雪国は面白いと思ってもらえるかもしれない。雪国を気に入った人たちが、他の人にその魅力を伝えてくれるように、魅力を感じてくれた人が、手渡しで情報を伝えてくれるようにしたいです」
――情報はどうやって伝えるのですか。
「2007年を境に、ものすごい量の情報があふれ出ています。いまも増え続けています。この中でどう情報を伝えていくかが大切です。2007年以前のような情報を拡散する手法では、伝えたい情報は伝わりません。手渡しで届ける、これをコツコツと地道に続けるしかないのが、いまの情報社会です。手渡しで届けるには、届ける相手のことを知る必要があり、その人が何を求め、どんなことに興味があるかなど、伝えたい人の情報を集めることで、初めてこちらの伝えたい情報を手渡しできます。その伝えたい情報も、いいモノ、内容のしっかりしたモノでないと伝わりません。これが今の情報社会で大切なことです」
――ありがとうございました。