
任期満了に伴う津南町長選は24日投開票し、元議会副議長の桑原悠氏(31)が2614票を獲得し、三度目の挑戦となった半戸哲郎氏(67)に192票差で初当選した。高橋真二氏(57)は善戦したが及ばなかった。桑原氏の31歳町長当選は、全国町村で最年少となり、来月9日の町長就任で全国最年少女性町長が誕生する。選挙戦は共に無所属の3人が前哨戦から熱戦を展開し、町内ほぼすべての集落で3人が集落懇談会を開き、告示後は激戦を反映し、エネルギッシュな街宣が展開された。わずか192票の僅差の勝利となり、津南町の有権者が若きリーダーに「期待と不安」を抱き、今回の町長選に臨んだことがうかがえる。
午後7時の開票開始から、わずか55分で当選の一報が入るスピード開票だった。開票待ち会場となった桑原悠候補の地元、貝坂公民館には午後7時過ぎから選対関係者や地元民らが詰めかけ、約60人余が開票結果を待った。
午後7時55分、開票所に詰める選対関係者から村山文雄選対本部長に一報が入ると、立ち上がり、しばらくの沈黙の後、「ガッツポーズです」と勝利宣言すると、「おーっ」とどよめきと共に「やったー」とハイタッチで喜びの大合唱。抱き合う人、涙する人など激戦の厳しい選挙戦を物語っていた。桑原候補は当選が決まるとすぐに3歳の長女を抱え、夫が1歳の長男を連れ会場に現れると、
さらに大きな拍手と声援はわき起こり、桑原家族は満面の笑みで応えた。
国会議員や県議、大手民間などからの勝利為書きが並ぶなか、後援会の風巻忠義会長は「皆さんのおかげです。悠は今日からが出発です。新しい風を起すと、決意を新たにしているはずです。今日の思い、今日の喜びは悠の励みになるはずです。悠への支援を引き続きお願いします」と感謝を述べた。町議選時代から常に一緒に活動した同級生の女性から花束を贈られ、しっかりと抱き合い、勝利を実感していた。
初当選した桑原悠氏は参集者の拍手を受け、、「覚悟を持って挑戦し、覚悟を以て町長就任の日を迎えたい。新しいまちづくり、時代が動き出してきたと、皆さんが実感するまちづくりを、皆さんと一緒に作らせてほしい」と初当選の挨拶。さらに取材に答え、192票差について「町民の皆さんの率直な判断であり、半戸さんを支持された方々、高橋さんを支持された方々、すべて1万人町民一緒に町を作る決意である」と述べ、今回の僅差について、上村町長支持表明を「町民の方々は、何も変わらないのではと受けとめた方もいるだろうが、その意味でも町民の皆さんのまっとうな判断だと思っている」と開票結果を受けとめている。
さらに31歳という全国最年少町長に就任することは「多くの方々からの支えで生み出して頂いた結果であり、風通しの良い、明るい、楽しい津南町を作っていきたい」と抱負を話す。
2児のママさん町長が誕生する。桑原氏は当選が決まった時、『かあちゃん、これから頑張るからね』と子どもたちに話したことを明し、「津南の子どもたちに未来ある明るい津南町を引き継ぎたい」と子どもたちを抱きしめた。
7月9日、就任だ。「まず、役場内の雰囲気を明るく、働きやすい環境づくりに努める。町長就任後、すぐに東京慈恵会医大を訪れたい。常勤医師の話しを前に進めたい」と人を介してすでに面会の予定を入れているという。選挙戦でも訴えた『トップセースル町長になる』意気込みだ。さらに行政方針として改めて、「津南町に暮らす人たちの勇気と挑戦を後押しできるまちづくりをする」と掲げる。