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2016年10月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
飯山線全線に44年ぶりにSLK走る、迫る雄姿をキャッチ   10月23日号
 ◎…「ボォ――ッ」。汽笛が里山に響き渡るなか、黒煙を吐き、シュッ、シュッと白い蒸気を噴き出しながら、蒸気機関車(SL)が、信濃川に架かる橋を渡って、迫ってきた。44年ぶりに飯山線全線でのSL運行の試運転が19日から始まった。本番は来月19、20日の2日間。試運転初日の19日は沿線に多数の「撮り鉄」カメラマンが全国から駆けつけ、C11の雄姿に盛んにシャッターを切っていた。
  ◎…「ここは最高のロケーション」。神奈川・厚木市から来た新井洋志さん(60)。全国からの60人余のカメラマンと共に、津南町鹿渡新田の飯山線脇でSLを待った。「ボォ――ッ」とトンネルに入る汽笛が聞こえ、まもなく黒いSLが姿を現し、橋を渡る。一斉にシャッター音が響き、目の前を雄姿が通り過ぎた。「SLは究極のアナログ。水と石炭だけ。この魅力は最高。定期運行ができれば、毎年来ます」。沿線に宿泊し今秋、さらにチャンスをねらう。 (恩田昌美)

新潟県知事選、野党共闘の米山隆一氏が初当選、自民推薦候補に6万票の大差で  10月23日号
 原発再稼働問題を争点化した医師で弁護士の新人、米山隆一氏(49)が初当選した新潟県知事選。15日の投開票は、接戦の前評判をくつがえし、午後9時過ぎには「米山氏。当確」が出た。十日町市、津南町の選対事務所では、米山氏を推した社民、自由、共産、さらに自主参加の民進関係者30人余が集まった選対事務所では、午後9時過ぎ、ネットニュースで米山当確を知り、TVで確認し、全員で歓喜の万歳で抱き合った。一方、自民支部幹部、行政トップらが集まる森選対の十日町市、津南町事務所では、一様に沈痛ムードで、当確が決まると、あいさつもなく、事務所を後にする姿が目立った。現職・泉田裕彦知事は24日で退任。25日、新知事・米山隆一知事が誕生する。来月16日からの臨時県議会で、米山知事が何を語るか、大いに注目される。

 「こんな街宣では、有権者の気持ちはつかめない」。選挙中、自民関係者がもらした言葉が、現実のものとなった。前長岡市長・森民夫氏(67)は長岡市長や全国市長会長の経験を全面に出し、当初はジュークを交えた余裕ある街頭演説をしていた。だが、この時すでに、「演説の内容が薄い。自民支持者が多い中山間地なら通じるが、浮動票が多い都市部では通じないだろう」とする危機感が、森選対にはあった。

 だが、修正されるどころか、争点絞りにより「原発再稼働」が最大論議となった。米山氏は早くから、県民意識をつかむように「泉田知事の路線を継承する」と街頭演説で明言。一方、森氏は、「国の原子力規制委員会の判断を受け、県技術委員会で充分に検討し、安全性が確認されなかったら、国にノーという。私だからノーといえる」と、言い回し表現になり、有権者にはストレートに伝わらなかった。

 加えて、政権与党・自民政権が原発再稼働に前のめりの印象から、森氏の自民推薦が足を引っ張る形となった。
6月の参院選に次ぐ勝利となった「野党共闘」は、次期衆院選への弾みとなったと見ている。米山選対の十日町事務所の自由党十日町の本間侃氏は、「この2連勝を次期衆院選につなげたい。野党共闘をもっと強固にする必要があり、十日町の基盤づくりが必要」と、参院、知事選を通じた野党共闘を、さらに組織化する必要を強調している。

1000億円企業に急成長。日本食研グループが45周年、津南町をバックアップ  10月23日号
 国内外に300余の営業所を持ち、社員4200人余、今季9月決算で売上1000億円を突破している日本食研グループの創立45周年記念式は15日、埼玉・大宮市のロイヤルホテル大宮で関係者5百人余が参列して開催。年間15億円余の取引がある津南町森林組合から涌井組合長、理事ら15人余も出席。日本食研ホールディングスの大沢一彦会長は、ここ50年間で一番成長した食品企業であると評価を受けていると話し、「社員と経営者がさらに汗と知恵を出しまくっていくことで、さらに発展する。その発展のシステムを創りあげている」と、45年前に1人で立上げ、スタートした同社の歩みを述べ、45年の歴史への自覚を促した。

 記念式では、大沢会長が『運が重なった』と、自身の歩みを語る上で必須の東京農業大学での学び、さらに人間関係などを自伝的に語った。来賓には東京農大・高野克己学長や盟友でもあるサッポロビールCEO・上條努社長など経済界の要人が出席。営業所を開設した津南町からは上村町長、取引する津南町森林組合関係者が出席、45周年を祝った。

 上村町長は「大沢会長からは大きな力添えをいただき、日本食研の社員の皆さんが多数、津南町を訪れ、町民と交流し、町内の若い人たちの勇気を誇りを育んでいる。子どもたちへの多額の図書費寄付、ふるさと納税など、多大なるご尽力をいただいている」と感謝。さらに大沢会長の著書の言葉を引用し、「いつわりのない人生を、これを私の町政の信条にし、いつわりのない町づくりを進める」と述べた。

県境地震の地をSLが走る。飯山線・栄村青倉    10月23日号
 ◎…5年前の長野新潟県境地震で被災し、線路が崩落した栄村青倉の飯山線に、44年ぶりのSLが走った。全国から50人余のカメラマンが青倉橋からSLの雄姿をねらった。所沢市からの加藤隆次さん(61)は40年のSLファン。「前泊し、この場所をめざした。ここは震災の地ですよね」。汽笛と黒煙、カメラと動画を両方セットし、千曲川とSLをキャッチした。

キラリ看板娘「城倉未来さん・23歳・なかまんも家」   10月23日号
○…中学、高校と吹奏楽部でトロンボーンを担当。「十日町市の吹奏楽団からお誘いを受けるのですが、時間がなくて。余裕ができたら、入りたいです」。10代から「関ジャニ∞」の大フアン。。友達のライブにも言っている。姉夫婦のかわいい子供を見ると、結婚願望が高まっていく。

東京津南郷会60周年、からす踊りで祝う   10月23日号
 津南町誕生の翌年、昭和31年に設立した東京津南郷会(野村英夫会長)の60周年記念式が15日、東京四谷・麹町のホテルで開かれ、地元津南町から上村町長、草津議長らが出席し、近隣のふるさと会代表、さらに同会員など80人余が参列し、60年の節目を祝った。野村会長は「ふるさとを思う先人、先輩たちが築いた東京津南郷会を引き継ぎ60周年を迎えた。次代に繋ぐため会員を増やし、ふるさと津南町を応援していきたい」と述べた。

 東京津南郷会の創立経過に触れた上村町長は「津南町誕生の翌年、当時の津南新聞(現妻有新聞)、大原社長の尽力で誕生した東京津南郷会。60年という長い歴史を支えた多くの先輩がいる」と話し、合併当時の人口2万2千人が現在1万人。当時の高齢化率6・7%が今は38%など、町の変化などを紹介。「一昨年発売開始した津南の天然水は、1日10万本売れ、サントリーを超えている。さらに1日15万本をめざしている」などと町の現状の一端を紹介。「良きもの、失ってはならないものをしっかり守り継いでいく決意を、この場で申し上げたい」と改めて町政方針を述べた。

 新潟県人会副会長の春日寛・東京十日町会長は、当時の年末の上野駅での思い出や同様なふるさと会の課題に触れながら、「ふるさとの歌に、志を果たしていつの日にか帰らん、とあるが、現実はなかなか帰られない。ならばその思いを形にしよう」と、ニュー・グリーンピア津南に日本さくらの会が寄贈した1000本の桜を育てるNPOへの寄付を促し、「さらに2千本、3千本にします」と、日本さくらの会評議員でもある春日会長は呼びかけた。同会は最後に「からす踊り」を参加者全員で輪になって踊り、記念の一日を締めた。

写真・東京津南郷会の創設メンバー・小林甲さん92歳も元気に、からす踊りを踊った(10月15日、四谷麹町で)


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