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2015年09月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
新たな空間劇場が誕生、芸術祭   9月11日号
 ◎…『この道は、昔は大倉街道と呼ばれ、明治期には雪崩が多く「魔の街道」と恐れられた』。国道117号・大倉トンネル完成で利用者が減った大倉スノーシェッド(約5百b、雪覆道)で5、6日、大地の芸術祭作品、劇団・指輪ホテル「あんなに愛し合ったのに」公演を行った。津南中等校の学生11人がほぼ主役級で全編に出演し、「ふるさとに雪になって帰ってくる」イメージを演じた。津南出身のエアリアル・パフォーマーMchiruも特別出演し、雪覆道の天井から吊るした布を使い、華麗な演舞を見せた。

 ◎…指輪ホテルを主宰する「羊屋白玉」氏は語る。「越後妻有の雪の中で演劇公演したいが、今回は夏で妻有に通う中で津南の宝物である大倉の地と出会い、ここで創ろうと決めた」(芸術祭ガイドブック)。出演した津南中等校5年の南雲沙希さん、は「テーマの雪になって帰ってくる、そこに思いを込めました」と公演後に話した。津南にまた一つ、劇場が誕生した。

大地の芸術祭、50万人突破か、過去最多に  9月11日号
「ECHIGO TSUMARI」、越後妻有の固有名は、すでに世界ブランドになっている。第6回大地の芸術祭は今週末13日、閉幕するが、過去最多の50万人を超える見込みだ。先月末までは順調な入込みとなっていたが、今月に入り雨模様が続き、週末も天候に恵まれていない。過去の芸術祭では9月に来場が急増する傾向だが、今回はもう一歩伸びていない。だが先週末、津南町の大倉スノーシェッドでの劇団・指輪ホテル公演は、前売完売で、数時間前から当日券を求める列ができるなど、人手を集めていた。実行委員会事務局では「詳しい集計はこれから」と直近の途中集計も発表していないが、「50万人突破は期待している」としている。

 過去5回の入込みは別表の通りだが、前回第5回が過去最多の48万人超えで、特に4回比では11万人余も増加する人気を集めた。今回、総合ディレクターの北川フラム氏は、「空前絶後の芸術祭」と第6回芸術祭を表現する。事実、「世界一著名な作家」「世界一作品が高価な作家」が参加する芸術祭になっており、加えて他分野の情報媒体が取扱い、サポートには発信力が高いジャーナリスト・津田大介氏、アスリートの為末大氏、建築家・原広司氏など著名人が多数参加し、その人を通じて広く芸術祭が発信されている。
 芸術祭実行委員長の十日町市・関口市長は、今月の定例会見でも、「順当な入込みで、期待できるのでは」と、入込み50万人突破への見込みを感じさせている。

芸術祭「津田大介氏・妻有アートを語る」  9月11日号
 大地の芸術祭のオフィシャルサポーターで、ジャーナリスト、メディア・アクティビストとして幅広く活動する津田大介氏を招いて北川フラムと対談する大地の芸術祭講座が4日、キナーレで開かれた。津田氏は「妻有は田舎なんだけど午前3時頃まで飲食できたり、大地の芸術祭もあるし雪まつりもある。豪雪というネガティブなファクターを生かしながら。余裕があるように見え、暮らす所として魅力的に見えた」などと話した。

 津田氏は、自身のオンラインの政治メディア『ポリタス』について「政治のメディアを作りたかった。新聞やテレビを見てもつまらない、知りたいことを手元に引き寄せるにはどうしたらよいか。震災以降、政治と文化をつなげる、カルチャーを政治につなげるみたいなことできないかなと作った」としながら「戦後70年を、自分の体を通して未来志向のスピーチをいろんな人に書いてもらっている」と語った。

 北川氏は「来年の冬は雪の可能性を追求したい」と話すと「大雪の芸術祭ですね。スノーボードのXゲームでもやれば全国レベルの選手が集うでしょう」などと応えた。
 会場からの質問に応え、津田氏は「取材を通じて地方が成功している特徴は『外からの意見を歓迎する』、『若い人を押さえつけないで、やってみろという文化』。妻有はすでにこういう所だと思う。今後はアートと組み合わせて特集を作ってみたい」などと話した。

祭一新、子どもたちのために、人出過去最多、正面祭  9月11日号
 ◎…「祭りにこんなに人が集まったのは初めてだ」、孫を連れた70代の夫婦は賑わいにびっくりし、孫に手を引かれ夜店を回った。津南町正面地区。町内では大割野以外では一つの神社エリアで最多の世帯数を持ち、町内で唯一、人口が増えている地域。祭りは5、6日。「祭りをもっと楽しくしたい」と今期の祭典委員会(内山義幸委員長・委員29人)は取り組み、『子どもたちが楽しみにする祭り』を企画。従来の露店商出店に加え、祭典委員会独自の夜店、さらに地域外からの出店も受け、「とにかく祭り広場を賑やかに、楽しく」とゲームや射的、つかみ取りなど趣向を凝らし出店。料金はすべて1回百円。さらに全戸や地域内の保育所、地域外にも無料券付のオリジナルチラシを配布した。

  ◎…時間と共に人でが増え、祭り広場は子どもたちの歓声であふれた。なかでも特別企画、子どもたちが手持ちで出来る花火大会、さらに20bのオリジナル・ナイアガラ花火には歓声がわいた。内山委員長は「祭り前から子どもたちが楽しみにするような祭りにしたいと取り組んだ、皆さんの協力でなんとかできた」と祭典委員や評議委員など地域の協力に感謝していた。

劇団御の字 20周年、ステージは妻有  9月11日号
「映画だと、例えば宇宙が舞台ならリアルな宇宙のセットが必要けど、演劇なら『ここが宇宙です』とひとこと言えば、セットがなくてもその舞台が宇宙になるんです」。そう話す二瓶光監督。演劇は、もちろんそのことだけが魅力というわけではないが、それも演劇の魅力のひとつという。

 十日町市のアマチュア演劇グループ・劇団御の字が誕生して20年。「やはりエンターティメント。話が面白いものをやりたい」。数年前まで演親会や極楽本舗、どたんばなど、かわにし夢キャラバンを含めると5団体もあった。「劇団が多ければ個性的なもののあっていいと思うけど、今は少ないから。幅広い世代から楽しんでもらえる舞台をめざしているんです」。今月26、27日には34回目となる公演「キセキ」を十日町情報館で開く。
 市内だけに限らない活動が特徴だ。劇団交流のつてで柏崎市には10年ほど前から、新潟市へも3年ほど前から公演活動を続けている。今回も10月3、4日に月潟稽古場で公演する。

 脚本・演出の大半は二瓶監督やスタッフの藤田芳恵さんが担当。「人間模様や人の表と裏、そんなものを表現するのが好きだな」と二瓶監督。自前のストーリーが多い。今回の「キセキ」は二瓶監督作品。あらすじは『坂詰紗絵と灰塚一英は、高校の恩師である鮎川端月に呼び出され、彼女の家に来ていた。紗絵と一英が在学していた一時期の記憶が抜け落ちていると言うのだ。端月は2人の力を借りて過去の記憶を取り戻していくが、そこには光輝く青春と、意外な事実が隠されていた…』。
 出演は3人。「やっぱり演劇が好き」と5年ほどのブランクの後、カムバックして15年余りになるベテラン高梁奈津子さん(51)と、かわにし夢キャラバンをきっかけに「演劇の魅力に取りつかれた」水野美咲さん(30)、小千谷市から参加して10年になるたにぐちこうたさん(32)の3人。「やはり自分と違う人になれるのが役者の面白さ。最後に拍手を受けた時、エネルギーになります」と声を揃える。
    ○
 1つの作品を仕上げるのに最低でも3ヵ月。「1年に3本がやっと」と二瓶監督。稽古場は市中央公民館の一室。仕事を終えた夜7時半ごろから集まってくる。公演が近づくにつれ週2回の練習が3回、4回と増える。「そこで見つめて」「間を取ってから次のセリフがいいんじゃないか」。疑問が出たら意見を出し合いながら1節ずつ、反復練習を繰り返す。高梁、水野さんは大地の芸術祭に参加した劇団サンプルの作品にも参加、貴重なステージも体験もした。
 「20年を迎えた劇団御の字の公演、ぜひ観に来てください」。

独身率上昇、「40代、5年前の倍増に」  9月4日号
 独身者の増加、女性の晩婚化など人口問題に直結する地域課題に、十日町市は専任職員2人を配置する「ハピ婚サポートセンター」を10月から設置し、『婚活』を積極的に支援する。従来の結婚相談員制度は並行して行い、登録制による出会いをさらに創りだす計画だ。津南町も結婚相談員を設置し、特色ある出会い企画を通年で行っている。今回の十日町市のサポートセンター設置は、30代、40代の独身率が増改しており、従来のイベント系の出会いの場づくりから、さらに踏み込んだ対応を行うもので、専任者2人の公募、選任後、10月中旬には十日町クロステン4階に開設する計画だ。減少する人口問題に直結するだけに、サポートセンターの開設に関心が集まる。

 十日町市の独身率は、国政調査ごとにデータ作成し、国調の今年、最新データが年末までに出る予定。前回平成22年と前々回17年を見ると、男女とも各年代層で未婚独身率が増加している。特に40代男女の独身率が急増。17年男性22・2%が22年29・2%、17年女性5・9%が22年10%と倍近く増加し、晩婚化の傾向を示し、今年のデータではさらに増加していると見られる。

 十日町市は結婚相談員10人を委嘱し、出会いなどの橋渡し活動などを行う一方、市の委託事業で年3、4回の民間主導の
出会いイベントを実施。3年前からの取り組みで結婚したカップルも誕生している。来月開設のサポートセンターは、地方創生総合戦略事業の一環で取り組み、クロステンに事業委託し、専任者2人が常駐し、登録制による婚活相談やお見合いなどをセットするなど踏み込んだ活動をする。
 開設場所はクロステン4階。市では予算7百万円(今年度分)を9月議会に補正予算提案する。関口市長は「登録制により、より確度の高い出会いができるのではないか」とサポートセンターの活動に期待を寄せる。
 
 一方、津南町では「しあわせハート応援隊・結婚相談員9人を委嘱し、年間3、4回の出会いイベント実施する一方、毎月相談員会議を開き、情報交換するなど積極的な取り組みを行っている。特に相談員に若い人を起用し、「気軽に相談できるように」配置するなどの取り組みを見せる。栄村は社会福祉協議会が、地域内外との交流や出会いイベントを行い、取り組みを見せている。

写真・人口減少、結婚の晩婚化、人口問題は待ったなしだ(今春のし十日町成人式で)
 

きらり看板娘 「渡邉美波さbb・ホクギン十日町支店)  9月4日号
 ○…「お金は間違うわけにはいきません。毎日、緊張感を持って仕事に当たっています」。入社2年目で営業係。ようやく仕事にも慣れてきた。10月には銀行が関係する「法務」の試験にチャレンジする。「本気になって勉強しないと…。頑張ります」。いずれ窓口担当にも。「そうなったらとびっきりの笑顔でお客様を迎えます」。

 ○…中学、高校とバレーボールに取り組んできた。現在もママさんバレー「ひまわり」で楽しんでいるが、仕事の関係でご無沙汰になる時も。「いい汗をかくのはリフレッシュになりますね」。十日町おおまつりでは、支店あげて民謡流しにも参加した。地域との交流を大切にしている。家族は両親と弟との4人。「早くお嫁に行ってほしいようです」。
             (北越銀行十日町支店)

八箇峠トンネル完成、2年後に開通  9月4日号
 豪雨や豪雪で通行止になる国道253号・八箇峠の難所解消がようやく2年後に実現することになった。最大の難所の現八箇トンネルの下に開削した「八箇峠トンネル」が完成し、先月27日、県や行政、地元関係者が初めて完成したトンネルを車で通りぬけた。延長2・84`、設定時速80`では4分ほどで走り抜けるトンネルを、10分余りかけてゆっくり通り抜けた。今後、トンネル内部の舗装、六日町側と十日町側の取り付け道路の整備を行い、二年後の2017年に供用開始する計画だ。27日の同道路「上越魚沼地域振興快速道路・十日町―六日町間・整備促進連絡協議会総会で会長の関口十日町市長は「十日町地域が初めて高速道体系に組み込まれる。魚沼基幹病院への最短ルートでもあり、まさに命の道だ」と完成を喜び、さらに早期の開通を要望し、八箇から十日町市街地、国道117号との接続計画の早期実現を合わせて要望した。

 新トンネルを含む「八箇峠道路」は関越高速・六日町インターに接続する六日町余川から十日町・八箇までの9・7`。同トンネル2・84`は6年前に着工し、3年前に六日町側トンネル内でガス爆発で4人が死亡する事故が発生し、工事中断したが今年6月23日にトンネル本体が完成。トンネル総事業費は約35億円を見込んでいる。
 八箇峠道路は、六日町側に野田インター、十日町側に八箇インターが設けられ現道と結ばれる。道路は2車線で設計時速80`の自動車専用道路。完成したトンネルは、両側の取り付け道路と共に、これまでの急カーブ、急傾斜が解消され、走行の安全性が確保されている。

 今後の課題は八箇インターから国道117号接続までの「十日町道路」の事業化。インターが構想される水沢地区では、「水沢インター」実現の地元組織を立ち上げ、関係機関に働きかけを行い、新潟県もルート調査を行うなど実現性が増している。総会出席した尾身県会議長は「次は十日町道路。引き続き直轄事業で継続し、早期に実現したい」と積極姿勢を見せた。

ああ夫婦「石澤今朝松さん・ヒサさん」 茅葺家を守る  9月4日号
 6代前の「平助翁」が建てた2百年余り前の茅葺き造りの家を夫婦で守る石沢今朝松さん(85)、ヒサさん(80)。平助翁は山師で木流し職人だった。「清津川上流で木を伐り流し、信濃川合流近くで筏(いかだ)に組んで、それに乗り長岡まで流したそうだ。ある時期、長岡の木材相場が良くなかったので、ならばと自宅を建てたと聞いている」。太い梁など相当な良材で建てられたことが伺える。だが茅葺き屋根は、維持と修復が大変だ。 

 晩秋11月中旬から「茅刈り」。その茅場も休耕田を使い自分で作った。刈取りはヒサさんが茅を束ね、今朝松さんが刈払機で刈る。その場で立ち乾燥させ、乾くと家に運び「ソラ」に2人で上げる。「そうだなぁ、この家の屋根すべてを葺き替えるには4千束いると言われた。だから毎年少しずつ茅を保存し、少しずつ直している」。近く屋根の一部の葺き替えを行う。
縁戚を通じて昭和34年結婚。経済成長期が始まる。子どもが4歳頃、まだ珍しかったテレビが近所に入った。「息子は朝起きると、いつの間にかその家に行っていた。しょうがないから買ってやった」。39年の東京五輪、そして美智子さんご結婚。「あの頃から時代が変わって来たな」。
 
 農業で生きる決意をしたのは、当時の町長、村山正司氏の農業への熱き言葉を聞き、感じ入ったことから。最盛期には水田3f、ダイコン栽培1fを夫婦で営む。
「1年中、ダイコン出荷だった時期もあったね」。すべて夫婦で行った。後にアスパラ栽培に取り組み、いまは80eのアスパラだけにしている。
「息子に後を継がせようとして、大学でも農学部に行かせた」。だが、思惑は外れた。宇都宮大農学部に進んだ長男は、病理学を先行し、大学院卒後、新潟県職に。「どうもあてが外れた。仕方ないから2人で出来る農業となったわけです」。
数少なくなっている茅葺き家。「うちは代々伝え聞いていることがあり、それを次に伝えるのも我々の役目かな。茅刈り、茅葺き屋根の普請、なんとかやっていきたい。幸い、茅葺き職人が育ってきていることは、ありがたいことだ」。
 家を守ることを生活に組み込み、年中行事も昔ながらに伝えている夫婦。冬場はワラ仕事。「昨年は大きなツグラを3つも作ったね」。かたわらで今朝松さんが笑う。
  

「100万人大行動」、妻有地域でも    9月4日号
 ◎…全国各地で30日、「安保法案撤回」を求め「100万人大行動」が行われ、国会周辺では12万人余(主催者発砲)が集結するなど法案撤回の大きなうねりが全国に広がるなか、十日町市や津南町、栄村でも同時開催され、住民らが雨のなか交差点などで街頭アピールやデモ行進し、「戦争はいやだ」「憲法9条をよく読め」などと連呼しながら連帯行動をした。
 ◎…30日は午前に松之山、午後には十日町市街地、中里、津南町、栄村で同時的に街頭アピールを行い、『アベ政治を許さない』や『九条を守れ』、『安保法案撤回』など手作りアピールカードを掲げ、安倍政権への反旗を掲げ行動した。松之山では中央部の交差点で松之山九条の会・相澤孝子代表らが「九条を守ろう、平和を守ろう、連帯して行動しよう」と呼びかけ、参加者30人余でシュピレフコールを上げた。
 ◎…十日町では2丁目広場で平和センターや九条の会、原発をなくす会など関係者80人余が集結。十日町九条の会・宮沢健二代表は「いまこの時、国会周辺には10万人を超える人たちが集まり、法案撤回を求めている。特に女性の関心が高まり、法案の危険性を指摘し撤回を強く求めている。連帯し廃案にもっていこう」とアピール。参加者全員で高田町、昭和町、駅通り、本町などを連呼しながらデモ行進した。
 ◎…中里では山崎地区の国道交差点で40人余が参加。中里九条の会(樋口富行代表)らが法案撤回などを連呼し連帯行動した。参加の60代女性は「とんでもない法案です。時の政権が勝手に憲法解釈を変えられるなんて、そんな怖いことは絶対に許されません」と拳を掲げた。栄村でも九条の会(高橋彦芳代表)などが主体でほぼ全村を車で街宣した。


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