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2009年03月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
12年間の国際交流、今度はアメリカで  3月27日号   
 ○…餅つきや津南特産の雪下ニンジン収穫など、ローカル色たっぷりの日本体験を、米国ノースカロライナ州ローリー市からのサウスローリー校の中学生と高校生11人が18日から21日まで滞在し満喫した。12年目を迎えるこの交流は、津南町津原の農家民宿サンベリー経営の尾池紀一さん、三佐子さん夫婦と、サウスローリー校の日本語教諭・ウイリアムみさこさんとの交友で続いている。20日にはサンベリーで残雪の雪原の中、野外で餅つきを行い、重い杵でぺったん、ぺったん。つき立ての餅を黄粉と餡(あん)で食した。
 

 ○…昨年もこの日本体験プログラムに参加したジョルダン・ラブさん(17)は「昨年は雪にびっくり。津南はとてもフレンドリーで穏やかな町です。とても気に入っています」などと好印象。昨年夏、津南から同市へホームスティした町内の江村夕実さん、小林瞳さんとも再会し、抱き合って喜び合っていた。学生を引率するウイリアムみさこさんは「この交流体験は、とても大切で、お互いの子どもたちにとって貴重な体験になっています。津南の子たちもどんどん来てほしいですね」と話している。サウスローリー校のミドルクラス(中学)では、メールでの交流を求めている。同校のアドレスは下記の通り。
www.LigonJapan.blogspot.com

連携強化、日本食研と津南町森林組合、新工場建設で12・5億円めざす  3月27日号
 総取扱高の44%を食品大手・日本食研が占める津南町森林組合(組合長・小林三喜男町長、組合員1716)は今期、日本食研商品を製造する新工場を建設し、来春操業時には30人の新規雇用を予定するなど、産業界の低迷が続くなか、地場産品を活用するなどして、地域の地場産業化をさらに進める方針だ。
 

 同組合の第42回通常総代会は今月22日、同組合で開かれ、昨年決算、新年度事業計画などを原案通り可決した。20年度・第42期の総取扱高25億7千6百万円(前年比6・5%増)に対し、税引前当期利益5890万円を計上(出資配当2%)。日本食研取引の特産部は前年比10・4%増の12億7689万円と売上を伸ばした。このうち日本食研との取引が89%、約11億4千万円となっている。
 

 新工場は、国補助を受け機械設備など含む総事業費約6億5千万円で第一工場に隣接して建設。自己資金3億円は今後の資金繰り状況を見て、一般借入れする方針。操業は来年4月を予定。新工場は第3工場となり、地場産品などを活用し、商品開発を進める一方、レトルト食品の製造ラインと共に、同組合として初めて冷凍食品を製造する。従来の外食業界だけではなく、高付加価値として地元産豚肉など活用し、レストランやホテルなどへの販路開拓をめざし、冷凍食品分野へ乗り出す方針だ。新年度の日本食研との取引高は12億5千万円を目標としれている。
         ▼    ▽
 「津南町森林組合の日本一にする」。日本食研・大沢一彦社長は、昨年7月、同組合との取引10億円達成の記念式で来町。記念講演で、会場の町文化センターあふれる6百人を前に、公約を掲げている。この熱意に応える形で同組合は、新工場建設を前倒し実施する。同組合の日本食研担当の藤ノ木毅常務は年数回、日本食研の四国・愛媛本社に出向き、今年からは同組合担当者が年3回研修に訪れる計画だ。「日本食研と当組合との取引を、他の森林組合の方々は羨望の眼差しで見ている。それだけ実績が上っている証拠。連携がさらに求められ、人材交流も必要ではないかと考える。製造ラインの充実と共に、地元農畜産物の活用は、地域にとって大きなビジネスチャンスになるはず。津南の産業を伸ばすチャンスであり、津南ブランドを作るチャンスでもある」。


 一方、日本食研の大沢社長は昨年7月の記念式典で「津南の幸せに貢献できるということは、我々にとっても幸せな思いだ。日本一になるということは、津南の町民の多くが幸せになるということ。その喜びを分かち合える未来を信じている」と連携強化を約束し、「資金や出資金、社員など人材も出す用意はある」と全面的な支援体制を強調し、新工場での売上アップに期待を寄せている。日本食研は昨年から全国の社員が4日間の津南研修を実施し、これまでに5百人余が来町し、町内交流などを行っている。今年も9百人近くが研修に訪れる計画だ。

都市部住民や学生、栄村の良さを提言、「田舎で働き隊」  3月27日号
 「田舎で働き隊」に応募した都市部住民や学生などが参加した栄村プログラムは、12日から18日までの1週間、同村全村で行い、最終日の18日には村役場でテーマごとの報告会を開いた。村で出会ったお年寄りを主人公にした漫画で村を紹介するガイドを作成したり、NPO活動として学生や一般を村が受け入れ、交流体験を通じて定住人口策を作るなど本格的な提言などが聞かれた。
 

 このプログラムは農水省の支援を受け、全国のNPOなどが独自プランで参加者を募集し、田舎体験などを実施。新潟県内でも津南町森林組合などを職場に行った。栄村プログラムはNPO栄村ネットーワークが取り組み、京都の大学生や東京のOLなど19人が参加。前村長の高橋彦芳氏の講演や秋山郷散策、村内の独り暮らし世帯の訪問、あるいは棚田の散策、村内産業の視察など多彩なプログラムで実施した。
 

 1週間の栄村滞在で「女性におくるプログラム」をテーマに、全村の職や宿、食事、特産などを調べた大阪から参加の小南まりさん(26)は「食の美味さは大きな特色になると思いますが、豊かな自然というが、実感できる何かがほしいですね。それに面白い人との出会いも必要では」と提言。 
 

 長野県宝に指定された茅葺き民家に独り暮らす阿部マスミさんを取り上げた横浜から参加の吉川元子さん(24)は、漫画家のアシスタント業。「漫画は言葉以上に、見たまま多くの情報を伝えられます。特に阿部さんの家の雰囲気は、言葉では表せない雰囲気はあり、漫画で紹介することでイメージがさらに膨らみ、訪れたい思いが増幅するはずです」など、徹夜で描いた漫画で報告した。
 

 今回のプログラム企画、実施した京都精華大・松尾眞教員は「田舎で働きたい人は多い。農山村には若い人材が不足している。この両方のニーズをマッチさせる試みが今回のプログラム。栄村に若い人材が入ることで、住民への刺激になり、栄村での就労など、新たな事業化への橋渡しにしたい」とねらいを話し、今後の栄村の特色化、さらに定住策への取り組みの課題を示している。

卒業演奏、三箇小で卒業生がリコーダー演奏  3月27日号
 ◎…毎年繰り返される小学校の卒業式。来春の閉校が決まっている津南町の三箇小と津南原小は、在校生や学区民にとって思いが交錯する卒業式となった。来年創立120周年を迎える三箇小(高橋しげ子校長・20人)でも25日、第116回卒後式が地元民など多数が参列するなか体育館で行われた。高橋俊君、知桐遼さん、原侑里衣さん、廣川晃君の卒業生4人は、高橋校長から卒業証書を受け取ると、ステージ上で「中学では友だちをたくさん作りたいです」や「部活と勉強に頑張ります」など、中学生活への思いを述べた。高橋校長は「自分で自分をコントロールするためにも、時間を大切にすること。支えてくれる人たちへの感謝を大切に」などと4人に言葉を贈った。最後に同校の伝統、リコーダー合奏を卒業生が最後の演奏を行い、会場は別れを惜しむ涙と中学への進学を祝う雰囲気に包まれた。


 ○…津南町では25日、全町小学校で一斉に卒業式を行った。来春閉校の津南原小でも2人の卒業生が地元民など多くの参列者に送られ、6年間の学び舎を後にした。町内小学校の卒業生数と4月の新入学数(カッコ内数字)は次の通り。外丸11(9)三箇4(3)上郷11(3)芦ヶ崎16(8)中津18(11)津南原2(1)津南49(45)。

「毎秒40d以上」に反発の声、信濃川維持流量に疑義  3月27日号
「取水を前提としたもの。到底容認できるものではない」―。今後の信濃川中流域の最低放流量を決める国の水環境検討協議会で、最低放流量が宮中ダム下流で「毎秒40d以上」と示され、市民団体・信濃川をよみがえらせる会や中魚漁協らから反発の声が上がった。同会の会長代行の長谷川克一中魚漁協組合長は「提言の基本は前回と全く変わっていない。アユやカジカなどの冷水性の魚の生態を反映しておらず、学術的にも疑問が多い」と話している。


 同協議会は23日、クロス10十日町で開かれた。修正案の「提言」では「最低限確保すべき河川流量を下回らない」や「これをもって減水が生じる前の豊かな河川環境を再現することはできない」「引き続きモニタリングを行い、評価、提言を行う」などが盛り込まれたが、放流量は提言に付された「検討事項」の中で「最低限確保すべき流量」として「宮中ダム直下で毎秒40d以上」「東京電力西大滝ダム直下で毎秒20d以上」と明示するのに留まった。


 質疑では今後の「モニタリング計画」で田口市長らが「支流へも配慮を」と求めた程度で、提言については質問も出ず承認された。
 協議会後、田口市長は「最低流量はあくまでも魚が最低限生きていられるという学術的な数値。サケが上れるという量を求めていくのに変わりはない。水利権は地元の理解なしに承認されない条項が入っているので(今回の数値は)問題ない」と話し、オブザーバーとして協議に出席していたJR東日本・信濃川発電所の金子昇所長は「信頼回復に努めるだけ。今は何もいえる場合ではない」と話すのに留まった。
 

 傍聴席には信濃川をよみがえらせる会の会員ら50人ほどが、協議の成り行きを見守ったが、提言についての質疑に委員から質問が出ないことに「どうなっているんだ」とため息とともに洩れた。同会の長谷川会長代行は「毎秒40dという数字は大量取水を前提とした量で、最低でも150dは取り戻したい。水利権交渉の場で闘うしかない」と話している。

台湾に雪9トン、27日横浜から出港、NPO・GO雪共和国  3月27日号
 亜熱帯の台湾に津南の雪を届けるプロジェクトに取り組む津南・栄村有志の「NPO雪の都GO雪共和国」(相澤博文理事長、28人)は23日、ニュー・グリーンピア津南の雪約9dを積み込み、横浜港から27日出港の船便の冷凍コンテナで運び、来月3日に台湾・台北市に到着。NPOメンバー3人が台湾を訪れ、18年豪雪や稲刈り風景の写真などを展示し、南国の子どもたちに雪国の暮らしを伝える計画だ。
 

 雪プレゼント計画は津南と交友を深める造形作家・景山健さん(47、鎌倉市)が橋渡し。景山さんが台北中央研究院で大理石アート作品を創作。「雪を見せたらどんな反応するか楽しみ」と提案し実現。県や7市町村で構成する雪国観光圏が協力、現地でパンフレットなど配り、国境を越えた誘客に繋げたい方針。23日、津南を訪れた景山さんは「9dもの雪を台湾に運ぶのは初めてだろう。雪への関心が増し、津南と台湾の新たな関わりにつながれば」と期待を込めている。

卒業、そして閉校、清津峡小学校49年の歴史に幕  3月27日号
 ○…「さようなら、大好きな小学校」―。残雪が校庭に残る清津峡小(神田武司校長)で25日、今月末の閉校を前に最後の卒業式が行われ、たった1人の卒業生、桑原萌(めぐみ)さんが母校を巣立った。在校生も5年生の山本優香さん1人だけ。ふたりはお互いに「私のことを忘れないでね」と語り、頬をぬらしていた。式では校旗も市教委に返納され、49年の歴史を刻んだ校舎にも別れを告げた。同市では清津峡はじめ仙田、六箇、東下組の4校が閉校となる。
 

 ○…児童側にイスがふたつだけ並んだ体育館。神田校長は「ふたりだけで過ごした1年間の思い出を大切に」と語りかけた。ステージではふたりが1年間の思い出を写真で映しながら発表。山本さんが「一緒にいて楽しかった。頼れるお姉さんだった」と話すと、桑原さんは「私たちを育ててくれた清津峡小学校ありがとう。優香さんも元気でね」と呼びかけた。雪の結晶からデザインした六角形の同校舎は来年度、大地の芸術祭の作品展示の場などに活用される計画だ。

大河 信濃川の復活夢み、サケ放流  3月20日号

 ○…体長2aほどだった赤ちゃんザケは、児童らによって1日3回のエサと水の交換で体長4aほどに成長。清津川で児童たちは「ぜったい戻ってきてね」などと声をかけながら放流していた。サケの稚魚は2週間かけて河口に下り、一斉に大海原に出て行く。

津南農業に関心、韓国視察団  3月20日号
 友好交流の韓国・驪州郡の李起洙郡守はじめ一行16人が津南雪まつりに訪れ、7日にはハウス栽培など津南農業を視察した。
 

 津南町と驪州郡は平成11年、津南町と地域環境が似ているなどが縁で交流を始め以後、毎年のように青少年交流などを続けている。李郡守の雪まつり参加は一昨年に続き2度目。7日は津南醸造や町森林組合を視察後、沖ノ原での雪下ニンジン、町内中子の半戸康弘さんのハウス栽培を見学。半戸さんのハウスでは、雪に覆われたハウスの中で栽培されているタラの芽やウルイに驚き、栽培方法など熱心に聞いていた。李郡守は「農業生産で国からの補助金があるということに驚いた。驪州郡は芋の生産地なので、芋焼酎に取り組んでみたい」などと話していた。

職人技、秘伝のそば打ち学ぶ   3月20日号
 ○…伝統の手打ちそばをどうぞ―。たっぴたっぴ会(中沢美佐子会長)の手習い講座は14日、町総合センターで開催。今回の講師は庚申の日に必ず出されたそば打ちの技術を伝えるNPOかねさま蕎麦会(滝沢元一郎会長)の職人4人。フノリとヤマゴボウを使ったそばを学びたいと20人余が参加。「やっぱり手作りは大変だけど味が違うね」と自分で作ったそばを堪能。


  ○…同蕎麦会は昨年末からたっぴ市に出品。技術指導役の宮沢正道さん(卯ノ木)は「私は9百回ぐらいこねる。よくこねれば切るときに切れたりしない」などとコツを伝授。なお、同蕎麦会は今月より土日祝日限定で町内大割野の喰い処味郷で手打ちそばを提供している。

住民の怒りで命の川に水、JR違法取水で信濃川復活  3月13日号
 謝罪し、損害を賠償すべきだ」―。JR東日本の信濃川発電所違法取水問題で、国交省が10日、同社の水利権を取り消したのを受け、十日町市と市民団体・信濃川をよみがえらせる会、中魚漁協、十日町土地改良区など6団体は12日、緊急集会で採択した抗議文を持参、東京・JR東日本本社で改めて抗議活動を行った。一方、同よみがえらせる会と中魚漁協は16日、国交省信濃川河川事務所に対し、信濃川中流域水環境改善検討協議会が「必要流量毎秒40d」とした提言案に対し撤回を求める申し入れを行う方針で、同水問題は大きなヤマ場を迎えている。


  水利権取り消しが通告された10日午後1時半過ぎ、宮中ダムから警報と「川の水が増えてきます」と放送が流れ、放水ゲートは3時間以上かけ徐々に開門。これまでの維持流量7dから2百dに増えた水が下流に流れた。同ダムでは流域の流雪溝や農業用水に使用する3d分のみを取水ルートから流し、これまで通り魚道に水を流すことから、貯水池の水位を保ちながら放流していく。
 ダム付近で様子を見守っていた同よみがえらせる会の会長代行で中魚漁協の長谷川克一代表理事組合長は「水が増えれば当然、魚は戻ってくる。しかしJR側がどのくらいの量を、いつ再申請してくるか。この先も課題は大きい」と複雑な心境をのぞかせた。
    
 
 一方、JR本社への抗議活動では、8日に同市などが開いた緊急市民集会の抗議文と、6団体の決意表明文を手渡し、強い抗議の意思を示した。抗議文を採択した市民集会には千百人余りの市民らが参集、関心の高さを示した。この中で中魚漁協では「漁業資源への影響に対し、損害賠償を要求する」と明言。採択した決議文にも「その損害を賠償するべきである」と賠償の必要性を明文化している。
    

 「宮中ダム放水量は下限毎秒40d」案が田口市長の退席発言で持ち越しとなっていた信濃川中流域水環境改善検討協議会は今月23日に再度開かれる。同協議会を前に信濃川をよみがえらせる会と中魚漁協では16日、国交省信濃川河川事務所長に対し「40d」案の撤回を求める。両団体では「小千谷第2発電所分の毎秒150d」を要求している。

熱き地域医療への思い、進んで栄村診療所赴任を、佐々木医師  3月13日号
 昨春4月から村営診療所が復活した栄村診療所の後任医師に、3月で町立津南病院を退職する外科医・佐々木公一氏(68)が就任することが明らかになった。今月5日開会の栄村議会3月定例会の施政方針表明で島田茂樹村長が明らかにした。現在の市川俊夫医師(80)が今月で退任するため、後任医師を探していた島田村長。「本当にありがたいこと。村民の拠り所の診療所であり、山間地の地域医療への思いに応えてくれたことに感謝したい」と市川医師への感謝と共に後任医師の実現を喜んでいる。
 

 佐々木医師は町立津南病院の嘱託医師として3年前に赴任。今月で退職。新潟大医学部卒で、新潟大付属や長岡中央病院など勤務後、「地域医療に役立ちたい」と北海道・興部(おこっぺ)町の国保診療所長として赴任するなど、山間地医療へ思いは強い。長岡中央時代は長岡市医師会副会長も務め、地域医療の充実に尽力。10年前から、総合医療の必要性から外科医分野を超えた医療の充実に取り組んでいる。
 

 今回の栄村診療所への赴任は、知人の紹介などで同村の実情を知り、「無医村にはできない」と決意。4月から妻と共に移住する。佐々木医師は「地域の人たちを支える拠点としたい。様々な地域での医療活動に取り組み、私にとっても最後のバトンを渡す気持ち。栄村の人たちの思いに応えていきたい」と話している。同村は受け入れ体制の整備として老朽化する医師住宅の改築を今年行う。なお津南病院は、佐々木医師の退職により外科診療体制は、これまで佐々木医師が担当した月・水・金曜のうち月曜は休診、水・金曜は東京慈恵医大が6月まで師派遣するが、以降は未定となっている。

日曜議会が大好評、栄村議会、来月改選  3月13日号
 ★…「27歳で村議になり、この44年間、今日で173回目の一般質問。これが最後の一般質問になる」。8日の栄村議会3月定例会・一般質問トップバッターの広瀬進氏(71・横倉)。来月19日告示、26日投票の村議選への不出馬を表明。全国でも数少ない連続11期の村議生活を締めくくる最後の定例会となり、90分に渡り島田村政の姿勢をただした。続く副議長・南雲寿美氏(70・月岡)も「これが最後になると思う」、さらに3番手の山本一郎氏(72・野田沢)も「今期限りで引退させていただく」と、連続引退表明でスタートした一般質問。今議会は来月19日告示、26日投票で改選される。一般質問当日は栄村議会初の「日曜議会」。30人余の傍聴者は、「引退表明の議会か」など、議会傍聴が初めての傍聴者にとっては、拍子抜けの議会傍聴となった。
 

 ★…日曜議会は関心を呼んだ。議会活性化特別委員会・相澤博文委員長は「多くの村民が来てくれた。議会への関心があることが分かった。委員会では定数、報酬、議会運営、議会報の4項目について審議した。議会への関心度の高さ、日曜議会の傍聴状況など、次の議会に文書で申し送りしたい」と方針を話す。開会時、傍聴席は満員の30人余。だが午後は10人ほどに。傍聴者のひとり山田有美子さん(47)は「村議会に関心はあったのですが、平日ではなかなか来られませんでした。日曜議会は良いことですね。少し聞いただけですが、村長答弁は少し物足りないです」と感想。村政史上初の日曜議会。住民には好評だった。

15の春は厳しく、3県立校で32人涙  3月13日号
「番号があった」―。県下公立校で11日、合格発表が行われた。受験生は掲示板に張られた自分の番号を見つけると「やったー」などと友人らと抱き合い、歓喜の声を上げていた。
 

 今年度は川西と松代が1学級減。十日町総合と川西、松代は定員を上回り、十日町は定員を下回った。住民から存続要望が出されている十日町高定時制、松之山分校は20人余りの定員割れとなった。欠員補充を行う高校は県教委が16日に発表、2次試験は23日に行われる。
 

 管内の受験・合格者数は次の通り。
 ▼十日町高=定員360人、受験者319人、合格318人(推薦73人)▼同高定時制=定員40人、受験者19人、合格19人(同0)▼十日町総合高=定員200人、受験者210人、合格者200人(同37人)▼川西高=定員80人、受験者87人、合格80人(同1人)▼松代高=定員80人、受験者92人、合格80人(同9人)▼安塚高松之山分校=定員40人、受験者13人、合格11人(同0)。

みごと10連覇、雪の彫刻コンテストで鹿渡チーム・金乃虎  3月13日号
 ◎…雪像コンテストは14団体。雪不足ながら力作が11集落に出現。優勝は鹿渡地域グループ「金乃虎の会」。10回連続金賞の金字塔を打ち立てた。▼銀賞・うまなみ会(卯ノ木)▼銅賞・辰ノ口有志の会▼狭山市長賞・芦ヶ崎雪まつりを楽しむ会▼狭山市議会議長賞・卯ノ木政経文化会▼特別賞・段野団地。


  ◎…13組出場の芸能グランプリ。昭和56年生まれで作る津南盛上げ集団S56がグランプリ。ダンスチーム・チョベリゥが準グランプリ、狭山市長賞は津南小6年3人のサロンドオンリーワン、同市議長賞は中津っ子ダンサーズ。

大歓声、全国手作りソリ大会、愛も登場  3月13日
 ○…「あの熱狂をもう一度」と昨年12年ぶりに復活の全国手作りソリ大会。会場のマウンテンパーク津南に14組(前年6組)が集結。前年を上回る5百人余の観衆。直江兼続やオバマ大統領などに扮した仮装七福神が乗る全長7bの宝船、裸で乗る露店風呂ソリなど多彩に登場。地元上野の久保田秀男さん(78)は「久しぶりに見たが、やはりおもしろい。復活は嬉しいね」と大笑いしていた。


  ○…園児から50代まで幅広い年齢層が参加。スピード部門は、2百b余のコースを一気に駆け抜けた中子ごぶさた会の麻績正博さん(55)が連続優勝、通算5連覇。「続ければ12年前のようにもっと人が集る。全国に呼びかけ、若い人たちがどんどん盛り上げてほしい」とメッセージ。今回で引退宣言。大会結果・スピード部門@MAMEHAまじぇ09改良55バージョン(麻績正博)。パフォーマンス部門@Waゆけむり号(Wa・中山弘、小島司)、小学生部門@ 斗雲Let,sら号(Wa・高波拓朗、薗部一歩)。
 

空中の舞う、スノーウェーブに1500人  3月13日号
 ○…空中演技に大歓声―。ジャンプ台から飛び出し、ボーダーが空を舞う華麗な技を見せるストレートジャンプ大会「SNOW WAVE」は8日、なじょもん広場で開催。北海道から九州のボーダー90人余が競演。エアの競演に大喚声。
 

 ○…高さ15b余のジャンプ台。若者グループの実行委員会(福原太委員長)が先月から雪を集め会場を仕上げた。DJ音楽がライブ感を出す雰囲気が人気を呼び、3回目の今年は千5百人(昨年5百人)が集る人気。清津京樽太鼓や南アフリカの太鼓ジャンベ演奏など、津南の雪を楽しむ大会はすっかり定着。来年の大会が待ち遠しい。

「常識人ではだめだ」、白寿の画家・高橋勉氏語る  3月6日号
 1910年生まれ。「99歳というものが、どういうものか、確かめてみたい、今はそんな気持ちかな」。1953年、杉並区の今の場所に新築時、庭に白梅を植えた。その梅に時おり、ウグイスやメジロが来る。2階の居間。ちょうど目の高さに花開く白梅を望む。
 

 「なんでもそうだが、それを愛してやまないバカがいないと、それは面白くならない。常識人ではだめだ。昔はバカが居た。今は、見てくれだけの人間ばっかりだ」シュルレアリズム。心象作家協会の創設メンバー。昨年、第50回新象作家協会記念展に「天災一過」を出品。作品の前で多くの後輩たちに囲まれた。「今の若者には、心のゆとりがない。何を拠り所にしているのだろうと思う。見ていると、人種が変わったのかとさえ思う」


 2000年10月。縄文をテーマにした作品やこれまで描きためた百号以上の大作48点を生まれ故郷の津南町に寄贈した。館を建て、常設する約束は、いまだ形になっていない。「大作は大作でいいものがあるが、本当にいいものは30号ほどの小品にこそ、いいものがある。もう少し若かったら、田舎へ帰りたかった。それができなかったのは、悔しい。それにしても最近、バカがいなくなった。バカがほしいね」。 白梅が見える居間には、ふるさと津南の山と里の家並みを描いた作品がある。「この絵が、いちばん好きな絵なんだ」。

津南醸造に公金貸付、町長・副町長が連帯保証  3月6日号
 「異例中の異例。前例にはしない」と、2日開会の津南町議会3月定例会に、町が提案した株式会社津南醸造への公金貸付を盛り込んだ今年度補正予算案は、2日間に渡り本会議や全議員協議会で審議、JA津南町幹部からの説明などを受け、裁決の結果、原案通り公金貸付を可決した。総額765万3千円の貸付保証人には「小林三喜男」「瀧澤秀雄」の町長、副町長が個人名でつき、同社の経営責任と返済責任を明確にした。


 津南町(5千万円出資、比率18・14%)やJA津南町(7千5百万円出資、同27・21%)、酒米生産農業者など315人が共同出資し、酒造権を獲得し、町内反里口に約10億円で新工場を建設し、津南産酒米・五百万石を使用して酒造りに取り組む「株式会社津南醸造」。13年前の創業時から建設資金など多額の借入金を背負いスタート。業界の落ち込みと連動するように業績が落ち、借入金返済に困窮しているのが現状。

 今後の経営方針や返済計画、売上計画などが次々と出され、5日の本会議で「公金貸付部分を除いた修正補正予算」の提案もあったが、賛成少数で退けられ、裁決の結果、「11対4」で町提案の原案通り可決した。可決した津南醸造への公金貸付は、今年度補正390万3千円、新年度375万円の合計765万3千円。これは同社の借入金、地域総合整備財団(旧ふるさと財団)と北越銀行からの残金。今年8月返済で完納。借入金はJA津南町からの1億5千万円だけとなる。
      

 なぜ、公金を貸し付けるのか。本会議での論点となった。「一般の民間の方がもっと厳しい。町内企業が同様に支援要請したら、公金貸付するのか」、「公金貸付ではなく、個人を含む他の方法があるはず」など議員から指摘が相次いだ。津南醸造(以前は小松原醸造)の設立、創業時から関わる瀧澤秀雄副町長は説明する。「町の支援体制を示し、町としての支援メッセージを明確にすることが大切」。さらに、地元酒米の付加価値化で酒造りを実現した元町長・村山正司氏を師と仰ぐ小林町長は、責任論を明言している。「百姓による百姓の酒。町民の手による町民の酒でスタートした。提案者としての責任は重い。経営の建て直しの必要があり、運営形態のあり方も研究が必要。町として町長として深い責任を感じている」。


 津南醸造の先行きは見えていない。5日朝提出された経営計画では今後、年3百万円の売り上げアップを行い、瀧澤副町長が説明する採算ラインの売上7千万円をめざすという。JA津南町・瀧澤組合長は厳しい。「農協はこれ以上の追加融資はできない。その時点にならないと営業成績はも分からないが、懸命に営業担当が努力し、商談も進みつつある」など、民間経営の難しさを話す。町もこれ以上の資金支援は難しく、一般利用できる町単独「つなぎ資金制度」を充実し、復活させる方針だ。
  

 今後の同社経営、経営母体について小林町長は4日の本会議で微妙な発言をしている。「経営については、別のあり方での選択が必要になるだろう。いろいろな方々と議論している。もうしばらくすると、明らかにできる。私の任期中に、すっきりした決着をつけたい。農協と共に存在させながら酒ブランドを広めていき、経営継続したい」などと、経営体制の刷新などを示唆している。

職人料理、子に夢を、商工会青年部が  3月6日号
 桃の節句、児童に職人の味を披露―。津南町商工会青年部・飲食店プロジェクトチーム(安喜勝代表)は3日、年1回開かれている芦ヶ崎小の「お楽しみバイキング給食」に、地元飲食店の腕を生かした料理をプレゼント。児童たちは「とってもおいしい」とおかわりをする子が続出するなど人気だった。安喜代表は「今回の料理は地元の食材を生かしたものばかり。改めて地元のよさを知ってもらうきっかけになれば」と話し、パクつく子どもたちに目を細めていた。


  今年度の同青年部のテーマは「次代のためにできることをやろう」。そこで同プロジェクトチームが企画したのが「子どもたちへの料理提供」。たまたま年1回ほど全校一緒にバイキング給食を開いている同校の取組みを知り、とんとん拍子で話が進んだ。
今回は6店舗の若手職人はじめ10人の青年部員が参加。材料代は部会から捻出し、料理づくりはすべてボランティア。「エビフライロール(松海寿司)」や「五目あんかけ焼きソバ(東京飯店)」「トマトとサラミのピザ(むうみん)」「玉子焼きと鶏唐揚げ(やぐち)」「卯の花のいり煮(大勝)」「そばがきすいとん(とみざわそば)」など12品の料理をずらり並べた。ふだんの給食と赴きが違う料理に「すごーい」と子どもたちは目を丸くした。


 同プロジェクトチームは町内の20〜30代を中心にした若手の料理人の集まり。メンバーは10人ほどで、ホームページで「やさしい料理レシピ集」など掲載している。安喜代表は「いい思い出、そして将来の職業選択のきっかけになってもらえれば」と話し、今後も勝活動を続けていく予定だ。

「この学校で成長できた」、県立十日町高定時制で卒業式  3月6日号
 「この学校で初めて友だちができ、ありのままの自分と向き合うことができました」―。存続への地域要望が高まっている県立十日町高定時制(韮澤文隆校長、75人)の第59回卒業式が4日に開かれ、働きながら学んだ14人(男女各7人)が母校を巣立った。


  卒業証書授与で担任の古澤亮教諭は「仕事を続けながら学校に通ったことが、何より自信になった。これからも苦労があるだろうけど、頑張ってください」などと名前を呼びながら一人ひとりに語りかけた。韮澤校長は式辞で「楽しいことばかりでなく、辛かったこともあるだろうが、それを乗り越えて今日を迎えた」と話しながら、レイモンド・チャンドラーの「タフでなくては生きていけない、やさしくなければ生きていく資格がない」をはなむけの言葉としておくった。


  答辞に立った佐野陵さんは「何かひとつ真剣に取り組めるものがあれば、必ず自分を成長させてくれる。新しい夢に向かって頑張っていきたい」と新たな旅立ちへの決意をみせていた。
魚沼地域で唯一の夜間定時制の同校。同校振興会や同守る会(藤木晴夫代表)では存続署名運動はじめ泉田知事、県教委・大石次長らへの直接要望などの運動が実り、「21年度の募集」が決まっている。

歴史あるおひなさま、今年もお披露目  3月6日号
 ◎…3月3日のひな祭り。女の子の健やかな成長を祈る日。津南町のこばと保育園(吉野美知子園長・園児56人)では先月初めからおひなさまを飾り、毎朝訪れる子どもたちを優しいまなざしで見守っていた。
 

 ◎…このおひなさまは元公民館長で外丸・善玖院の瀧澤騰雲前住職(故人)の長女・太田淳子さんが寄贈。70年余前に作られたもの。お内裏様、お雛さま初め、三人官女、五人囃子、右大臣と左大臣、3人の仕丁(従者)が座り、牛車などもある本格的な7段のおひなさま。「みんな毎朝じっと見て、気に入っているみたい。貴重なものなので毎年飾りたいですね」と吉野園長。このおひなさま、婚期が遅れないようにと2日後に桐箱に納められた。

歌って笑って大人気、北信小オペレッタ  3月6日号
 ☆…歌と踊りを交えた喜劇「オペレッタ」。栄村立北信小(鈴木久男校長・67人)の3年生9人は昨年からオペレッタに取り組み、地元福祉施設などで上演。今月2日、今年度最後で通算7作目となるオリジナ作「ドラえもん」を高齢者福祉総合センターで開き、入居者から大きな拍手を受け公演を締めくくった。同センター利用者最年長の月岡たいさん(百歳)は「元気をもらった。今まで生きてきて一番楽しい」と感激。
 

 ☆…劇団名は「モリモリスマイルズ」。子どもらが「いつも元気でもりもり、そして笑顔いっぱいで」と思いを込めた。オペレッタを提案、同小に赴任し3年目の有賀詩織教諭(26)は「上演で度胸が付いて、大声が出せるようになりました。昨年一年間続け、子どもたちから『またやりたい』と強い希望があり、今年もみんな一生懸命やってくれた。満足感でいっぱいです」と子どもたちの成長に喜んでいた。
 

 ☆…劇は子どもたち自身が演出、伴奏は有賀教諭が担当。テーマソングもみんなで作り、楽しく笑えるオペレッタを考え続けた2年間。公演を終えた広瀬治香さんは「おじいちゃんやおばあちゃんが笑ってくれて、すごく嬉しかった。またやりたい」と満足そう。モリモリスマイルズは21日のさかえ雪ん子まつりに出場、ダンスを披露する予定だ。


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