お問い合わせへジャンプ!
広告掲載のご案内へジャンプ!
購読のご案内へジャンプ!
トップページへジャンプ! 今週の津南新聞へジャンプ! テーマ別掲示板へジャンプ! なんでも掲示板へジャンプ! 妻有に生きるへジャンプ! ねっとわーくへジャンプ! リンク集へジャンプ!
home > 今週の津南新聞トピックス

2008年07月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
からす踊り、国文化財指定を、県境越え保存会が提唱  7月25日号
 新潟南部と長野北信地方の民衆の芸能『からす踊り』を後世に残したいと活動するグループが一堂に会した「からす踊りの集い」を23日、栄村文化会館かたくりホールで開き、地元栄村の94歳の現役の音頭取りや津南町、飯山市、十日町市などから70人余が参加、「からす踊りを国の無形文化財にしよう」と貴重性などで意見交換。最後は会場で輪になり。からす踊りを皆で踊り通した。
 

 今回の集いは、栄村公民館・宮川利彦館長の呼びかけで、地元の盆踊り保存会と連携して開催。宮川館長は、「信州大の村杉弘先生がこの地を調査し、からす踊りの独自性をまとめた。千曲川から信濃川、この県境地域だけにある得意な民衆芸能。しっかり伝承したい」と集いの目的を述べた。


 長年、からす踊りを研究する飯山市からす踊り穂損会・鈴木稔会長が、地域に伝わる唄や踊りを自身が歌いながら紹介。「からす踊りは9つの動作の繰り返し。音頭取りは、歌うだけではだめで、その唄を返してくれて、はじめて音頭取りとして認められる」と奥深さを秘めた唄の真髄を説明。さらに「からす踊りは2分の2拍子、その中に2分の3拍子が時々入り、唄は3節しかなく、世界に類のない唄だ」と貴重性を強調。


 「年々、音頭取りできる人が少なくなっている。なんとしても残したい。国の無形文化財指定を受け、地域の大切な財産として残りたい」など、からす踊りへの思いを述べた。 地元栄村の現役の音頭取りで94歳、元村保健師の小林よしいさん(志久見)。「保健指導で公民館を回り、体をほぐすためにからす踊りを皆で踊った。いま踊りの輪が立たない。せめてお盆くらい皆で踊れたらいいのに」と、からす踊り復活を呼びかけた。意見交換では十日町市の「石場かち」の水沢地区伝統芸能保存会・金澤友一会長や栄村保存会・保坂良知さん、音頭取りの藤木久雄さん(当部)らが意見を述べた。

真夏に大輪、50万本の誘い  7月25日号
 ◎…今年もひまわりカーペットがお目見え―。19年目の津南町沖ノ原・ひまわり広場は19日開園。先週末は3連休もあり25日現在、乗用車1100台余、大型バス20台余が訪れ、幸先良いスタート。スタッフは「ガソリン高騰の影響が心配されたが、出足は好調。このままお客の流れが続いてくれれば」と昨年より1万人増の7万人の来場を見込んでいる。
 

 ◎…第1畑(約1・4f)、第2畑(約1・1f)、第3畑(同)の3.6fの同広場。第1畑は23日満開を迎え、夏を象徴するひまわりの黄色い大輪が彩る。妙高市・大塚宏二さん(36)は「初めて来たが、畑に囲まれ雰囲気がいい。こんなたくさんのひまわりがあるなんて」とカメラのシャッターを切っていた。同広場イベントは27日「ひまわりウェディング(午後11時半)、最終日・来月17日は大バーベキュー大会「黄原野祭」(同)を予定。駐車料金は普通車2百円、マイクロ千円、大型バス2千円。町観光協会рO25(765)5585。

「佐平冶」を紙芝居に、津南祭りで初披露  7月25日号
「佐藤佐平治の紙芝居ができた。いろんな人に、見てもらいたい」。江戸時代・天保の大飢饉時、秋山郷・妻有郷に救援物資を送った片貝村の造り酒屋・佐藤佐平治翁の偉徳を未来に繋ごうと2年後の映画化をめざす「映画『佐平治SAHEIJI』製作実行委員会」(山田龍一会長、54人)。その広報活動の一環で、全14nの紙芝居「佐平治に救われた秋山郷」が完成。26日午後1時半、津南まつり特設会場で初披露する。
 

 実行委設立の2月から「佐平治翁の功績を知らない人が増えている」と言う危機感から紙芝居によるPR活動を提案。原案を一から作り7人余で製作、今月19日に完成。原案は萩原光弘さん(64、外丸)、下絵は貝沢圭子さん(卯ノ木)と山崎富美子さん(外丸小教諭)が担当した。萩原さんは「当時の服装など、時代考証もしっかり踏まえて作った。住民の苦しい表情など見て、当時の様子を思い浮かべ、佐平治の行為がどれだけ素晴らしいものだったか感じて欲しい」と思いを話す。今後保育園や小学校、各地区盆踊り大会などで発表し活動の輪を広げる方針で、第2弾の紙芝居も製作予定だ。
    

 物語は天明3年(1783年)、浅間山の噴火に始まる天明の飢饉から始まる。昼でも提灯をつけたという異常気象、9月に雪が降った史実を描写。続く天保の飢饉時(1833〜1837年)、外丸の庄屋・福原新佐衛門翁が佐平治翁に救援要請する場面やモミ・ヒエ1200俵など現在の金額で数千万円に登る支援を描く。さらに結東村から救援金50両を借りた形にし、利息を以後135年間、昭和42年まで払い続けたその偉業を情感たっぷりにまとめた力作となっている。
 

 同会は映画製作カンパを呼びかけ。郵便局・口座番号0560|2|47562、北越銀行津南支店・普通口座338089。宛名は「佐平治の心を今の世に・映画製作実行委員会」。問合せは萌木の里рO25(767)2000。

伝統の炭焼き10年、津南の桑原浅一郎さん  7月25日号
 「後世に貴重な技術を残したい」と、炭焼きに挑戦している津南町貝坂の桑原浅一郎さん(80)が、伝統の火を復活して10年になった。「黒炭、白炭、なんでもござれ。歳はとったが腕はしっかりしている」と元気なところを見せている。高度成長の波を受け、昭和40年代から急激に姿を消した津南の炭焼き。周囲の山々から炭焼きの煙が消えて20年余り、桑原さんが畑の一角に炭焼き窯を作ったのが平成9年。経験者の友人を招き、1週間かけ3b四方、高さ2b余りの本格的な窯を作り、1年間の試作を通して翌10年から本格的な炭づくりに取り組んできたのだった。
 

 原木は、雪による倒木や不用になったものを譲り受ける。林道整備や基盤整備に伴う樹木も多く、ナラやブナはじめサクラ、クリ、スギなど様々。「友だちに炭焼き経験者がいたから、そこから学んだ。これまで失敗はなかった」と腕をたたく。生産量は「原木の量次第」だが、年2・5dほど作り、地元の燃料販売店やキャンプ場に収めている。窯場では「毎回が真剣勝負」。焼く時間は12時間から48時間余りで、木の種類や燃焼具合を見ながら勘との勝負だ。「煙を見ながら窯の空気を調節するのがコツ。ガスをしっかり抜くから、いい炭ができる」。年季と共に洗練された「津南炭」、まだまだ健在だ。

個性派ジャガイモ、「ロボットやタヌキかな」  7月25日号
 ◎…「これはタヌキ、これはイヌかな、これはロボットだ」。次々と掘り出されるジャガイモ。コロコロと丸い物に混じり、コブをいくつも付けたジャガイモが出てきた。「こうして置くと、いろんなものに見えるね」。津南町陣場下の安部ヤエ子さん(75)方では、近所の友だちとの茶飲みで、掘り出した個性あふれるの新ジャガが話題を呼んでいる。
 

 ◎…自宅裏の畑は自家野菜の宝庫。夏野菜が旬を迎えている。22日、ジャガイモ掘りをしたら米袋3個余り獲れた。掘り出した新ジャがをよく見ると、コブ付きのものがいくつかあった。茶飲み話でこの個性派ジャガイモが話題に。「こうしてみると、可愛いもんだ。これはクマのようだし、これはタツノオトシゴだな」などジャガイモ談義で盛り上がった。「毎年、コブ付きはいくつかあるが、今年は多いように思う」と安倍さん。新ジャガの小玉の煮っころがしが、食卓に上がっている。

絵手紙で栄村ファン増加、1年間で1万人来村  7月18日号
 『絵手紙のむら栄村』の拠点施設で昨年7月開館の「栄村国際絵手紙タイムカプセル館」は1周年を迎え、全体で1万人余が全国から訪れている。人気の年4回の絵手紙列車や山菜取りツアーなど、栄村の自然や資源を活用した企画が好評。多くが女性のため、ツアー参加者の口コミ効果も広がり、絵手紙を通じた栄村ファンが増え、絵手紙効果が栄村の振興につながってきている。


 同タイムカプセル館は、21世紀に残そうと全国から寄せられた絵手紙63万通を保存、データ化し、随時展示するなど絵手紙活動の拠点的な施設。運営する株式会社絵手紙(本社東京)島田幸吉社長が建設費を寄附、村が建設、指定管理者制度で同社が運営している。機関誌や絵手紙文具資料など販売部門を同館に移し、臨時職含みスタッフ11人で運営している。
 

 同タイムカプセル館など全体を統括する同社の山上奈央さんは「絵手紙列車に参加された方々が、栄村の自然や食材に感動し、村の人たちとの交流を楽しみ、栄村を訪れた人たちの満足度は高いです。この広がりをさらに大きくしたいです」と話す。


 ただ、課題もある。「女性の多くは列車利用が多く、新幹線湯沢駅からのバス不便さや森駅からの交通手段など、大きな課題になっています」。森駅からは同スタッフが送迎。さらに「村を散策する時、ちょっと寄れる場が少ないことも、今後の課題です」。
 
 

統合問題、住民説明で多様な意見続出  7月18日号
 小中学校の統廃合問題が課題の津南町で、22年度統合方針を町教育委員会が示す三箇、津南原の両小学校区では、地元住民主体で同問題への取り組みを進めている。一方、両校以外で将来的な統合方針が出ている小中学校区での住民説明会が15日の外丸校区から始まった。同校区説明会では、「こうした状態になるまで、やるべきことがあったのではないか」、「外丸と三箇は長い歴史があり、両校の一体化など研究の余地があるのでは」など住民から意見が出た。来月22日の津南小校区の説明会まで、全町5会場で開く計画だ。
 

 22年度に三箇、津南原の2校が津南小に統合した場合、各学年2クラス編成となり、1クラス23人から30人規模となり、「少人数クラス編成が可能になり、学習効果もあがる」(根津教育長)などとしている。
 

 一方、30人余が出席の外丸校区説明会では、「外丸と三箇には笹沢会という活動グループがあり、両地区一体の駅伝大会など、活発な取り組みを行っている。統合なら両校の一体化も研究してみる必要がある」、「町全体の校区見直し、再編を考える必要がある。答申のままでは、将来、小学校は一つになる。困難性ばかりを先に言うのではなく、実現性を探る研究をすべきでは」など意見も出た。
 
 
 全町校区再編について根津教育長は「各小学校とも長い歴史があり、ガラガラポンというわけにはいかない。現実的に考えると極めて困難性がある」などと、全町校区編成には、懐疑的な姿勢を見せた。なお、今後の説明会は今月22日・上郷校区、28日・芦ヶ崎校区、来月4日・中津校区、22日・津南小校区。時間は午後7時半。会場は各小学校。

2000株のアジサイ広場、住民協力で造成  7月18日号
 ○…地域の憩いの場にと、津南町亀岡地区の老人会・亀岡明朗会(石沢耕会長、30世帯)が中心となって整備に取り組んでいる「あじさい広場」が5年目を迎え、大小2千株のアジサイが見事な花をつけている。「まだ小さな株が多いが、もう3年ほどすれば、一面がアジサイで埋め尽くされ、見事な広場になるはず」と胸を膨らませている。
 

 ○…同広場は、町内にまだ本格的なスキー場がなかった昭和40年代まで「亀岡スキー場」として活用された共有地で、2fほどの山の斜面。集落からは、まるで映画のスクリーンのように見えるのが特徴だ。アジサイは、明朗会員らが自分たちで育苗し、挿し木をして株を養成。4年がかりで2千株に増やした。今月15日には集落総出で広場の草刈りも行った。まだ植えたばかりの若い株もあり花の大きさはまばらだが、青や赤など彩りを見せている。石沢さんは「北向き斜面のため花が咲くのが遅く、お盆頃まで楽しめるのでは。ぜひ見に来てください」と話している。

笑いパワーで健康づくり、笑み筋体操活動  7月18日号
 ○…笑うことで元気になろうと今年1月に発足し「笑み筋体操」を地域に広める「笑ってみる会」。十日町市の介護施設訪問、体験教室開催などさらに活動の輪を拡大している。代表の尾池紀一さん(65、津原)は「笑う機会を増やすと健康に繋がる。必要なのは人前で演じるという、最初の度胸だけ。楽しいですよ」と参加を呼びかけている。


  ○…笑み筋体操は筑波大が考案。同会メンバー4人が同体操公認インストラクター資格を取得し活動。15日はこばと保育園で同体操を披露。身振り手振りを交え全身で「はひふへほ体操」や「顔変化体操」を園児と一緒に行い、顔をくしゃくしゃにし笑い合い、大うけだった。この日初参加の中沢甲子男さん(71、正面)は「歳をとると、だんだん笑うことが少なくなる。笑み筋体操で自分も笑い、相手も笑わせたいね」と園児との笑い交流に満足そう。同会は来月5日開催の老人クラブ連合会芸能祭にも出演予定だ。

国道117号大倉トンネル、来年貫通、4年後開通か  7月18日号
 新潟・小千谷市と長野・中野市を結ぶ全長146`の国道117号。その最大難所として残っているのが津南町大倉スノーシェード。3年前からトンネルによる大倉バイパス工事が始まっているが、開通までには、まだ歳月を要すのようだ。16日、同国道改良促進期成同盟会(会長・田口市長、加盟9市町村)の今年度総会を十日町クロス10で開いた。難所を抱える津南の小林町長は、「人命に関わる難所。これ以上、犠牲者は出せない」と早期開通の必要を話している。
 

 同トンネル工事は、国の直轄事業ではなく、県代行として工事が進む。それだけに県予算の確保が大きな課題で、厳しい県財政にあり、予算確保が最大課題になっている。今年は6億円の予算がつき、トンネル掘削と長野側出口の迂回路盛り土など整備する方針。トンネル全長は885b。昨年度までに620b掘削し、今年は180bを予定。来年、トンネル貫通の見通しだ。開通は25年を見込んでいる。
 

 期成同盟会に出席の村松二郎県議は、「この会出席のため、長野から117号を通り来た。大倉は普通車ですらスレスレ。大型車とのすれ違いはヒヤヒヤもの。命がけの交通難所の箇所だ」と早急の改良、トンネル開通の必要を強調した。なお、新規事業要望では、大倉スノーシェードに続き、その先の灰雨スノーシェード改良も要望。栄村地区では森(歩道)、平滝2ヵ所(右折専用レーン整備、急カーブ緩和)などを要望した。

「この国を担う人材を」、津南中等校3年目、実績積む  7月11日号
 中高一貫・6年間教育の県立津南中等教育学校は開校3年目を迎え、在校生223人と前期過程(中学過程)の全学年が揃い、学業と共に部活動など学校体制が整いつつある。9日、地元対象の授業参観と報告会を同校で開いた。小熊牧久校長は「地方のこういう地域にこそ教育の場が必要。こうした地域を知っている人材が育ち、地方も都市も知る良識を持った人材になってほしい」と話し、一部の難関大学が都市部の中高一貫校卒業者で占められている現実を述べ、『この国を担う人材を』が育つことへの期待感を述べた。


 報告会では、これまで3年間の学業状況を、全国テスト結果などを示しながら説明。現在の3年が今年1月に受けた全県学力調査結果は、県内中等校でトップの最高値だった。得点70点以上の達成率は、県平均52・3に対し津南中等校98・4と高数値。津南町53・5、十日町市47・0、南魚沼市48・2だった。
 一方、3月末時点の各種検定合格状況は、英語検定2級(高校卒業程度)1人、準2級(高校在学程度)5人、3級(中学終了程度)23人。数学検定は中学卒業程度の3級13人。漢字検定も2級(高校卒業程度)2人、準2級(高校在学程度)22人など、自主的に全校でチャレンジしている成果を出ている。
 

 報告会では参加者から「夢の実現は素晴らしい目標理念。だが親のレールに子どもが乗っている、乗せられているのでは。目の前の学業成績も大事だが、本当に生徒本人が本当に勉強したいと臨んでいるのか、まずここを生徒に問うことが必要」など意見が出た。
 小熊校長は「学習しようという意欲はどこから出てくるのか。子たちに学問の面白さ、学ぶことの面白さ、大切さを体感させたい」と基本部分での取り組みを強調。


 さらに小熊校長は、「地方の人材がこの国を背負ってほしい。その意味からも地方を知り、大学生活で都市も知る良識ある人材が求められる。このまま都市部の一部の人の集中では、ますます格差は開く。その意味で山間地の子たちにこそ、こうした教育の場が必要になっている」と、持論の『教育格差が地域格差を生む』現実を指摘し、中高一貫校の存在意義を強調した。

 
 津南中等校の理念は「夢の実現」。同校では「50%の生徒を国公立大学に合格させる」という目標を掲げている。

200年の伝統の六角神輿が街を行く  7月11日号
 ○…津南地域に初夏の訪れを告げる大井平地区の祇園祭が七夕の日の7日行われ、伝統の六角神輿が威勢よく繰り出した。当日は午前中まで雨模様の不安定な天候だったが、午後から回復。「この神輿が通らないと夏が来た気がしない」という地区住民らは「がんばれ」と若い衆の担ぎ手に声援を送っていた。
 

 ○…大井平祇園祭りは、京都・祇園祭りの流れをくんだ2百年余りの伝統行事。六角神輿を担ぐ若い衆と引き綱の子どもたちとの引き合いがメイン。神輿は進んだり戻ったりしながら集落内を巡った。沿道の住民からは「昔は子どもも大人も溢れるほど賑わったが、今は少子化でちょっとさみしい。しかし歴史ある祭り、若い衆からしっかり引き継いでいってもらいたい」などと思いを寄せ、声援を送っていた。

駅伝交流、保育園児から60代が健脚、26年目の笹沢駅伝  7月11日号
 ○…地域総出の第26回笹沢駅伝大会は6日、三箇小・外丸小学校区で開催。地元14、オープン7の21チームが出場。全長13・1`10区間を舞台に熱戦。沿道からの「ガンバレ」の大声援を受け、選手は、真夏の日射しを受け力走。地元では巻下Aが2年ぶり5回目の優勝。オープンでは下条JXCが初の栄冠を勝ち取った。
 

 ○…地域活性化団体・笹沢会(高橋隆明会長)主催の同駅伝は保育園児から60代まで参加。中学・高校駅伝選手、現役消防士、連続出場を続ける60代選手など町内外から多彩な顔ぶれが集まる同駅伝はすっかり夏の名物。初優勝の下条JXCの小林俊英さん(41)は「距離がちょうどいい駅伝大会で楽しい。この辺は駅伝を開く地域も少ないから、大会は続けてほしいね」と満足そうだった。
 
 大会結果◆地域の部@巻下AA外丸必勝B鹿渡・島AC押付D小島E外丸わっしょいF辰ノ口AG外丸どっこいH辰ノ口BI外丸よっこらJ外丸どすこいK外丸やっとこL鹿渡・島BM巻下B◆オープンの部@下条JXC1A芦ヶ崎ランナーズBアスリート長坂C鐙島D心友懸走会E下条JXC2F三箇小。

まさか!信濃川にスッポン、石沢さん捕獲  7月11日号
 ◎…「こんなのがいるんだねー」。川遊びが日課の石沢義雄さん(十日町市田中・67)は6日、思わぬ収穫に驚いた。小学2年の孫と夕方、川に行った。信濃川に通じる砂利道を歩いていると、「何か動いている」と茶色いものを発見。近づいて見ると、「スッポンじゃないか」とさらに驚く。それも首を伸ばすと40aを超える大物。「長年、川に通っているが、スッポンは初めて。こんなものがいるんだね」と、タライの中の茶色のスッポンを見て、改めて驚いている。


  ◎…川遊びを楽しむ石沢さん。これまでも1b級の大鯉を捕獲したり、変わった石を見つけるなど、信濃川と親しんできた。「小さなスッポンを吊り上げたという話しは、以前聞いたことがあるが、これほどの大物がいるとは、本当に驚いた。それにしても、甲羅の大きさと、この模様がいいね」。
時々、20a余もある長い首を出し、あたりの様子を伺うなどしている。「孫がさっそく、絵日記に書いていましたよ」。スッポンは当分、飼う予定だ。「どこまで大きくなるやら」。

日本食研社員が津南研修で交流、経済効果も  7月4日号
 『津南商品販売本部』の専門セクションを設け、津南ブランドづくりを支援する調理料・食品加工大手の日本食研(本社・愛媛今治、大沢一彦社長)は、営業社員や事務職など若手社員を主体に、今年5月から津南町への社員研修を実施している。今期だけで8百人余が津南研修で来町する。同社は昨年、マウンテンパーク津南の旧三菱重工保養所施設を取得、自社保養所に大幅改造し活用。研修は地元住民との交流も含まれ、「津南応援団長・大沢社長」の津南への思いの深さが社員研修にも反映している。
 

 研修は10人1グループで4日間滞在。職種により研修内容を4パターン用意。先月26日から30日まで研修来町したのは、東京など都市部の営業所長や課長など一線の営業担当者9人。新幹線・越後湯沢駅集合で津南へ。一日研修や自由行動、町内巡りなど津南体験スケジュールとなっており、地元飲食店利用も多く、住民との交流を行っている。
 

 取引連携を強める津南町森林組合では、担当の藤ノ木剛常務が津南町の状況から産業構造、同組合の現況など講義。さらに特産担当職員が商品説明など、一線の営業者に津南をアピール。町内視察も行い、今後取引が有望視される地酒・津南醸造視察では、大きな貯蔵タンク庫など見学、同社・滝沢部長や滝沢杜氏などから説明を受け、金賞受賞の大吟醸や本醸造など試飲。「旨い。品質管理はどうしているのですか」など質問していた。


  同グループの研修班長・東京外食2課長代理・実藤隆行さんは、「個々に研修テーマを持って臨んでいますが、日頃、営業で扱う商品の生産現場を直接見ることで、私たち営業担当の思いや意気込みも違ってきます。今回の研修で津南産商品をさらに自信を持って営業でき、営業現場でのコミュニケーションが違ってくるでしょう」と話している。研修には社員の家族も観光で訪れるなど、津南への「日本食研効果」が次第に現れてきている。

野々海池、シーズン開幕、神事で先人に感謝  7月4日号
 ◎…標高1020bの高原にある栄村「野々海池」。
ブナやナラの原生林に囲まれ、23fの湖面、138万dの清冽な湧水をたたえている。毎年7月1日がシーズン開幕の野々海大明神祭。快晴の青空が湖面に映した野々海を前に、同地で採れるネマガリタケノコの特製タケノコ汁で乾杯し、今シーズンの安全を祈願した。同祭は野々海水利組合(広瀬忠雄組合長)、村観光協会、村振興公社が毎年行い、同池を築堤した先人に感謝し今シーズンの水利の確保と安全を祈願した。


  ◎…野々海池は新潟、長野県境の関田山脈頂上付近にあり、地元の白鳥、平滝、横倉、青倉、森と隣接の飯山市西大滝の6集落、約100fの開田用水として昭和24年着手、通水まで10年の歳月をかけ完成。同26年には前村長・高橋彦芳氏の父で現場主任だった高橋統祥氏が転落死するなど先人の労苦の歴史を刻む。    当時の水内開拓農協事務職だった津南町羽倉の久保田晋介さん(72)は毎年、同祭に出席。「今のような道路はなくすべて人馬。この開拓は本当に歴史的偉業だと思う」と振り返る。今回、絵手紙ツアーの一行も参加。高知・南国市の土居福美さん(66)はすっかり栄村ファン。「来るたびに栄村の魅力にひかれ、とりこになっています。村の人たちが温かくていいですね」。野々海高原には湿原が点在し、ミズバショウの群落や貴重な植生なども確認され、キャンプ場も整備されている。

西武・涌井投手の親戚が寄付で新ユニフォーム  7月4日号
 「西武ライオンズ・涌井投手に縁がある真新しいユニフォームができたよ」―。津南町の少年野球選抜チーム「つなんジュニアクラブ」が誕生。白をベースにした真新しいユニフォームを着た初の公式戦が先月28日、十日町市の信濃川運動公園野球場で開かれ、つなんチームがハッスルプレーで2勝した。ユニフォームは津南町に縁がある西武ライオンズ・涌井秀章投手の祖父生家にあたる津南町相吉の涌井誉典さん(67)が昨年、「野球少年の活躍を応援したい」と町野球スポーツ少年団に30万円を寄付したのを受けて揃えた。キャプテンの反り目尚史選手(中津小6年)は「とってもうれしい。涌井選手のように活躍したい」と活躍を誓っていた。
 

 同クラブは昨年、町の選抜チームとして埼玉遠征を行ったのを契機に、町内5ブロックから6年生12人が参加して結成。涌井さんからの寄付金でユニフォームを作った。12人の選手と監督、コーチ分を合わせ計15着、それにキャッチャー用具やヘルメットも新調した。白をベースに紺色を縁取りした金色文字「Тsunan」が夏の太陽に輝くなか、初の十日町市野球連盟主催の大会・若獅子旗争奪大会に臨んだ。新調の「ユニフォーム効果」で、試合は橘に8―6、水沢に12―3で勝ち、5日に開かれる準決勝に進む活躍だった。

消防全国大会出場、十日町広域2チーム  7月4日号
 第25回県消防救助技術大会が2日、新潟市で開かれ、県内20消防署チーム・個人が参加したなか、十日町地域消防の代表チームが2競技で優勝。来月29日に北九州市で開かれる全国大会に出場する。
 優勝した競技は「ロープ応用登はん」と「ほふく救出」。ロープ応用登はんは、2人一組に地上15bの壁をロープのみで登り、安全確実性とタイムを競うもので、2位の小千谷チームに2秒以上の大差をつける9秒4で圧勝。また、ほふく救出は3人一組に、空気呼吸器など装着し煙道を捜索して要救助者を搬送するもの。2位の五泉市に3秒余りの差をつけ37秒6で優勝した。ほふく救出チームの主将・中村裕也副士長は「全国では36秒台をめざし、悔いの残らないよう全力で挑みたい」と意欲を燃やしている。
 

 全国出場選手は次の通り(カッコ内は所属)。
 ▼ロープ応用登はん=春日敏明(本部)、山賀洋平(同)▼ほふく救出=中村裕也(本部)、小林徳明(松代)、佐藤正人(松之山)、宮沢直人(南分署)

初の体育祭、生徒主体で熱戦展開  7月4日号
 ◎…創立3年目の県立津南中等教育学校(小熊牧久校長)で21日、1期生の3年生にとって待望の第1回体育祭を同校グラウンドで開き、全校222人が紅白に分かれ、騎馬戦や対抗リレー、応援合戦など、グラウンドで熱戦あふれるパフォーマンスを繰り広げた。初の体育祭は、生徒の実行委員会(村山未和委員長)主催で行い、土曜日とあって父母など観衆多数がつめかけ、グラウンドでの生徒の熱戦に大きな声援が飛んでいた。
 

 ◎…種目は実行委員会で協議し、当日の運営も生徒が主体。限られた練習時間で本番に臨み、2学年の「みんなでJUMP」の大縄跳びでは、30人余が一緒に3分間、何回飛べるかを競い、最多の31回達成チームが抱き合って喜ぶなど感動場面が続出。男女騎馬戦は帽子を奪い合い、女子は3戦でも決着が就かず、4戦目で勝敗が決まる熱戦を展開。最終のリレーは声援がグラウンドに響き、熱戦にピリオドを打った。閉会式後、紅白チームが円陣で肩を組み、お互いの健闘を称え合った。観戦した父母のひとりは「3年生にとっては待ちに待った体育祭。それだけに良い思い出になったと思います」と話している。


COPYRIGHT (C)2004 TSUNANSHINBUN-ONLINE. ALL RIGHTS RESERVED
!-->