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2007年11月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
記録的な初雪、山間部で1bに迫る  11月23日号
 ◎…今月18日午後からの記録的な初雪は、新潟と長野県境を中心に降り、津南町結東では19日朝、55aの初雪としては観測史上最高の降雪となり、全線に除雪車が初出動した。雪は20日から再び振り出し、22日朝には津南町役場で32a、津南原アメダス68a、秋山郷結東で74aとなり、季節が1ヶ月余り早まっている。住民は、時ならぬ雪の量に、除雪用具を慌てて出したり車を冬タイヤに換えるなど昨年とは打って変わった冬の到来に、困惑している。
 

 ◎…19日の初雪は、津南町役場で14a、津南原アメダス42a、十日町市の珠川40a、松之山支所25aだったが、21日からの降雪でさらに積雪が増えている。記録的な初雪のなか、除雪作業に精を出す津南町米原のユリ栽培農家の桑原セイさん(74)は、「昔からいっきに、ドサンと降る初雪は消えないというが、まだハウスの雪囲いなど準備ができていない。初雪がこれだけ降ったのは、最近なかったなぁ」と驚いている。この時期、木にはまだ葉が残り、津南原では桜の太い枝が折れるなど、各地でドカ初雪による被害が出ている。

小規模校の今後で住民懇談会、まず津南原校区から  11月23日号
 少子化で児童数が減少する津南町は、小中学校の現状と今後を考える「津南町立小中学校適正規模検討委員会」(草津進委員長・委員27人)を今年5月設置。検討資料として先月、住民アンケートを実施、その結果をもとに同検討委と町教委による住民懇談会を今月から来年1月まで実施する。最初の懇談会を20日夜、津南原小校区で同校を会場に開き、地元住民など30人余が参加。住民からは「小規模校の良さがあり、地域の拠点でもある。複式学級の課題をカバーする津南らしい教育システムを考えられないのか」など、小学校存続を求める声が聞かれた。
 


 懇談会では、「複式教育による学力面は」、「複式での課題が中学3年間で解消されていないのか」、あるいは「津南小の適正規模化は検討しないのか。規模が大きいゆえの問題もある。津南小の分散化も検討していいはず」、さらに「学校同士の集合学習を週2回程度行い、重要教科は少人数で、集団授業は一緒になど、津南らしい教育システムを考案できないか」など多分野に渡って意見、質問が出た。


 これに根津教育長が答えた。「学力の高低はないが、加配など町で配置している。教育はやはりマンパワー」、「中学に複式教育の課題を引きずることはないが、少なからず影響は出ている」、さらに「津南小の分散化の意見もあるが、頭では考えられるが、現実的ではない」、「集合学習はその準備が大変。そのために現場の先生が使う時間、経費、エネルギーは大変。このロスをなくすことも大事」など現状課題の解消のため、学校再編の必要を示唆している。
 

汚泥処理施設問題、赤沢で住民が勉強会  11月23日号
 下水汚泥処理施設の進出計画がある地元の津南町赤沢集落センターで19日夜、同施設の勉強会をかねた説明会を集落主催で開いた。地元や近隣住民など150人余が参加。赤沢代表が経過説明し、環境分野の専門家が「進出計画書を見たが、安全管理がずさんすぎる。なぜ津南に必要なのか、この地への必要性は考えられず、話しが来た時、町が廃棄物処理法をしっかり理解していれば、こんなもの不要ですと、しっかり断ってしかるべきもの」と行政対応の後手を指摘した。


  汚泥処理は産業廃棄物処理法が適応され、設置は県知事許可。地元自治体は意見を添える程度。さらに法的には住民同意は必要なく、地権者同意と県知事認可があれば設置できる。
 

  講師は、元長野大講師の関口鉄夫氏。津南に進出を計画するクリーン発酵(本社・岡山)系列のクリーンユーキ(本社・須坂市)が福島県に同処理施設を設置する問題にも、関口氏は関わった。「地下水汚染がないというが、コンクリート床は必ずヒビ割れ、有害物質が地下浸透する。河川汚濁は雨水がもたらす。施設内の雨水管理が計画書にはない。日量2百dの排出先をどう明記し、その内容検査をどうするのか。臭気が及ぼす影響の認識が感じられない」など、進出会社が地権者・関係者説明に提出した資料で詳細に説明した。


 参加者からは「先祖から守ってきた健康な農地を、私たちの代で駄目にはできない。この問題、町がすぐにノーとはね返してほしかった」など意見が出た。来週28日夜、赤沢地区臨時総会を開き、住民にはかる方針だ。

走る火柱、段丘花火アートをキャッチ  11月23日号
 河岸段丘花火は、昨夏の大地の芸術祭で造形作家・景山健氏が実施。「河岸段丘を一番よく知る地元の方に引き継いで欲しい」と住民に託したのを受け、9月発足の青年集団・WA(わ、薗部浩一代表、発起人8人)が主幹で実行委員会を結成。昨年の直線型から扇形に変え、距離5・7`、一列の花火の最大幅1・6`(津南原台地)、30秒間の夜空のアートを実現した。
 

 「日本一長く、日本一短い花火」をキャッチコピーに花火オーナーや協賛を町内外に募った。打ち上げスタッフで参加した景山氏は「花火を継いでくれ嬉しい。これからも住民しか思いつかない花火を上げてほしい」と期待感を話す。
 

 花火は小千谷煙火興業が担当。「虎の尾」は6人のプロの指導を受けた住民が打上げ。花火オーナーで自ら点火した中村敬二さん(51、宮野原)は「あの『ドン』という間近で上げた花火の衝撃がすごくいい。またやりたい」と感激。十日町市田沢本村の太島勝重さん(25)。「ガスバーナーで火をつけた時、興奮した。凄く楽しい。癖になるかも」と満足そう。WA代表・薗部実行委員長は「天候には勝てなかったが、自分たちの手で2回目の花火を実現できた。来年、再来年と続けたい」と話している。


写真・11月18日午後7時、津南小近くで

段丘花火、30秒間のアート  11月23日号  
 ★…初雪に映える「虎の尾」。段丘を駆け下りるように火柱が走るー。津南特有の雄大な河岸段丘を舞台にした段丘花火は18日午後7時、計画通り打ち上げ、わずか30秒間の夜空アートを堪能した。降雪で視界が悪く、メイン会場のマウンテンパーク津南からは、その勇壮なアートは部分的となったが、津南段丘ならではの花火アートが、初雪の段丘雪原を鮮やかに浮き上がらせた。
 

 ★…メイン会場のマンパクには80人余が集まり、30秒間の段丘アートを期待。だが、降雪のため虎の尾2本と最後の尺玉花火だけ。それでも新潟市からの関根宙智さん(21)、大西悠加さん(23)カップルは、「雪で花火は見えなかったけど、雪のなかの花火がすごくきれい。また来ます」と降りしきる雪のなか、夜空を見上げていた。


写真・11月18日午後7時、津南原で。

少年野球、オール津南で埼玉初遠征  11月23日号
「初のオールスター遠征、楽しみです」。津南町野球スポーツ少年団5チームの5・6年31人は今月23、24日、さいたま市に初の遠征試合に出向く。選手は「いつもと違う他のチームの選手と一緒に戦うのが楽しみ」と胸を躍らせている。
 

 初遠征はさいたま市・新開(しびらき)ライオンズグラウンドで同市の4チームと対戦。遠征は「シーズンが終わっても、野球をやりたい子たちのために」と指導者らが交流ある同市の野球関係者と連携、初遠征が実現。まとめ役の中津川イーグルス・樋口将洋監督は「津南のシーズンは10月で終わり、遠征はこの時期しかできない。外での試合は子どもたちにとっていい刺激で経験になる。6年は最後の試合で気合も入り、5年は来年の励みになる」と効果を話している。
 

 オール津南・チームキャプテンの樋口侑希君(上郷小6年)は「お互い敵同士だった選手と野球できるのが楽しみ」と嬉しそう。また5年キャプテン・津端拓人君(外丸小)は「冬野球ができて嬉しい。他のチームの人と仲良くしたい」と交流を深めていた。

県内初の女性議長誕生、藤ノ木富有氏選出  11月16日号
 津南町議会の改選後の初議会は14日開かれ、注目の議長人事は、3人が立候補し無記名投票の結果、4期目の藤ノ木風有氏(66)を選出した。女性議長は県内でも初めて。副議長は草津進氏(58・4期)を選出した。12月定例会は来月18日開会する。
 

 議長選は前回同様、立候補制で行い、「藤ノ木9、高橋6、大島1」で藤ノ木氏を選出した。藤ノ木議長は所信表明で「地域住民との直接対話を行うため議員4人1組で地域に出向き、議会報告会を開く。議員同士が自由に討論できる議会運営。議会自ら積極的に情報収集し、必要に応じて公聴会や参考人制度を活用し、町民が意見を述べる機会を作る」の3点を公約した。
 

v藤ノ木議長は、「学校統合問題など、直接住民から意見を聞きたいし、新年度議会後に、議員が地域に出向き、議会報告する機会を考えたい」など、『行動する議会』を示唆している。なお藤ノ木議長は、町内外丸本村、曹洞宗青松山善玖院住職・藤ノ木太朗氏の妻で、10年前に修行を終え、僧侶資格を有している。
 

  藤ノ木富有(ふじのき・ふゆ)氏=昭和16年9月21日生まれ、日本大法学部卒、同35年〜43年・新潟県職員、同43年〜50年・千葉県職員、平成7年町議初当選、以来連続4期。議会総文福祉副委員長歴任。津南町外丸本村、66歳。

インターハイ、クロカン選手がPR  11月16日号
 ◎…「インターハイが来年、十日町であります。応援よろしくお願いします」。来年2月2日から6日まで十日町市の吉田コースで開催の第57回全国高校スキー大会(インターハイ)の地元開催をアピールするポスターを13日、地元高校のスキー部などが商店街に配布した。商店主などからは「十日町を全国にアピールする活躍をしてほしい」と激励していた。
 

 ◎…地元十日町高、十日町総合高のスキー部や生徒会代表など20人が6班に分かれて商店街を回り、3百枚のポスターを配布。部員3人と商店街を回った十日町高クロカン部3年の桑原麻里さんは、「十高の目標は男女リレー優勝です。目標を達成し、地元の皆さんに喜んでいただけるよう頑張ります」と、一緒にポスターを貼っていた。同市高田町のヤナショウ・柳光政社長は「十日町を大いに全国にアピールしてほしい。皆さんの頑張りに期待しています」と励ましていた。

有終の七星祭、満場の拍手、生徒と卒業生が一体で  11月16日号
 ○…「最高の文化祭ができました。もう感激」―。来年3月で閉校する県立津南高(小熊牧久校長、生徒94人)で10日、最後の文化祭「七星祭」が開かれた。テーマは「閉校、でもそんなの関係ねえ」。PTAはじめ町商工会青年部らもバックアップ、生徒の「国際ファッション」と同青年部の「学ランファッション」など主会場となった体育館は本格的なファッションショーの場となり盛り上がった。
 

 ○…学年共同作品「世界のファッションショー」は生徒たちがインターネットで調べ、富山の国際センターから衣装を調達。タイや韓国など9カ国の華やかな民族衣装が躍った。「学ラン」は同青年部が歴代の学生服を披露。
 

  ○…ステージを締めくくる女生徒のジャズダンスはノンストップ30分のショー。男子生徒も飛び入り参加する場面も。同祭実行委の植田あずさ委員長は「すごいよかった。地域の大きな協力も受け感動です。本当に思い出に残る七星祭になりました」と大喜び。林トシ子PTA会長は「もう涙がでてきちゃって」と感激に声が詰まった。せり出し舞台設置や学ランファッション、飲食コーナーを設けた町商工会青年部の福原茂宝部長は「最後の津南高文化祭、記念すべきイベントに私たちも手伝うことが出来てうれしい」と生徒らとともにつくり上げた七星祭に満足そうだった。

妻有SC環境大賞に「ナイス・スクラム」   11月16日号
 地域の環境美化活動などを応援する第8回住み良い町づくり妻有ショッピングセンター(SC)環境大賞の発表・表彰式が10日、ラポート十日町で開かれた。環境大賞は、川西地域で花壇整備や地域美化活動に20年余取り組む女性グループ「ナイス・スクラム」に贈られた。同グループ北野一美代表は「ひとりでは出来ないことも、皆の力を合わせると不可能を可能にします。環境づくりは、人の交流も生みます。活動が認められた嬉しいです」と受賞を喜び、今後も積極的な活動をしたいとしていた。
 

 同環境大賞は、妻有SC同友店会(会長・高橋俊之ミヤコヤ社長)が地域で地道に取り組む環境美化や保全活動を顕彰し、バックアップするために8年前から実施。審査委員長(津南新聞社恩田社長)は「皆さんの活動は地域の大きな原動力となっている。さらなる広がりに期待します。この環境大賞の活動を続ける妻有SCの活動に大きな拍手を贈りたい」と講評した。


 ▼環境大賞「ナイス・スクラム」(北野一美代表・12人)▼環境賞◎「NPOなかまたち」(星野景子理事長・10人)◎「つまり舞踏連盟」(鈴木和子代表・85人)◎「川西句碑公園維持管理組合」(星名昭次組合長)◎「中魚沼漁業協同組合」(長谷川克一組合長・5百人)◎「じろばたの会ボランティアグループ」(福原幸子代表・16人)◎「松之山自然友の会」(小口成一事務局代表・40人)

統合前の母校校歌に感動、 北信小30周年  11月26日号
 ◎…水内、堺、豊栄の3小学校が昭和53年に統合して誕生した栄村の北信小の創立30周年式を11日、在校生72人と地元関係者や歴代の教職員など250人余が参列して開催。小学生が統合前の3校の歴史をスライド上映し、懐かしい母校の校歌を参列者全員で歌うなど、北信小を築き上げてきた今はなき3校への感謝の集いとなった。


 ◎…「他所では知らない人から声を掛けられたら、答えていけないと教えています。ここ栄村は、そんなことはありません。皆、元気に応えてくれる子どもたちばかりです。だから子どもたちは皆輝いています」。30周年実行委員会の藤木利章委員長はあいさつで語り、栄村の良さをアピール。子どもたちの発表では、その輝くがそのまま出ていた。最後に「北信小、30歳おめでとう」の文字を掲げ、北信小への思いを表していた。同校開校時、3校統合で116人だったが、児童巣の減少が続き、現在は72人。少子化への対策が求められている。

津南原小と三箇小、統合問題が急浮上  11月9日号
 今年5月発足の「津南町立小中学校適正規模検討委員会」が今月実施したアンケート調査で、複式小規模校の統合問題がいっきに表面化し、今月20日から開く地域意見交換会のなりゆきでは、今年度中にも方向性が出る情勢になっている。同委員会の冒頭、小林町長は「統合を前提にした委員会ではない」(5月30日、第1回委員会)としているが、このアンケート実施で、「統合か存続か」の択一論が先行し、地元学区からは、その取り組み姿勢に疑問の声も上がっている。

 
 同委員会(草津進委員長・委員27人)は小中学学校代表、PTA,地域代表などで構成。これまで4回の委員会を開き、先月末配布、今月7日提出で実施したのが「学校統合に関するアンケート」。その表題は「小学校を統合すべきか、地域に残すべきか」と直接表現で住民に択一を迫っている。
 

 アンケートは、津南小学区と除く全戸と、各小学校、保育園保護者あてにも実施している。総数1934。草津委員長は「ここで決着を求めているのではない。地域の皆さんの今の思いを知るのが目的。結論を急いでいるのではない」と話している。町教委・根津紘教育長は「直接の該当者と地域の一般の皆さんとで、意識に開きがあると聞いていたので、その実情を知る意味も込めている。学校の将来的なあり方を考えるきっかけになってほしい」と話す。


  一方、複式小規模校の中で、その統合問題が具体的に浮上しているのが、三箇小(21人)と津南原小(18人)。今月20日午後7時から津南原小で、26日同時に三箇小で、同検討委員会と町教委による小学校区地域意見交換会が開かれる。この席で、実施したアンケート結果が報告される。今回、急浮上した統合問題の背景には、昨年4月実施された保育園の統合がある。三箇、津南原の両保育所が、三箇は北部保育園、津南原はこばと保育園に統合された。その時、「次は小学校」という声が出ていたが、今回のアンケート実施でそれが現実のものとして表面化している。


  地元住民からは、「保育園縫合が、小学校の統合問題を早めている漢字を受ける。保育園と小学校は違う。もっと慎重に進めるべきだ」(津南原小学区住民)の声がある。同様に「判断に苦しむのが本音だが、直接の当事者、保護者などの意見が大事と思う。ただ、小学校は地域のシンボル。それだけに問題は難しい」(三箇小住民)など、困惑の声が上がっている。それだけに、アンケート結果が注目され、意見交換会での住民意見に関心が集まる。

「おはなしおかあさん」、全国優良読書グループ賞受賞  11月9日号
 読み聞かせなど活動21年目を迎える津南町の読書活動グループ「おはなしおかあさん」(桑原佐智子代表・15人)は、お話し会など独自な活動が評価され財団法人読書推進運動協議会(本部・東京)の全国優良読書グループ賞を受賞。同会では「これを励みに、さらに楽しい活動を続けたいです」と話している。
 

 同会は、町公民館が子どもたちへの読み聞かせ協力などを呼びかけ、集まった女性13人で昭和62年7月誕生のボランティア活動グループ。毎月2回定例会を開き、お話し会の準備、大型紙芝居の製作、人形劇作りなど、グループでアイデアを出しながら取り組む。お話し会は保育園や小学校、老人施設に出向き実施するほか、絵本作家講演会、語り部講演会、夏休みに夜の図書室でお楽しみ会(お化け屋敷など)など、積極的に開き、絵本や読書の楽しさを広めている。
 

 これまでに自主制作の紙芝居は「おけやのてんのぼり」「紙姿女房」や人形劇「おおきなかぶ」「七匹のヤギ」などのほか、地元民話を語り継ぐ活動にも取り組む。桑原会長は「活動が評価され嬉しいです。これからも子どもたちが喜ぶ活動を続けたいです」と話している。来月2日には静岡在住のおもちゃデザイナーで漫画家でもある相沢康男氏を招き講演会を開く計画だ。

津南中男子、駅伝で北信越大会出場、県大会3位  11月9日号
 全国大会出場をめざす第17回新潟県中学駅伝は7日、長岡市の越後丘陵公園特設コースで、男子42、女子42チームが出場して開催。一時は2位まで順位を上げた津南男子は、チーム全員の力走で確実にタスキをつなぎ3位入賞。今月23日、松本市で開催の北信越大会出場を獲得した。県中学チャンピオン服部勇馬(2年)を擁する中里は、1区服部が負け知らずの区間賞で先行したが、北信越出場に一歩及ばず6位入賞。男子は力を見せた分水が初優勝、女子は燕が3連覇し、12月15日の山口県で開く全国大会に出場する。


 エース揃いの1区はケガから復帰の3年・村山京平。スタートから冷静な走りを見せたが、後半伸び悩み12位で2区のエース3年・柿崎祐司へ。最初から飛ばし、後半も落ちず区間2位の走り。トップと23秒差の3位で3区2年・安部拓也に。3年選手の強豪が揃う中、後半踏ん張り区間7位で4区の同じ2年・藤ノ木光に。同様に3年選手が多いが力走を見せ、区間6位で3区の2年の原由樹人へ。区間2位の力走、ラスト2百bで2位に上がり、そのままアンカー3年・清水凌へ。3位を守り、そのままゴール。チーム一丸で北信越出場を手にした。 
  

 予想通り1区は県チャンピオン中里2年・服部勇馬が最初からリード、実力を見せつけた。2位に13秒差をつけ区間賞。服部は中越大会やトラック競技で今シーズン負けなしの強さ。後続の2区3年・池田大河、3区3年・山田太郎、4区3年・高野賀匡、5区2年・鈴木健太、アンカーで服部の弟1年・服部弾馬につなぎ、6位入賞を果たした。 
これまでの大会で涙を見せたことがない服部勇馬が、大会後、泣いた。「この駅伝にチーム皆でかけてきた。皆の頑張りに感謝し、この悔しさを来年につなげたい」と気丈に語った。
 なお男子3区で、吉田3年・春日菖吾が区間賞、下条3年・小林洋介が3位の力走を見せた。


 第17回県駅伝結果(8位入賞、5位まで北信越出場)▼男子@分水A小千谷南B津南C中郷D佐渡・真野E中里F下条G白根N松代O吉田。▼女子@燕A宮内B小須戸C分水D小千谷南E新潟・藤見F田上G新潟・舟栄J十日町K川西L吉田N中里Q十日町南。

写真・津南5区原からアンカー清水へ。そのまま3位でゴール

「もったいない」から『うまい菜』、長野県味コンで優秀賞  11月9日号
 ★…「もったいない」から生まれた手作り品が長野県第17回信州味のコンクールで優秀賞を獲得した。栄村森の桑原千恵さん(73)は、春先になると余る野沢菜をヒントに、長期保存できる佃煮を考案。切干ダイコンや昆布、干し椎茸、生姜を加え煮込む。その「うまい菜」が、優秀賞に選ばれた。栄村加工センターを活用し製作。今春、3百袋を村物産館などで販売、「すぐになくなった」と人気だった。この「うまい菜」は、来春3月に再び店頭に並ぶことになる。


 ★…「春先、野沢菜が余ってしまい、捨てるのはもったいないと保存できるよう考えました」と桑原さん。雪国地方の「煮菜(にいな)」にヒントを得た。もちろん添加物は一切使わない。「半年は保存できます」。桑原さんは30年ほど前、「おふくろの味研究会」を仲間と作り、郷土食などを継承。加工センターができ、そこを拠点にさらに活動を広めている。同コンクールでは3年前、「えごまっ娘」がアイデア賞、2年前に「えごまふりかけ」が優秀賞を受賞するなど特産加工センターが商品開発の拠点になっている。この「うまい菜」、2百c1袋420円。問合せは同加工センターрO269(87)2889。

地球環境を学ぶ、三箇小で気象予報士や研究者が授業  11月9日号
 ○…「地球はあと百年で0・7℃気温が上がる。人の体温がそれだけ上がると微熱で、今地球も熱が上がっている状態なんです」。三箇小(大山明雄校長、21人)で6日、プロの気象予報士と家電メーカー社員を招いた環境講座が開かれた。総合学習で「環境」を学ぶ5、6年児童8人が赤外線ライトを使った温暖化実験など行い、「こんなに温度が上がるんだ」と驚きながら環境への理解を深めた。
 

 ○…同講座はNPO・気象キャスターネットワークと家電大手・シャープが連携し昨年から行う「出前授業」。全国5百校を回り、津南では初開催。気象予報士・井元望さんとシャープ・斎藤智恵さんが授業。井元さんは「日本はこの百年間で1度気温が上がり、今年74年ぶりに40・9度の最高気温を更新したりと異常気象が続いています。エネルギーを使うと出る二酸化炭素、どういう生活を送れば減らせるか、みなさんも考えて」と呼びかけた。

中国雑技団に歓声、JA津南町農業祭に3千人  11月9日号
 ◎…今年もお目見え「千人鍋」。JA津南町の第26回大農業祭は3日、「過去雨が降ったことがない」という快晴に恵まれ、人気の千人鍋には長蛇の列ができ、午前11時半に始まった鍋サービスは、わずか40分でなくなった。「あったかくて旨い。これを楽しみにしている」と大好評。5d用意したタマネギ詰め放題も早々になくなり、秋野菜や加工品販売、さらに生マグロ解体特売も人気を集めた。


  ◎…今回のイベントは「中国雑技団」。本所前広場を会場に、男女3人がアクロバット的な演技を次々と披露。女性が頭に皿数枚を乗せ、そのまま立ち上がった男性の上で逆立ちをするなど大技を見せ、大きな拍手を受けていた。演技中、「皆さんで中国の言葉を覚えましょう」と『シェーシェー』など、復唱していた。この大農業祭には約3千人の人出で賑わった。

秋と遊ぶ、自然のプロが保育園児に  11月2日号
 ◎…自然の専門家を招いた秋の散策会を30日、津南町の北部保育園(高波千代子園長、49人)で行った。植物や野鳥、樹木に詳しい自然環境保護員や自然観察指導員だが、秋の実や紅葉、キノコなど、あらゆるものに興味を示す子どもたち、「あの赤い実はなに」と質問攻めにあうなど、プロも押されぎみだった。
 

 ◎…同園周辺は、ブナ林や当時の風情が残る善光寺街道などがあり、自然がたっぷり残る。この日の案内役は、県保護員の中沢英正さん(上段)、観察指導員の福原毅さん(外丸)と滝沢紀子さん(赤沢)の3人。グループに分かれて散策し、子どもたちは白いスギヒラタケやサワフタミの青い実などを見つけては大喜び。葛のツルで綱引きをするなど自然を満喫。今回の散策会を提案した福原さんは「植物や昆虫の観察は、子どもたちが命を知るきっかけとなる。今後も行いたい」と話している。

タクシードライブレコーダーで防犯協力  11月2日号
不審者、犯罪者を見逃さないぞ―。管内80台タクシーに取り付けられて いるドライブレコーダーを活用した防犯活動に、郡市のタクシー業界が協力に乗り出した。十日町署と連携し、事件などに遭遇した場合は同レコーダーを捜査資料として提供する方針だ。また中里地区ではスクールガードボランティアの講習会を開き、地域一丸となって不審者に目を光らせることを確認。一部の学校で実施しているケイタイの不審者情報とともに「十日町、津南地域から不審者・犯罪者の追放を」との活動の輪が一段と広がっている。
 

 ドライブレコーダーは、急ブレーキや衝突事故などにより車に取り付けてあるカメラで前後16秒間、画像記録されるシステム。車同士の衝突などでは、事故発生原因が明確化される。このシステムを犯罪防止にも役立てようというもので、不審者などを見つけた場合、ブレーキを踏むなどして同レコーダーに記録し、万一の場合、警察に画像を提供する。すでに管内のタクシー業界では「ながら運転」の名称で、不審者情報に協力しているが、映像というさらに一歩進んだ資料協力となる。

津南農業を支え、津南郷土地改良区30周年  11月2日号
 農業基盤の耕地整備や農業用排水施設など、津南地域農業を支える津南郷土地改良区(小島輝一理事長)は創立30年を迎え31日、ニュー・グリーンピア津南で記念式典を開いた。地元農家や小林津南町長、丸山十日町副市長、尾身孝昭県議や北陸農政局関係者など90人余が出席。4代目理事長の小島理事長は「国営苗場山麓事業を語らずに津南郷土地改良区はない。30年の歳月、577億円の巨費で、広大な津南郷の河岸段丘を開発した。現在の激動する農業情勢のなか、今後も土地改良区の役割を果たしていきたい」と新たな一歩への決意を述べた。


 同改良区は昭和52年2月、津南土地改良区と正面ヶ原改良区合併で設立。同48年着工、平成14年完工の苗場山麓開発で約2126fの農業基盤を整備。施設の維持管理、地域住民と連携した施設機能活用法を模索する活動に取り組む。式典で小林町長は「農業環境は厳しいが、どう自給率を上げるかが、わが国の大きな課題。コシヒカリあり、アスパラ、スィートコーンの畑作あり、畜産との複合経営で津南農業は成り立っている。今後も協力を」と感謝していた。記念誌「水土里ねっと津南郷・30年のあゆみ」を発行した。

何かいい事あるかも、170a余の蛇の抜け殻  11月2日号
 ◎…「こんなの見たことがない」。龍を祀る全国名水百選・津南町の竜ヶ窪。その近くの集落の立石の滝沢久夫さん(69)は先月23
日早朝、散歩途中に温泉施設・竜神の館わきで、長い蛇の抜け殻を見つけた。測るとなんと170a余もあった。破れや損傷がない完全な脱皮姿で、滝沢さんは板に張り付け飾っている。「抜け殻だからいいが、本物は相当大きいだろうな」と見事な抜け殻を見ている。


  ◎…実は9月初めにも130aほどの抜け殻を見つけ、同様に飾っている。「これも大きいと思ってが、これはすごい」と関心。大きなウロコ、完全な形で残る頭部や尻尾など、造形美としても興味深い。この大きさからアオダイショウを見られる。蛇の抜け殻を「キン」と呼ぶ地域もあり、『これを持っていると、お金が貯まったり、良いことがある』といわれている。さてさて、ご利益は…。


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