昨年夏の町長選の「旧外丸村地区の結束」が、実証された形となった新人・福原照男氏(65・外丸本村)のトップ当選。16年前の町議選で、新人でトップ当選し、今回、福原選対の事務局長を務めた元町議・福原慶福氏の再現となった。
開票待ちの外丸ふれあいセンター。午後7時過ぎ、続々と支持者が参集。緊張ぎみに開票を待つ。午後7時45分第一報。『福原照男600票』。会場は「おおー」と大歓声が響き、表情が一気に和らぐ。「もう安心だ」と福原氏に握手を求める支持者。同じ外丸本村の『藤ノ木富有氏500票』が伝わると、「外丸2人は入ったか」と安堵の表情。
午後8時20分開票確定。『639票』。初出馬、トップ当選に会場は大きくどよめき、大きな拍手と歓声が。福原氏は妻タツイさんと支持者の前に立ち、「トップ当選、実は狙っていた。外丸本村、下平、そして三箇地区に行き、『お前が必要なんだ』と皆さんに言われ、その声に応えたく、とにかく一番を狙った。トップの重責に身を引き締めていきたい」と会場を埋めた120人余に感謝を述べた。
福原氏は「街宣中、三箇地区など各地で住民が家から出てきてくれ、川西地区の皆さんが私を押してくれていると日ごと強く感じた。大事なのは地域で、住民との対話が一番。町の考えを地域に伝えるのが私の思う町議のあり方」と淡々と語り、勝利をかみ締めていた。
トップ当選という最高の結果を出した江村宗一郎選対本部長は、「下平と外丸本村合同で選対役員を決め、がっちり地域がまとまったのが勝因の一つ。14日の総決起大会に三箇の皆さんも参加、川西地区がまとまった」と興奮気味に語った。今回、選対事務局長として全面協力した福原慶福氏は「自律の津南はまず住民が第一。住民との狭間に立ち、パイプ役として一生懸命がんばってほしい」とエールを送り、勝利を喜び合っていた。村松二郎、尾身孝昭両県議も祝いに駆けつけ、連携を約束した。