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2007年07月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
農家体験に自信、「温かさ」好評、東京から中学生144人  7月27日号
 「初めての体験、ドキドキしました」―。全国的に高まるグリーンツーリズム志向を受け、津南町は24〜26日、江戸川区立瑞江第二中2年生142人を初受入れ。生徒は町内の44農家でナスやジャガイモなど共同作業を体験。わずか1日の農家体験だったが、26日の帰宅時には別れを惜しみ涙する生徒もあり、お互いが思い出を残した。
    
 
 初受入れの津南。受入れ農家は生徒組数より多い52戸が手を上げるなど、関心は高かった。女子生徒4人を受入れた今井の上村勉さん(75)、ツネ(72)さんは「ちょっと不安もあったけど、去年からずっと楽しみにしていた。一緒に農家民泊を楽しみたいのが本音かな」。上村さんは郷土食のちまきとあんぼ作りを指導。笹の葉とスゲを組み合わせる慣れない作業に子どもたちは戸惑ったが、見事な三角形のちまきを作っていた。初挑戦の益田茜さんは「おばあちゃんが優しく教えてくれた。こっちの人は暖かいです」と嬉しそう。自分たちが作ったチマキやアンボを美味しそうに食べていた。
   
 
 同校の受入は農協観光の仲介を受け実現。24日はニュー・グリーンピアに宿泊。実習館・なじょもんでの勾玉作りや、ひまわり畑で花の間引きなども体験した。初受入れを終え、町は今年中に協議会を設置、来年度も農協観光と連携し、2校の受入れを計画するなど態勢の充実を図る方針。小林町長は「子どもたちが大人になり、津南に行った、という思い出は一生のもの。この流れを今後もつなげたい」と積極的に都市部との農村体験交流を進める方針だ。

女神輿、華やかに新調、来月初披露  7月27日号
 津南アピールに一役買っている津南町大割野「熊野三社祭」で繰り出す『女神輿』が22年ぶりに新調された。金と黒、朱の色彩が華やかな神輿が25日、担ぎ手の女性や同地区役員が見守る中、同社に奉納。華やかの中に勇壮さを感じる神輿に関係者は見惚れ、「来月の祭りで初披露だ」と、今期の祭礼を記念祭にする方針で、祭り行事や担ぎ手募集を盛り込んだポスターを広く張り出す方針だ。
 

 熊野三社祭は来月月26、27日開催の伝統ある祭り。「もっと祭りを盛り上げたい」と昭和60年に『女神輿』が誕生。専用神輿がなく、子ども神輿を装飾し代用していた。毎年町内外から50人前後は参加し、すっかり津南の夏の定番となり、町外などからカメラマンなどが訪れている。
 今回の神輿の新調は、同総区で「祭礼の華の女神輿、なんとか専用神輿を」と地域活動を支援する日本宝くじ振興会(財団法人自治総合センター)に助成申請。今春採択が決定。地元葬祭仏具店・トーア仏壇津南店(島田東一店長)の協力を得て神輿(神輿ほか約280万円)を新調した。


 今月25日、担ぎ手の女性や地区役員が見守る中、新しい神輿が登場。「おー、すごい。きれいだ」など歓声。高さ120a余、重さは子ども神輿の倍の約60`。金と黒、朱色の色彩が華やかで、大鈴や金装飾具が荘厳さを出す。昨年から女神輿世話役の風巻藤子さん。「華やかできれいですね。これで皆の力の入りも違うでしょう。一緒に新しい神輿を担ぎませんか」と参加を呼びかける。
 

 熊野三社祭は1日目、子ども神輿と勇壮な男神輿、2日目に女神輿。大割野総区・中山弘区長は「女神輿が新しくなり初披露の年で、記念の年にしたい。今年は子どもたちの楽しみの場も充実したい」と話している。女神輿への参加希望は同メンバー武田さんまでпi765)3075まで。

伝統校の響きで県大会出場、津南中吹奏楽部  7月27日号
 ◎…目標の県大会出場―。町立津南中吹奏楽部(金田悠依部長・42人)は25日、長岡市立劇場での県吹奏楽コンクール中越地区大会で金賞受賞、県大会出場を決めた。昨年同じ金賞だったが、県大会出場枠に入らず、悔しい思いをした部員らは、「先輩との約束を果たせました。県大会では音楽を楽しみ、頑張ります」と今月31日の県大会に向け、連日練習に励んでいる。
 ◎…同校吹奏楽部は、連続県大会金賞、関東大会出場など伝統を持つ。昨年から部員数の減少でB部(35人以下)出場。中越大会は37校出場し、県大会出場は11校。今年の津南中出場曲はヤコブ・デ ハーン作曲「クラフトヴェルク」。戦争がテーマの曲で、鼓舞する曲調、悲哀、希望の旋律など変化に富んだ曲調。今春、山北中学から赴任した音楽教諭・同部顧問の笹川知美教諭。「津南の生徒は粘り強く素直。中越大会では緊張感もありましたがほぼ練習通りの演奏でした。県大会では平常心で、支えてくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに演奏を、といつも話しています」。


 ◎…先輩や前任顧問との約束「県大会出場」を果たした同部・金田部長。「昨年の悔しさがあったので、結果を聞いて嬉しかったです。県大会では音楽を楽しむ演奏をしたいです」と話す。31日が県大会。会場は同じ長岡市立劇場。なお、十日町地域では、B部で十日町、小編成で中里が県大会に出場する。

最後の夏G 「いい試合できた」、11人の夏終る  7月27日号
 「悔しい。でも全力を出し切った」。この日、硬式野球創部35年の歴史に幕を閉じた―。津南中等教育校への再編で来春、創立57年の歴史に幕を閉じる津南。3年生だけ11人で挑んだ「最後の夏」が終わった。泣き崩れるナインを前に、中島孝太主将は「敗れはしたけど、最後の最後でいい試合ができた」と胸を張った。
   

 甲子園をめざす第89回全国高校野球選手権・新潟県大会。台風と中越沖地震の影響で、順延されていた試合は23日再開。津南は五泉市営球場で新潟東と対戦。試合は手に汗握る接線となった。2回、新潟東打線に3長短打を浴び2点を取られたが、その後、再三のピンチも堅守で無失点。しかし、相手投手の切れのある変化球に手こずり、好機での1打が出ずに津南は0―2で惜敗した。津幡潔監督は「相手投手の調子がよすぎた。あれでは打てない。津南はミスひとつなく、すばらしい試合をしてくれた」と振り返り、「閉校を飾るにふさわしい闘いぶりだった」とナインひとり一人と握手、健闘をたたえた。


 この日は津幡監督の42歳の誕生日。選手たちは「試合に勝って誕生日を祝ってやろうぜ」と意気込んだが叶わなかった。宮島郁巳投手が「全力で投げたけど、打たれて申し訳ない」と話すと、津幡監督は「勝敗でなく、すばらしい試合を見せてくれたことが一番のプレゼントになった」と目を真っ赤にしながら微笑んだ。
 

 「母ちゃん、負けちゃったけど一生懸命やったよ」。自宅に戻った富井裕也は、仏壇の前に座って手を合わせた。母親は中学2年の時、病気で他界。小学4年から野球を続けてきた裕也少年が、野球で活躍するのを楽しみにしていた母だった。 多感な中学生時代。入院先の長岡日赤に父親と何度も見舞いに足を運び、快方を願ったが叶わなかった。父親の康雄さん(52)は「悲しさを野球に夢中になることで紛らわせていたようだ。野球があったから乗り越えられたんだろう」と話す。
 チームではムードメーカー。今大会でも、落ち込みそうな選手に絶えず声をかけ、元気を与え続けた。渾身のヒット1本も打った。母の遺影を前に「最後の夏」を報告した富井。「津南高で野球ができて本当によかった。最高の仲間だったよ、母ちゃん」。

地震で重要性増す、国道117号大倉トンネル、早期開通を 7月20日号
 中越沖地震で大被害を受けた柏崎市を通る国道8号寸断で、交通規制が続き、長野ルートへの迂回路となる国道117号の交通量が増している。地震発生の16日夜8時過ぎ、同117号・津南町大倉スノーシェッドで大渋滞が発生。午後9時半頃から警察などが交通整理を行い、午後10時半、交互通行の信号機が設置された。管理する十日町地域振興局・維持管理課では、「柏崎地域の国道8号など交通止め規制により、117号の交通量が増えている。現地が通行可能となるまで当面、信号機による交互通行が続くか、1日も早い復旧に取り組んでいる」と話している。
 

 改良整備が進む国道117号の中で唯一残る難所が津南町の「大倉スノーシェード」。大型車同士のすれ違いが困難で、渋滞常習地となり、毎回長い車の列ができる。観光シーズンを迎える夏場は特に渋滞が激しい。同難所は2年前からトンネル開削の「大倉バイパス」工事に取り組む。全長885bの大倉トンネル開削(改良全長1・34`)で総事業費約40億円、平成25年開通をめざしている。


 だが、県代行(事業主体・新潟県)のため県45%、国補助55%事業で、国直轄より県負担が大きいため事業費が伸びない現状。今期予算は約4億8千万円(前年4億円)と若干伸びている。担当する十日町振興局道路課では「県財政が苦しいなか、なかなか予算確保が難しい状況にある」としているが、今回の中越沖地震での周辺道路整備による国の補正予算が出た場合、真っ先に手を上げ、早期開通したい方針だ。

「やっぱり神楽はいいねぇ」、赤沢神楽上演  7月20日号
 平成18豪雪を機に発足した津南町・栄村の有志グループ「雪の都・GO雪共和国」のNPO(特定非営利活動法人)設立総会が13日、ニュー・グリーンピア津南で開かれた。理事長で民宿を営む相澤博文さん(60、和山・栄村議)は「この大雪の地でも人が住み続けるのは雪の恵みがあるから。その雪国のすばらしさを発信したい」と強調した。
 

 NPO設立は、より積極的に連携と観光振興を図ろうと今年3月、新潟県に申請していたもので、先月29日に認可が下りた。NPOとしての初活動は今月26日から29日の4日間サマーキャンプを実施。関係を深める東京・八重洲商店会と連携、都市部の子どもたちと地元住民の交流を図る。また年間活動を「豪雪見聞遊学塾」と題し夏・冬のキャンプ、秋のそば祭りや秋山郷常民大など文化活動事業協力など行う計画だ。また同会では今年度、林野庁実施の支援事業にも申請、認可を受ける見通しだが、活動資金確保と会員拡大が課題。20日現在、会員は個人18人、賛助会員は2社で、さらに会員の拡大を呼びかけている。


  同NPOは2回の東京・八重洲キャンペーン、昨夏は大割野商店街に約1万本のカサブランカを飾るなど独自の地域振興活動を進めている。さらに今年5月は東京・城東小でミニ水田を作るなど活動。東京でのミニ水田、キャンペーンは今後も継続する方針。問合せは同共和国рO25(767)2262。

最後の夏F  台風、地震で試合延期  7月20日号
 台風の影響で15日開催予定が順延された翌16日朝8時、津南の選手たちはバスから長岡市悠久山球場に降り立った。「さあ試合だ」、そう意気込んだ時、前日からの雨の影響で午前10時の試合開始が11時半に伸びるとアナウンス。選手はじめ応援に駆けつけた百人余りの同級生や保護者から「仕方ない」のため息がもれた。


 球場は9時半過ぎに開門、待ちかねた両チームの応援団がスタンドに入った。1塁側に陣取った津南の応援団。同校最後の大会とあってテレビや新聞などマスコミの取材も相次いだ。「よーし、応援の準備だ」とメガホンや太鼓の用意を始めた矢先の午前10時13分、突然グラグラと揺れた。「うわー」「大きな地震だ」、どこからともなく声が飛んだ。間もなく「球場の外に出てください」とアナウンス。選手、応援団、全員が場外の駐車場に。大会役員が用意した車のラジオから「柏崎で震度6強の地震、倒壊した家屋も」などと地震速報が流れると、携帯電話で家族の安否を確認する人たちでごった返した。直後、試合中止が広報された。
  
 初戦の相手、新潟東。春の地区大会で高志に0対7で敗れているが、昨秋の地区大会では新潟地区ベスト10に入った佐渡総合に、初戦で敗れたものの11回延長の末、1対2という接戦を演じている。決して侮れないチームだ。津幡監督は「相手のことは全く分からない。自分たちのペースに持ち込みたい」と言えば、中島孝太主将も「悔いのない試合したい。大事な初戦、何としても勝ちたい」と闘志を燃やす。順延に継ぐ順延がチームにどう影響するのか。「気を抜かないことが大切。守備でミスを出さないこと、これまで積み重ねてきた打撃力を発揮できるか」(津幡監督)が初戦突破のカギになりそうだ。 (つづく)

樽田ブナ林に遊歩道、森林セラピーで事業化  7月13日号
 環境問題と連動してブナ林に関心が集まる中、津南町の町有『樽田ブナ林』は今年3月、社団法人国土緑化推進機構(会長・木村尚三郎東大名誉教授)が進める森林セラピー事業認定を受け、同財団の「森林セラピーロード」の登録を受けた。津南町は先月、この認定による体験プログラム作りを専門で取り組むセクション「津南森林セラピー企画準備室」を、樽田ブナ林に近いマウンテンパーク津南に設置した。今月6日には、同地で現地踏査を行い、同ブナ林内にある林道上部の尾根に約8百bの簡易遊歩道を作る方針を固めた。だが、誘客による環境悪化、一方で環境保全、この両面課題への取り組みが求められる。
 

 現地調査は、樽田ブナ林に15年余り通う小林幸一さん(割野、HP津南まるごと博物館)が案内。町地域振興課7人、マンパク津南・辻本社長らが参加。小林さんは「森林セラピー認定で多数がこのブナ林を訪れるだろうが、自然環境を壊さないルートが最優先。開発は急がず、この景観、環境保全を第一にブナ林保全に取り組んでほしい」と3時間余り、癒しスポットを調査。町は今夏、同地の草刈りを行い、遊歩道を通し、農業体験などと組み合わせた津南オリジナル体験プログラムは今年中に作成する方針だ。


  同機構は森林セラピーを「ロード」と「基地」の2種類を認定。津南町は基地申請したが、「受入れ態勢、独自のセールスポイント不足」で見送られた。同事業は現在全国40自治体が申請、24団体を認定。近隣では飯山市、木島平村が基地認定を受けている。町は今年度も専門家を招き調査、再度基地申請を行う方針。津南森林セラピー企画準備室рO25(765)4711。

震災支援に感謝、魚沼で初の北信越おやこ劇場企画会議  7月13日号
 新潟、長野、富山、石川福井の北信越5県エリアで毎年開く「北信越子ども劇場おやこ劇場連絡会」企画会議が7、8日、魚沼地区で初めて津南町のニュー・グリーンピア津南を会場に開催。5県に加え福島からも参加し劇場40団体余、劇団98団体代表など5百人余が一堂に会す劇団と劇場側との出会いの場。来年各劇場での上演作品選びの場でもある。地元開催に取り組んだ十日町おやこ劇場・水落静子運営委員長は「3年前の中越地震。全国の劇場や劇団の支援で、子どもたちなど地域が元気を取り戻せた。その感謝を込めてぜひ十日町・津南で開きたかった」と思いを話す。
 

 今回テーマは「子どものための舞台芸術を語る出会いの広場」。参加劇場は、県内から新潟市、小出、上越など10団体、長野は飯田、松本など16団体、福井、石川。富山、福島などから全体で40団体余。劇団は国内外から98団体が参加。震災支援に感謝を表すネームプレートは、十日町織物を使ったオリジナル品。開会式では、震災復興から同企画会議開催までを十日町メンバーが寸劇で表す。全国の劇団が震災復興で、現地入りし、百回を超える上演活動をした「ほほえみ公演」の取り組みなどを方言たっぷりで紹介し、地元開催への思いを表現した。
 

 十日町おやこ劇場は、・水落運営委員長は話す。「震災を通じ、人と人とのつながりの大切さを痛感した。今回も多くの出会いが生まれたと思う。おやこ劇場は出会いの場。一緒に楽しみませんか」。同おやこ劇場は震災前150人だった会員が現在3百人。年間8回例会(公演)実施。次回は9月9日「マリンバ演奏会」、12月1日は人気のアンディ先生マジックファクトリー公演。会費は月額7百円(保育園年中以上)。入会申込み、十日町おやこ劇場事務局пi752)2114(加賀書院内)。

最後の夏・津南高野球部  いよいよ15日、1回戦  7月13日号
 いよいよ「最後の夏」に出発だ。「待ってろよ、悠久山。いま行くからな」―。甲子園をめざす第89回全国高校野球選手権・新潟県大会がきょう13日開幕。津南は大会3日目の15日、新潟東と長岡市悠久山球場で対戦する。日焼けした選手の顔が揃う。「早く試合がしたい」、「めっちゃ楽しんでやろうぜ」。
    

 練習試合最後、7日に行った新潟工業戦。相手は総勢70人もの選手の中から選ばれたチームで、県内でも強豪だ。結果は3対5。大敗を覚悟していたものの「いけるぞ」、そう思わせた試合だった。中でもエース・宮嶋郁巳の投球は相手監督をうならせるほどで、「エラーさえなければ互角に持ち込めた試合だった」(津幡潔監督)と振り返る。
     
 
「試合で勝ちたい」、その思いで練習に取り組み、チームを引っ張ってきた中島孝太主将。「みんな体調はよくなっている。緊張してエラーを出さないようにしたい」。エースの宮嶋郁巳が「緩急つけた投球を心がけたい」と言えば、捕手の樋口達也は「リードは俺の役。びしっと決めさせます」と胸を張る。ムードメーカーの富井裕也は「いつも声をかけていきたい。泣いても笑ってもこれが最後。悔いを残さない試合をして、球場でバンザイしたい」。
 

 わずか半年間の選手との付き合いだった。その総決算が、もう目の前に来た。津幡監督は、これまでの練習や選手との触れ合いが数年間もあったように感じ、その時々のシーンが走馬灯のように脳裏をよぎる。「選手たちは、目標を持って取り組んでくれた。それがうれしい。試合結果どうこうではなく、この体験を社会人として歩む精神的な柱にしてほしい」。
     

 女子マネージャー手づくりの千羽鶴、保護者会が取り組んだ応援部隊、同級生ら30人余も町教委支援のバスで駆けつける。最後の夏にかけた野球部への思いが、創立57年で幕を閉じる津南高への思いとともに、ひとつに重なった。 (つづく)

長坂あじさい街道、地元竜神の里協議会が整備   7月13日号
 ★…梅雨時に映える青紫のアジサイ(紫陽花)。全国名水百選竜ヶ窪、近くの温泉施設竜神の館など観光拠点への導入路、津南町「長坂」。地元・竜神の里推進協議会(涌井直会長)が植栽整備する県道「長坂アジサイ街道」が今、見頃を迎えている。濃紫、青紫、淡ピンク、白など、多彩な色の演出が約8百b続いている。道行くドライバーが車を止め、カメラに収める姿も見られ、ちょっとしたアジサイ名所になっている。
 

 ★…10年前、同協議会が「道路は整備されたが、ちょっと殺風景」と花の植栽をはじめ、「梅雨時に目を楽しませたい」とアジサイを毎年増植し、これまでに約1千株までに増えている。この植栽整備は同協議会アメニティー部会(鈴木隆一部会長)が取り組む。整備でできた道路わき広場には季節の花を植栽し、年間3回、草刈を実施。県管理だが同協議会が草刈管理を受け、県からも評価を受けている。「あの坂は、上段地域への玄関口。イメージアップにつなげたい。きれいなアジサイ街道、わき見運転には気をつけて」―。

初夏、七夕みこし、大井平祇園祭  7月13日号
 ○…初夏に神輿、大井平祇園祭―。2百年余の伝統を脈々と継ぐ津南町大井平の祇園祭が七夕の7日、若衆と子たちが「六角神輿」を引き合い、威勢よく集落内に繰り出した。住民らは振舞い酒を受け「やっと、夏が来た気がするねぇ」と神輿の揺れに歓声を上げた。
 

 ○…同祭は京都祇園祭の流れをくむ神事。六角神輿を担いだ若衆と引き綱を持った子たちの「神輿引合い」が特徴。この日は土曜日とあって30人余の子たちが参加。10人余の若衆と神輿を引き合った。孫と祭りを見に来た大井平出身の涌井クニ子さん(67)は「昔はナスやキュウリといった初物を神輿に捧げ、それを子どもらが奪い合って食べていたのを覚えています。子どもは少なくなったが、続けてほしいですね」と感慨深そうに話していた。

世界の交流拠点、栄村国際絵手紙タイムカプセル館  7月13日号
 ◎…絵手紙を通じ、世界と交流する拠点が栄村にオープンした。『栄村国際絵手紙タイムカプセル館』。同村さかえ倶楽部スキー場駐車場に建設の同館、スキー場レストハウス内に会館の「山路智恵絵手紙美術館」が12日オープンし、タイムカプセル館での企画展「絵手紙万葉集」や山路美術館での特別展「中国世界遺産をかく」に多数が訪れている。11日の開館セレモニーに出席の日本絵手紙協会・小池邦夫会長は「このふたつの館は、素人が打ち立てた館。人が生きるうえでの喜び、悲しみ、幸せ、戦争のむごさなど、筆を墨で素人が描いた。その集大成がこの館」と、思いを込めて話した。開館式には山路さんが創作拠点にする中国・蘇州市絵手紙協会から代表3人、日本絵手紙協会などから120人余が参列。
 

 ◎…タイムカプセル館は、木彫家・島津よしのり氏製作の巨木彫刻作品が玄関を飾る。太い柱組の同館では、会館企画展「絵手紙万葉集」の作品3500点を展示。同館は収蔵館でもあり、日本絵手紙協会収集の百万通の絵手紙がコンピューター検索できる。山路美術館では、オープン記念展・中国世界遺産をかく展を11月30日まで開催。5b余の大作など180点を展示中。なおタイムカプセル館は入館無料、山路美術館は入館料8百円(小中高4百円)、両館とも午前10時〜午後5時、11月まで無休開館。連絡先・タイムカプセル館0269(87)1920。

十高定時制、「再検討を」、知事発言に期待感  7月6日号  
 魚沼地域で唯一の夜間定時制の県立十日町高校定時制の存続が望まれるなか、3日、十日町市を訪れた泉田裕彦知事は、「(廃止ではなく)再検討を担当に命じている。(地域外から)留学生を受入れる検討を進めている」と廃止方針から、存続の方向性を含ませる方針を示唆し、注目を集めた。
 

 3日開催の地元県議・尾身孝昭県議を囲む会に泉田知事は出席。尾身県議は「十日町高校定時制にはいま32人の学生が学んでいる。夜間の定時制は、新潟市、長岡市、上越市にもあるが、この雪深い地域からの通学は困難。魚沼地域の夜間定時制がどうしても必要。そのためにも今の十日町高定時制の存続が必要」と、魚沼エリアにおける同定時制の重要性を、泉田知事出席のなか強調した。
 

 泉田知事は、「ニート、不登校など、受け入れの必要性は増している。県立高校は、地元の人を教育する機関と錯覚しているようだ。こうした自然のなかで教育を受ける、教育を受けさせたいという留学生を引っ張ってくることができる。10年後、15年後、子ども数が減少して大変な事になる。せっかくある施設、有効に活用したい」と、地域外からの入学により生徒数確保の模索を促し、「再検討するよう指示を出している」と、廃止方針から、存続の可能性を探る意向を示した。定時制存続を求める関係者に、望みをつなぐ知事発言となっている。
 十日町高校定時制は、当初、県は「20年度募集停止」だったが、同校振興会(庭野雅弘会長)や同保護者会(藤木晴夫代表)などの存続署名運動による2万4758人の存続署名を県教委に提出するなどの運動で、「募集停止1年延長」が決まった。今度の泉田知事の発言について藤木代表は期待感を抱いている。

ふるさと伝承の思い込め、栄村物語、自費製作・堀場さん  7月6日号
 栄村の人の暮らしと自然、地域の歴史を年間通じて映像記録し、2年前、「栄村物語」と「秋山郷ものがたり」をビデオ・DVDにまとめたアマチュア映像カメラマン・堀場俊和さん(74)。その後も記録活動を続け、追い続けた子どもたちの進入学や中学卒業、75歳の迎える同級生の動向などを収録し、先月末までに「栄村物語・完結版」を作成し、同村にDVD2百枚を寄贈。関係深い津南町にも5枚寄贈した。「村を離れ、村外で暮らす人たちに見てほしい。ふるさとへの思いを再び抱いて欲しい」と堀場さんは話している。
 

 阪神大震災で兵庫・芦屋市の自宅が全快した堀場さん。「山、川、雪、そして童謡など、自分たちのふるさとを感じてほしい」と3年前、「自然と人の関わりが深いと感じた」長野・信州に入り、栄村を訪れ、その自然と人の暮らしぶりに触れ、以来、兵庫から通い、ビデオでの記録活動を続ける。
 

 作成した栄村物語・完結版では、第9話で新入学した秋山郷の子どもたちの活動や今年6月の秋山校区運動会も収録。12話「巣立ちゆく翼」は今春の栄中卒業式で生徒全員のアップの表情、13話は「75歳を迎えた東部谷の同級生」で、昭和14年に旧堺小学校入学の同級生49人を追っている。さらに序章とエピローグほか13話の各間に、栄村の貴重な蝶を、前東部小・宮下芳一校長の協力で、収録している。前編には、堀場さんと40年来の親友のジャズピアニスト・堀江和彦氏が、栄村歌や子どもたちの歌などをジャズアレンジした曲が流れ、雰囲気ある作品仕上がっている。同作は全編2時間6分の大作となっている。


 堀場さんは、「この地の出身者の方々からも、ぜひ見ていただきたい。この収録を通じて、栄村と津南町の関係深さを再認識した。子や孫の世代になると、ふるさとを語る事が少なくなる。祖父母の地を知り、ふるさとというものを、もう一度考えてほしいし、ふるさとを後世にぜひ伝えてほしい」と話す。すべて自費で製作し、兵庫から年間百日以上は通っている。

最後の夏D 千羽鶴の思い、1回戦は悠久山球場  7月6日号
 いよいよ本大会まで1週間余り。あす7日、新潟工業と最後の練習試合を行って締めくくる。「厳しくとも楽しい練習」で、できるだけのことはやったと振り返る津幡潔監督。心配された選手のケガや故障も「順調に回復している」と選手たち。もう、気持ちは初戦の会場、悠久山球場だ。
 

 「身体能力は高い」。大会を前に選手全員が遠投テストを行った。その結果、富井裕也(右翼)と服部遼介(遊)が百bを越す強肩であることが分かった。90b台も中島孝太(三)と宮嶋郁巳(投)の2人が投げた。これほど肩のいい選手が揃うのは、「県内でもめずらしい方」だという。この強肩が本大会でいかされるかが勝敗の行方にも左右する。「ただ投げるだけでなく、いかに正確に投げられるかだ。互角の戦いでは、それが大きく影響する」。それは、先月23日の練習試合で飯山北に負けた教訓でもあった。ひとつのミスが失点につながる。最近の練習では、絶えず正確性を指摘する場面が増えている。「どこに投げている。それじゃあだめだ」「しっかり狙って投げろ」―。
  

 周りからアドバイスをもらうようにもなった。高校野球の審判では「地域の親方」とも言われる山崎節夫さん、そして甲子園球場での審判経験を持つ半戸哲郎さんの両審判員。津南―松代戦で審判を務めた。ふたりは試合後、投手らにこう指摘した。「宮嶋君はもっと内角攻めを。そうすれば、投球の幅が広がってくる。中島君はセットポジションの時、軸足にためが必要だ」。貴重な助言だった。保護者会の応援体制づくりも進んでいる。「学校に応援団はないのだから、我々がしなければならない」。元PTA会長で、野球指導にも取り組んだ滝沢元一郎さん(55)が応援団長を買って出た。応援旗はもちろん、太鼓やメガホンなど七つ道具もそろえた。「言葉は月並みだが、燃え尽きるまで戦ってもらいたい。『つ・な・ん・こ・おー』と大声を出せるのは、もうこの場でしかないのだから」。初戦は日曜日。当日は応援バスをチャーター、応援団を募って会場に乗り込む。
 

 マネージャーの古高友里と高野奈津美は最近、練習グラウンド脇の部室にこもる日が多くなった。チームの健闘を祈って千羽鶴を折っているのだ。「最後の試合だし、やっぱり勝ってもらいたい。最後の野球部であり、最後の津南高への思いでもあるんです」。試合当日、応援席から一緒に見守る。千羽鶴に初戦突破の思いを乗せて。 (つづく)

チームワークで快挙、津南中女史バレー、中越で初のベスト16  7月6日号
「3年生はこの試合が最後。チームワークで初の1回戦突破」―。津南中女子バレーボールは3、4日、長岡市で開催の新潟県中学総体中越地区大会に昨年に続き出場。十日町郡市勢が初戦敗退するなか、長岡・三島を接線で破り、同校女子では中越大会初の1勝を上げた。ベスト16に入り、2回戦で強豪・小出と激戦を演じたが惜敗。3年生5人にとっては「最後の試合。最高の思い出になりました」と、同部のさらなる躍進を後輩に託した。
 

 津南中女子バレーボール部は同校開校と共に創部の伝統部。中越大会出場は過去にもあるが1回戦突破はない。9年前から校外コーチの応援を得る。毎週水曜夜、青年大会全国出場経験者など4人が交代で指導。富澤実、清水修、恩田秀樹、涌井恵美子の各コーチ。昨年、11年ぶりに中越大会出場を果たした。同大会には女子28校出場。1回戦の三島と接戦で2対0ストレート勝ち。同部初の中越大会の1回戦突破。ベスト16では魚沼地区大会1位の強豪・小出に惜しくも敗退。チームをまとめた3年・山田円キャプテンは「1人ひとりが悔いの残らない試合をしようと声を掛け合い、チームワークを大切にしてきました。指導していただいたコーチや応援の多くの皆さんに感謝します」。同校・丸山浩一監督は「頑張る事を嫌がらない、素直にコツコツを練習する、その素直さとチームワーク、津南中の伝統です。」と話す。
 中越大会での同部レギュラー選手=山田円、江村羽蘭、高橋日和、樋口絵美、藤木篤子(以上3年)、小野塚瑞季(2年)。

七夕に願い  7月7日号
 ○…「いいところにあそびにいきたいな」―。七夕の日を前に、それぞれの保育園などで、七夕飾りが行われている。津南町のこばと保育園でも4日、子どもたちや保護者らが願いを書いた短冊を笹に取り付け、玄関に飾った。金や銀などの折り紙で作った飾りが風になびき、子どもたちは「とってもきれい。おねがいがとどきますように」などと祈っていた。


写真は今月4日、津南町こばと保育園で。

笹沢駅伝、25回迎え21チームが健脚  7月6日号
 ○…親子総参加、地域総出などアットホーム雰囲気が人気の津南町の第25回笹沢駅伝は1日、外丸小、三箇小学区エリアで開催。地元13、オープン参加8の21チームが全長13・1`、10区間で健脚を競った。各区間に出場資格を設定。小学1年から中学駅伝選手、全国高校駅伝出場者、全中クロカン入賞者、連続出場の50代選手など多彩なメンバーが出場。梅雨晴れに恵まれ、選手の力走に沿道から大声援が飛んだ。地元は「外丸必勝」が3年ぶり12回目、オープンの部は北信越高校陸上出場の2選手を擁する「芦ヶ崎ランナーズ」が初優勝した。
 

 ○…「地域が元気になるイベントを」と25年前、地域活動グループ
「笹沢会」(高橋隆明会長)が始めた同駅伝。15年余前には活動が評価され文部大臣表彰受賞。6年ぶり出場で優勝の外丸必勝・桑原大輔さん(26)は「小学の頃から出ているが、久々に出て改めて笹沢駅伝の良さを実感した」、すでに8回余出場でオープン参加で初優勝の芦ヶ崎ランナーズ・藤木忠雄さん(54)は「地域のまとまりをいつも感じる。走っていて楽しい」と話す。

 大会結果▼地域の部@外丸必勝A鹿渡島AB巻下C辰之口AD小島E押付F外丸わっしょいG外丸よっこらH辰之口BI外丸どっこいしょJ外丸やっとこK外丸どすこいL鹿渡島B▼オープンの部@芦ヶ崎ランナーズA鐙坂BなじょもんCCアスリート長坂DなじょもんBE三箇小。


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