津南地域への企業、工場進出した民間企業で作る津南町異業種交流会(会長・江村容安アピックイシダ津南事業所長、加盟12社)は13日、津南町・小林町長や町商工会などとの懇談会を開いた。製造業を中心に景気回復で好調な業績アップの現状が報告されるたが一方で、「人材確保が課題。行政から情報がほしい」など、優秀人材の確保を課題に上げる企業が目立った。
異業種交流会に加盟するのはアピックイシダ、津南油圧、スノーランド、三尾プレシジョン、サイエンス、宗屋工業、ネオクッス、リコーキハラ、ニイガタエレクトリニクス、オプシード津南、宗屋工業、ニュー・グリーンピア津南の12社。
懇談では、製造各社の好調ぶりが際立った。「中国向けが好調で、来年2月まで受注は手いっぱい状態。限られた施設での経営だが、合弁企業の中国からの部品保管の倉庫新設を計画。毎週3万から5万d級一艘分の出荷状況。景気好調の実感はないが、売上は前年比10%増の現状」(津南油圧)。
一方、観光産業も持ち直してきている。「6月から10月、前年比10%上回る見込みで、売上も伸び、ようやく好転してきている。ただ重油値上げで1千万円程度の経費アップが現状。昨年から始めてバスツアーが好評で、今季紅葉ツアーが連日好調が続いた。冬季は九州から高校生修学旅行を受け入れる。1校3百人規模で2、3泊。これをシーズン10校程度に増やし、1万泊の利用増をめざしたい」(ニュー・グリーンピア津南)。
好調傾向にある企業の共通課題は、人材確保。人事担当者は、「十日町職安だけでなく、長岡や飯山職安に求人を出し、人材確保に当たっているが、通勤時間や冬季の雪問題で難しい状況だ。それだけに地元の人材情報がほしい」と話す。