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2006年10月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
上村県議の進退微妙、今期限りか   10月27日号
 県会副議長を務め、自民県連総務会長、政調会長など要職歴任の中魚選出、上村憲司県議(57・5期)は25日夜、津南、川西、中里の各後援会臨時役員会で「今期限りで引かせていただきたい」と引退意向を示した。だが各後援会は「地域のためにもう1期頑張ってほしい」と一致して続投要請している。同県議は「皆さんにご迷惑をかけるが、どうか許していただきたい」と深々と頭を下げ、意志を表わした。『上村県議、今期で引退か』。同日以降、この衝撃ニュースが駆け巡っている。地域の牽引力として5期20年間、住民の思いを実現してきた上村県議、その存在の大きさが改めてクローズアップしている。改選は来年4月。

 上村県議は言葉をかみ締めながら語った。
「不出来な男を20年間も支えていただいた。20年間、大きな節目であり改めて感謝申し上げたい。後援会の皆さんに支えられてきた。(県政活動)20周年報告会の時、引かせていただきたいと挨拶したい、と申し上げていたが、いきなり会場で言うのは混乱が起きると、話すことができなかったが、20周年報告会は私にとって、皆さんへの感謝の集いとなった」などと語り、今期限りで区切りをつける方針を示した。
 
 後援会役員の声。「なんとしても来春の県議選に出て、我々の誇りである県会議長、県連幹事長に就き、我々の夢を実現してほしい。それが20年間押してきた我々への恩返しではないのか」。 後援会女性役員の声。「いつまでも続けてほしい、その思いは今も変わりません。自分が信頼する人から、そばに居てほしいと思うのは当然なことで、同じ女として、その気持ちはよく分かります。名誉な仕事を捨ててまで、自分の大事な人を守る、改めて上村県議の人間性の素晴らしさに感じ入りました。これまで頑張って築いていただいた道標を、今度は我々が、それをさらに伸ばしていく番です」。

 上村県議の引退方針は、自民党県連にも衝撃を与えた。25日急きょ、石井修県連幹事長、星野伊佐夫県議らが津南、中里、川西を訪れ、各後援会幹部と会い、上村県議への慰留働きかけ要請をして回るなど、県連も対応に追われている。それは、「県連内部での上村県議の重要性を物語るもの。この損失は大きい」と後援会幹部は話している。

日本食研・大沢社長「津南森組を日本一に」  10月27日号
 「味の作曲家・日本食研」津南営業所は19日開所式を行い、津南と十日町からの新採用含む職員10人体制でスタート。ロッジ風の三角屋根の営業所には商品開発室を設け、千葉本社から専門研究員を配置。室正明・津南営業所長は「津南の素材を活用した商品開発など、情報提供を行い、提案型の営業をさらに進めたい」と方針。31歳で起業の大沢一彦社長。35年間でグループ年商750億円の企業に急成長させた。19日、津南町森林組合40周年、津南営業所開所式に参列し、「津南への熱き思い」を語った。

 「森林組合の日本一は年32億円の取扱額という。私は津南町森林組合の参与になっている。四国からコントロールし、津南町森林組合を日本一にしたい。その目標を持ち、希望を持ちたい。津南営業所のスタッフは、必ずや実現してくれるだろう」「日本食研は失敗を容認する企業風土を作っている。失敗するようなことをしないと成功はない。目標達成はなによりも当社社員が頑張り、津南の商品を売ることで、目標の日本一が達成できる。スクラムを組み、連携したい。そのためには先ずお客様。お客様をもっと大事にすべきだ。役所感覚ではできない。もっと日本食研の方を向いてほしい。日本食研のやり方を見習ってほしい。皆さん、津南町森林組合を日本一にしましょう」(19日の森林組合40周年式での談話)。
 
 同社は先月「日本食研アメリカ株式会社」をロサンゼルスに設立し、来年4月には中国・蘇州に現地法人を設置し、これまでの香港、大連、上海などの営業所をさらに伸ばす方針だ。

東京八重洲商店会、初訪問、さらに交流を  10月27日号
 「津南、栄村、そして八重洲。もっと交流を深めたい」。今年3月の豪雪反撃キャンペーンで津南町・栄村に全面協力、3千人余が来場した原動力となった東京・八重洲商店会(加藤一男会長)の代表7人が21、22日と両町村を初訪問。紅葉のニュー・グリーンピア津南や秋山郷など回り、地元有志グループ「GO雪共和国」メンバーと交流。加藤会長は「あの時、商店街にあれだけの人が集まったのは凄いこと。このつながりを大切にし、お互いの不足部分を補完できればと思う」と連携に積極的だ。
 
 八重洲商店会は老舗の料亭や貸ビル業の経営者などで構成。東京の一等地にあり、津南・栄村の情報発信地として大きな魅力となる。イベント後は津南の地酒を料亭で販売、日本橋の神輿に同共和国メンバーが参加するなど交流を深めている。同商店会・富永一青年部長は「いま東京駅周辺を盛り上げる計画を進めている。3月の時のように津南・栄村の雪を持って来たらインパクトが違う。両町村物産市など盛り上がるだろう」と連携を話す。津南の地酒に八重洲一丁目ラベルを貼り共同ブランドで、販売するプランも出ている。
 

紅葉の秋山郷渓谷に向かい音楽祭  10月27日号
 ◎…錦織りなす秋山郷渓谷にオカリナやビートの利いた音楽が響き渡った。萌木の里音楽祭は21日、秋晴れのなか野外ステージで開催。地元や野沢温泉、東京、愛知などから5グループが出演、紅葉の渓谷を舞台に、豊かな響きを聞かせた。
 
 ◎…景観にぴったりしたのがオカリナ。地元の「土笛」と愛知・豊田市からの「ふくろうの会」の共演は、萌木の里正面の金城山にこだまし、雰囲気ある演奏となった。同里支配人・山田龍一さん、ひだまり館主・相澤博文さんらのハサンオールスターズのキャリアを感じさせる演奏など、芝生に寝転び、釣りを楽しみながらなど、来場した人たちは、思い思いに音楽祭を楽しんだ。

県越え防災でスクラム、十日町消防と岳北消防  10月20日号
 県を越えた連携で秋山郷の住民の安全を守ろうと、十日町消防本部と岳北消防本部が18日、栄村屋敷の秋山小学校付近で合同訓練を実施。両消防の職員ら40人余りが訓練に汗を流し、緊急事態に備え連携強化に取り組んだ。またこの日は新潟、長野両県の防災ヘリも出動、初の県を越えた防災ヘリ合同訓練となった。
 
 合同訓練は中津川沿いでの林野火災を想定。ポンプ車による中継送水作業やヘリ誘導など訓練。出動要請を受けた長野防災ヘリは松本市から、県防災ヘリは新潟市からそれぞれ約30分かけ現地入り。長野ヘリが火災を上空から住民に広報し、新潟ヘリは放水・消火活動をするなど連携、秋山住民の命を守る実践的な訓練に励んだ。十日町消防・藤巻誠消防長は「住民にとって県境は関係ない。住民の安心・安全を守りたい」と連携の必要性を強調し、岳北消防・大木賢勇消防長は「管内は631平方`b、うち79lが山林で、大規模な山林火災もありうる。秋山郷での山林火災はヘリが有効。日頃から実践的な訓練を行いたい」と話している。

津南町森林組合40周年、さらなる一歩を  10月20日号
 地域資源を活用し、地場産業創造をめざし昭和42年設立の津南町森林組合(組合長・小林三喜男町長、組合員1736人)は創立40周年を迎え、19日、町文化センターで記念式を開いた。業務パートナーとして支援する加工食品販売大手・日本食研の大沢一彦社長や県内外関係者など2百人余が参列。小林組合長は「津南ブランドの確立、付加価値を高めることが必要で、日本食研さんの協力、支援で大きく育っている。日本一の森林組合にしようと、力強い言葉をいただいている。今日から新たな一歩を歩みだしたい」と大沢社長はじめ40年の歩みを支えてきた先輩など関係者に感謝していた。
 
 40周年を記念し、同組合前ん記念碑を建立。創設者でもある山田佐内氏は、「12人で設立に取り組んだが、生存しているのは3人しかいない。車で1時間走っても30万人圏のこの地に、あえて津南営業所を構えてくれた。これは今後、大きな節目になる営業所設置で、新たな歴史、新たな産業の場になる可能性を持っている」と日本食研津南営業所の開設意義を話している。
 
 来賓出席で四国・今治市から式典に駆けつけた日本食研・大沢一彦社長。「津南町森林組合を日本一の森林組合にしましょう。津南営業所のスタッフややります。この場で皆さんと約束します」と述べ、会場から大きな拍手を受けていた。(日本食研津南営業所開所は次号詳報)。式典では山田佐内氏、大沢一彦社長など30人が功労表彰などを受けた、

世界の鼓童と太鼓競演、芦ヶ崎小児童  10月20日号
 ○…龍神と鼓童、夢の共演―。龍神太鼓を通した児童の育成を続ける芦ヶ崎小学校(庭野三省校長、60人)に17日、佐渡を拠点に世界で活躍する和太鼓集団「鼓童」の演者7人が訪れ、和太鼓による交流が開かれた。一般公開も行い、同小に約160人余が参集。会場には世界の太鼓の響きと子どもたちの熱演に大きな拍手が鳴り響いていた。
 
 ○…交流会は昨年に引き続き開催、公募の県教委支援事業の2年目。昨年はワークショップのみだったが、今回は世界トッププロが太鼓の音を口で表現する「口唱和」や4尺(約126a)大太鼓の力強い曲など多彩な演奏を披露。児童への太鼓指導も行い、鼓童の宮崎正美さんが「太鼓は身体全体でやること。柔軟が大事」と話し、メンバー7人と児童が一緒にオリジナル柔軟体操をするなど交流していた石田考さん(同小6)は「去年も聞いたけど、鼓童の演奏は力強くてやっぱり凄い。迫力がある」と驚きの表情。また内山実紀さん(同)は「小さい音、大きな音、見ていて飽きなかったです。自分もああいう音が出したい」と世界の音に感嘆していた。

小松原湿原の木道整備、清津山の会  10月20日号
○…地域の宝、小松原湿原の環境整備に協力―。清津山の会(鈴木和雄会長)では、県の小松原木道整備事業の委託を受け14、15日、小松原湿原に設置されてある木道の整備を行った。参加者たちは、紅葉が始まった小松原の自然を堪能しながら「この自然をしっかり残していきたい」などと話しながら作業に汗を流した。
 
○…小松原湿原は苗場山の北方中腹に位置する高層湿原。ワタスゲや美しい池等の点在する大小数々の湿原は箱庭的な趣を感じさせ、木道を伝いめぐり歩くコースが人気だ。作業には2日間で29人が参加、傾斜地の木道に滑り止め用の木片を取り付けた。同会の鈴木正志事務局長は「ゴミもなく、きれいだ。木道から踏み出さず、マナーを守ってこの自然を大切にしてもらいたい」と話している。

十日町病院改築での中核病院、十日町インター付近か  10月13日号
 県立十日町病院を改築し地域中核病院の建設計画を進める十日町地域中核病院建設推進委員会(会長・田口市長、委員26人)は9日、市役所で2回目の全体会を開き、地域中核病院構想を示した。病床数は現行(275床)確保し、入院人工透析機能の充実、地域がん拠点病院の指定、狭心症や筋梗塞などに対応のPTCA(経皮的冠動脈形成術)の充実、さらに機動力アップのためヘリポート設置など広域拠点病院として整備する構想を提示した。
 
注目は運営主体。構想計画では「医療法上の公的病院(日赤、済生会、厚生連)が強く望まれる」と明記。運営主体の具体的な団体名を挙げている。日赤は長岡日赤、済生会は新潟市の新潟第2病院、厚生連は中条病院と、最寄の機関は厚生連となる。建設場所は「広範囲の2次医療圏患者が対象となるため、全体で5万〜5万5千平方bの用地が必要として事実上、「現在の場所では困難」の方針を出している。
 
この用地条件でクローズアップしてきたのが、一時は計画が立ち消えとなった高規格道路十日町インターエリアの同市伊達・大黒沢地区。今後、計画の進行と共に建設地がどこになるか、多いに注目される。なお構想では現病院跡地にサテライト的な診療施設、老人有料ホーム、ケアハウスなどを構想している。同構想は今月中にも県立松代病院の今後と合わせ、県に出向き、方針を伝える意向だ。

飯山線、土砂崩落で不通、線路が宙吊り  10月13日号
 JR飯山線の津南町田中駅と足滝駅間で9日午前6時頃発生した土砂崩れで、約10bに渡り線路が宙吊りとなり、同日から運休している。JRでは森宮野原駅と十日町駅間で代行バスを運行しているが、復旧のメドは立っていない。信濃川から30b余の切り立った断崖での復旧作業は24時間体制で行っている。
 
現場は、足滝トンネルの十日町側出口付近で、反里集落の対岸。信濃川から垂直の断崖の上を線路が走る場所。同日、越後川口行の列車運転手が発見。次第に流失が広がり、線路幅10bに渡り土砂流失が広がし、線路が宙吊りとなった。土砂流失で線路下部の樹木などが川に流れ出ている。
 
JR飯山線飯山営業所によると、発見当時は小さな土砂流失が、時間と共に広がり、線路が宙吊りとなったという。「24時間体制で復旧作業をしているが、見通しは立っていない」と話している。

四季の唄で親交、津南と狭山で国際交流  10月13日号
 ◎…結婚などで津南暮らしの外国女性が日本語や生活習慣を学ぶ津南町公民館「ことばのキャッチボール」と狭山市国際交流協会の交流会が7日開催。津南から30人余、狭山市から40人余が参加。縄文体験館なじょもん、町内温泉宿(雪国)などで交流し、温泉などで親交を深めた。
 
◎…9年前から相互訪問で交流し、今年は狭山市から津南へ。結婚で中国から狭山市に嫁いだ朱寰さんと唐莉さん。「津南に来て虹を見ました。木や緑など自然がとてもきれい。この交流で友だちを作りたい」。なじょもんでは開催中の火焔土器文化を見学。受入側の石沢貞美さん(韓国)は「昨年初めて狭山へ行き、とても楽しかった。今日の交流も楽しみにしていました。津南に来て10年、早いですね」と小学4年の長女と参加。同じ韓国からの山田順子さんは「今度私が暮らす秋山郷にも来てほしいです。紅葉がすごくきれいです」などと話していた。
 
◎…キャッチボールで日本語や習慣などを教える前町教育委員長・山下克利さんは「お互いの生活ぶりや活動など、交流会が刺激の場になっている。特に津南地域に来られた女性対にとって、この交流会は大きな楽しみ。友だち作りの場にもなっている」と話す。女性からは『日本のお父ちゃん』と呼ばれ、悩み事などなんでも相談している。交流会では「山下管弦楽団」のひとりハーモニカで赤とんぼ、四季の唄などを合唱、さらに親交を深めた。

サケ戻る、捕獲初日に5匹    10月13日号
○…サケ、元気に回帰―。信濃川中流域の減水区間における増放流など河川環境の改善調査が進められているなか、宮中えん堤魚道で12日から今年度のサケ捕獲調査が行われ、初日に3匹が捕獲された。中魚漁協の長谷川克一組合長は「捕獲初日から回帰が確認されるなど、今シーズンは期待できるのでは」と話している。
 
○…調査初日の朝に捕獲したサケは体長75a、体重4`のオス2匹と体長50a、体重3`のメス1匹。サケ遡上期に合わせ、JR東日本の中里宮中ダムと東京電力西大滝ダム(飯山市)から増放流され毎年40匹余りが捕獲されたが、昨年は26匹と振るわず、それだけに今年にかける期待は高い。長谷川組合長は「水量が増えればサケ回帰の環境がよくなるのは当然。環境改善のためにもいっぱい戻ってきてほしい」と期待している。

嵐の中、懸命にタスキつなぐ  10月13日号
 台風並みの豪雨と突風の最悪天候の中、8日開かれた第21回津南町民駅伝は15チームが参加し、全町43・4`15区間で力走を競った。12度前後の寒い気温に加え、時おり暴風雨が襲う最悪コンディションだったが、沿道には住民多数が応援に出て、選手の力走を励ました。結果は、15区間のうち6区間で区間賞を取った下船渡Aが3連覇を達成した。
 同駅伝は、地域別チームと混成のオープンチームが参加。長野五輪出場の関谷修一選手や高校駅伝、中学駅伝、県対抗駅伝の現役や親子選手など多彩なメンバーが出場。3区2・7`成人男子区間で笹沢A・江村大輔選手が8分17秒の区間新を記録するなど、悪天候の中、各選手は力走を見せた。総合順位(カッコ内数字は前半順位、後半順位)と区間賞は次の通り。
 
▼@下船渡A(@、A)A中津A(B、B)B芦ヶ崎ランナーズ(D、@)C上郷A(C、C)D笹沢A(A、E)Eアスリート長坂(E、D)F上郷B(F、H)G笹沢B(G、I)H中津B(I、J)▼オープン@なじょもんA上郷小BSKI

 区間賞▼1区・津端茉由(下船渡A)▼2区・太平翔(中津A)▼3区・江村大輔(区間新・笹沢A)▼4区・大島宗則(下船渡A)▼5区・安部梨沙(同)▼6区・村山知之(同)▼7区・江村優花(笹沢A)▼8区・麻績義一(芦ヶ崎ランナーズ)▼9区・中沢僚(中津A)▼10区・小島翔吾(芦ヶ崎ランナーズ)▼11区・村山愛美(下船渡A)▼12区・柿崎祐司(同)▼13区・滝沢亮太(芦ヶ崎ランナーズ)▼14区・村山亨(上郷A)▼15区・志賀文也(中津A)

日本食研、津南拠点に営業展開  10月6日号
 海外拠点はじめ全国各地に本支店・営業所を展開し、年商7百億円の食品販売大手・日本食研(本社・愛媛)。「現地密着の営業で、地元素材を活用した商品開発を」と津南営業所を開設。今月19日、開所式。すでに営業所社員10人は津南に住民票を移し、津南地域の素材リサーチを進めている。取引する津南町森林組合と営業展開や商品開発の情報交換などを行っている。小林町長は「津南の農産物をどう活かすか、それが日本食研営業所の開設への願い。津南の農業発展につなげたい」と同営業所活動への期待感を強調している。
 

千葉本社開発部・矢島健司課長「時代の流れは農業に戻ってきている。食文化も二極化している。安い物、もしくは高くても美味しい物。美味しい物を届けたい。これが日本食研の企業理念。美味しい物を提供するには、より地域に密着することが必要。お互いが成長する関係でありたい。津南営業所はその一つの通過点である」と話す。


初代営業所長に就任の室所長は北海道・美瑛出身。新潟支店からの赴任した。「営業エリアは湯沢町、南魚沼市、魚沼市、十日町市、上越市、妙高市、糸魚川市、そして津南町。職員は10人体制。専門研究委員を配置。開発は地元素材を活用し、独自色を出していきたい。年間販売額は3億5千万円が目標。県庁所在地や第2の都市などに支店・営業所ができるケースが多く、小さな町にできるケースは余りない。この津南営業所開設でより細かな営業ができる。温泉地など観光地なども積極的に訪問できると考えている。営業員は随時、キャリア採用していきたい」と方針を話す。




写真展「秋山に生きる人々」、国際的な写真家・吉田さん
 「元気な笑顔を見て、さらに元気になってほしい」―。アフリカや中東、南米など国際紛争や少数民族をカメラで記録する国際的な報道写真家が今、秋山郷住民を記録している。来月12日には秋山小学校での「秋山校区合同文化祭」で写真展「秋山に生きる人々」を開く。フリーランスのプロカメラマン・吉田勝美さん(57)は、「皆さん、いい顔をしている。元気な顔は、見る人も元気にする。そのたくましさが秋山郷にはある」と語る。12年前に秋山に移住した友人や地元温泉施設関係者、住民らが協力。東京から秋山郷通いが続いている。


「厳しくも美しい自然と調和して生きる秋山の人たち。この冬、秋山を襲った豪雪。だが、春になり、何ごともなかったように働く姿に胸を打たれた」。写真展への思いだ。先月29日、週末を利用して秋山を訪れた吉田さん。長谷川さんと共に家々を回り、普段のままの秋山の人たちを撮った。集落正面に鳥甲山の雄姿が迫る上野原地区。かつて民宿「天池山荘」を営んでいた山田幸久さん(66)・せんさん(64)夫婦。刈取った稲を掛けた「はざぎ」前でツーショット。しっかりと握り合って手が、夫婦の生活ぶりを物語っている。「2人で撮った写真など久々です。文化祭が楽しみですね。いい記念になります」と、ちょっと照れながらも、カメラを見ていた。


ペルーやブラジル、アルゼンチンなどの家族写真を記録した『南米の100家族』写真展を15年前に開いた吉田さん。今回、信州秋山の小赤沢、屋敷、上ノ原、和山、五宝木の集落を訪ね、人・家族を撮り続ける。50を上回る作品になる。「このたくさんの笑顔の写真を見た時、きっと何かを感じるだろう。見た人が感じるその思いを、大切にしてほしい」と話す。「のよさの里」施設主任・相澤和薫さんが表題、和山の長老・島田福一さんが監修で協力。来月12日の文化祭、午前9時から。同写真展は東京でも開催予定だ。

自律の栄村、さらなる一歩へ  10月6日号
 小さくてもキラッと輝く自律の村づくりを進める栄村は30日、村制50周年記念式を村文化会館ホールで開催。関係者150人余が参列、栄中全校の村歌合唱で祝い、村政功労者など20人を表彰し、節目を祝った。
 
栄村は2年前、全国で市町村合併が進む中、1月の臨時議会で「自律の村づくり宣言」。翌年、自律の将来像モデルを策定。大課制や収入役廃止、国県補助事業に頼らない独自の田直し、道直し事業を創設。介護保険対応の「げたばきヘルパー」活動など、高橋村長の「実践的住民自治」村政を進めている。村人口は昭和31年合併時7972人(1294戸)が、50年後の今年4月2515人(889戸)に激減。高齢化率は42・27%となっている。
 

初入札、2万7812円、魚沼コシヒカリ  10月6日号
○…「今年度産米の一等比率は高く、良質だ」―。本格的な収穫期に入り、JA津南町や民間集荷業者の大阪屋商店やごはん、綿屋米店などに魚沼コシヒカリが続々と運びこまれている。出荷検査はまだ序盤だが、「昨年に比べ粒は小ぶりだが、色も透き通るようで、品質が高い」と認定検査官はみている。一等比率はJA津南は約97l、大阪屋商店は約99lと高水準だ。
 
○…魚沼産コシヒカリは4日に初上場。市場入札価格は2万7812円と昨年に比べ4千円余り上昇、全量が落札されるなど好評価。なお、新潟コシは1万8854円、長野コシは1万6233円で、変わらず高い魚沼産コシ人気が証明された形。JA津南の清水宣親米穀畜産課長は「今年は津南で2等米が少なく、ほとんどが一等米。7月は雨続きだったが、穂が実る8月に天候が良く、粒が引き締まったのだろう。良質米を維持するためにも、乾燥を上手にして欲しい」と注意を呼びかけている。

英語飛び交う授業体験  10月6日号
 来春2期生が入学する県立津南中等教育学校(小熊牧久校長、学生81人)で30日、小学生対象の授業体験や保護者進路相談などを行うオープンスクール(学校見学会)を実施。農繁期や行事が重なったため参加者は70人余だったが、体験授業では中等校で実施の授業が行われ、小学生らは興味深く受けていた。
 
同スクール参加は、地元津南はじめ中里、水沢、十日町、仙田、下条など十日町市内、さらに魚沼市広神、長野・秋山など22小学校から参加。授業体験は専門英語教諭と外国人AETが担当する英語、実験実習の理科、パソコンでインターネット体験の社会の3教科。英語授業は、実際に中等校で行う授業形態で行い、AETが英語で授業を進め、専門英語教諭が日本語でアドバイス。参加の小学生はビンゴゲーム形式でのアルファベット学習、短い文の伝言ゲームなどを行い、英語と笑い声があふれる授業を体験。授業参観した十日町小5年の母親は、「十日町地域はこの中等校の情報が少ないです。教育面、学習面から見ても行ってほしいと思いますが、要は本人次第。通学など課題はありますが、親としてはやはり学習面です」と話していた。
 


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