激しい三つ巴になった今回の津南町長選。わずか33票差という町政史上もっとも小差の選挙結果となった。投票日の25日、本紙は出口調査をかね、有権者の思いを聞いた。調査では、小林氏と滝沢氏はほぼ同数だった。この時点で、「わずかの差で勝敗がきまる」予想だった。結果は、極めて小差となった。町内各投票所で、投票を終えた有権者に聞いた。年代的に比較的若い層に「変わってほしい」が多く見られた。その一部の有権者の声を掲載する。
「町に必要なのは若い女性の職場。企業誘致は難しいが、老人福祉施設があれば女性が戻ってくるかもしれない。女性が来れば男性も戻ってくる。自分たちの子が戻れるような職場づくりお願いしたい」(大口さん、51、男性、米原)
「目立つ争点は特になかった。自立できるかどうかはどう少子化をストップさせるかだと思う。いま子どもを育てるのは大変。もう少し補助があれば1人ではなく2人目を作る人が増えると思う。しっかりとした対策を立ててほしい」(滝沢さん、47、女性、赤沢)
「変わってほしいと思う。人件費問題が大きい。若い職員と年輩の職員の賃金の差が大きいようだ。若手が頑張れる役場に変えることが大事だ。新町長にはまず役場改革をしてほしい」(49、男性、役場投票所)
「このまま健全財政でいけるかどうかが問題だ。いかに外貨を稼ぐかも重要。しっかり考えて欲しい。合併しないでやってきたのだから、今後も津南町のままであり続けてほしい」(高橋さん、90、男性、赤沢)
「ちょっとした変化が今の津南には足りない。現政権は少し長すぎる。今まで変化を感じることがなかった町が、リーダーが代われば何か変化が起きると思う。町を良い方向に持っていける人から、町長になってほしい」(滝沢さん、26、男性、陣場下)
「私も自律してほしいと思っている。その良い方向性を、内容が伴う政策を出してほしい。教育面など、もっと充実してほしい」(26、女性、桑原さん)
「同じ人が町長を長く続けるのはよくない。必ず弊害が生まれる。新しいことを取り入れられる人でなければ、時代についていけないと思う。新人には、このままではいけない、という勢いを感じた」(高橋さん、32、男性、陣場下)
「自律を選び、歩き始めている中で、ここで変化があるとおかしくなってしまうのではないかと思う。3人も町長選に出たことは関心を呼び、いろいろ考える機会になって良かった。とにかく住みよい津南にしてほしい」(滝沢さん、42、女性、大割野)
「草取りをしていたら畑に入ってきて、声をかけてくれた。そうゆう親しみが持てる人に、今回は入れた。年寄りにもちゃんと声をかけ、気にかけてくれる人がいい」(滝沢さん88、女性、谷内)
「若い候補のパワーを感じた。同じ人が長くやると役場はマンネリ化し、住民の意見があっても動けなくなっていると思う。若い人たちが働ける場を作り、生活できる基盤づくりが大切では。今のままでは年寄りが多くなるだけで、町は活性化しない。若い人たちが戻りたくなるような魅力ある町にしてほしい」(風巻さん 64 女性 大割野)