
「継続か、刷新か」。津南町長選は25日投票・開票の結果、小林三喜男氏(72)が33票の小差で辛くも5選。得票3723票(得票率45・68%)は「過半数で信任される」(小林選対幹部)得票とはほど遠く、有権者が『不信任』を突きつけた形となった。町政史上初の5選の小林町長。薄氷の勝利に、「初心に返って町政運営したい」と厳しい表情で話した。有権者の期待が集まった元町職員・滝沢元一郎氏(55)は一歩及ばず、「後援会を立て直したい」と4年後を見ている。元町議・島田福一氏(54)は小林、滝沢の激戦に押され738票に留まった。
現職の小林氏は、自律宣言後の、初の選挙。4期16年の実績をベースに「地道ながらも、今までの町民サービスを落すことなく自律への歩みを着実に進めていく。今は力を蓄える時代」と町政の継続を主張、際どくも多選批判をかわした。
小林氏は、「自律を踏み固め、次代への架け橋に」を掲げ、「町のすべての健康を旗印としながら町政を進めたい」と「町民、子どもたちの健康」「産業経済の健康」「生活環境の健康」を政策の柱に訴えた。
町建設業協会や大割野商協など町内10団体からの推薦を受けたが、「どんなことを訴えようが、多選批判は免れないだろうと思っていた」という通りの結果に、「目玉がなく、政策に物足りなさがあった。しかし今は厳しい財政のなか、きちんと健全財政を維持していかねばならない時期だ。そこが町民に伝わりづらかった」と、5選を決めたもの
の厳しい選挙を振り返った。小林氏は「今期を次代への集大成としたい」と今期限りを示唆した。
祝勝会場の町森林組合ホールに午後8時50分過ぎ、支持者ら150人余りが参集したなか、陣営から「33票差で勝利」の一報が入ると、思わぬ僅差に「おー」とどよめきが沸き起こった。
祝勝会で山本三雄後援会長は「私の不手際で思うような票に届かなかった。が、町民のために初心に返って町政を」と述べ勝利を告げると、ようやく会場から大きな拍手が沸きバンザイで5期目の当選を祝った。
会場には上村、尾身県議はじめ、十日町市の田口市長、栄村の高橋村長らが駆けつけ、それぞれ「厳しい選挙だったが、手を組んで一緒に地域づくりを歩んでいきたい」と祝福。小林氏は「厳しい選挙結果に気を引き締めながら、初心に返って町政運営にあたりたい」と抱負を語った。