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2006年02月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
クアハウス津南、体育館、苗場福祉会が経営   2月24日号
 津南町が20年前に設立し、健康づくり施設や観光施設を運営してきた財団法人津南活性化センター(理事長・小林町長)は、来月末で解散する。運営する施設は民間委託を進めている。健康増進施設のクアハウス津南と体育館サンビレッジは、近隣地で福祉施設を運営する社会福祉法人苗場福祉会(湖山聖道理事長)に委託する方針だ。町は、指定管理者制度による条例設置を3月議会に提案する。委託契約は、20年経過した施設改修などの協議が残されており、苗場福祉会では「健康増進施設としての機能を維持しつつ、新たな予防医療の拠点への活用など、運営内容はこれから」としている。
 町は3月議会に、クアハウス津南、体育館の管理委託料として2千160万円を予算化している。担当の地域振興課によると、施設管理委託費は1960万円で、他は寝たきりゼロ運動、健骨体操などの事業委託費。
 現行のクアハウスと体育館の委託費は1950万円、ほっとワーク津南214万円、観光物産館160万円で、津南活性化センターへの施設委託費2324万円となっている。ほっとワークと物産館は、特産販売会社フジミヤが4月から受託。「非採算施設のクアハウス、体育館」(同課)の運営委託先が注目されていた。
 昨年末から委託打診があった苗場福祉会・石田タマエ事業本部長は「運営の細部検討をこれからだが、地域の皆さんの健康増進をはかると共に、地域密着型の予防医療活動などを検討している。だた、建設後20年が経過し、修繕の必要があり、津南町との協議が必要になる」と話している。これまでの会員制度を継続し、一般利用などは継続する方針だ。
 町では、「健康増進のこの施設を活用するには、福祉事業の実績がある苗場福祉会が適任と判断」(同課)としている。正式契約は指定管理者制度による条例可決後の来月末になる見込みだ。

一瞬の雪景色、 鳥甲山の雄姿    2月24日号
 ◎…雪は思わぬプレゼントをくれる。今月13日朝、雲ひとつない快晴の秋山郷。真っ白な鳥甲山(2015b)が、誇らしげにそびえていた。栄村小赤沢集落。「こんなにきれいな鳥甲は久々」。前夜の雪が山肌に沿って流れ落ち、夏山では見られない威容を見せた。
 ◎…「鳥甲は、写真家泣かせの山」。早朝のわずかな時間しか、山並みに陽があたらない。すぐに逆光になる。中里の山岳写真家・吉楽隆志氏の「厳冬の鳥甲」は、全国最優秀賞を取った。チャンスを与えてくれない鳥甲。だからこそ、人を引きつける。

松之山温泉、新温泉を掘削   2月24日号 
 日本3大薬湯で知られる松之山温泉。自噴90度余りの高温、高濃度温泉で知られるが、温泉旅館の建替えや温泉施設のリニューアルなどにより、温泉利用がアップし、ここ数年、湯量が不足気味になっている。旧松之山町時代から、新たな温泉源が必要として、温泉掘削を計画してきたが、合併により遅れ、今年、ようやく温泉掘削が実現できる見通しになってきた。
 十日町市の新年度予算案によると、「松之山温泉掘削工事費・1億6050万円」を計上。財源は、合併時に各町村で設立した地域振興基金(松之山3億5千万円)を活用する計画だ。
松之山温泉街で使う温泉源は、自噴温泉を昭和13年に掘削更新した1号湯(深さ170b、83度、毎分62g)、同39年に掘削した2号湯(深さ263b、94度、毎分92g)を合わせて各旅館や施設に引湯している。
 同温泉の湧出量はここ数年、両泉源で約130g余りにで、1口毎分4・5g(月額1万2千円)で旅館などと口数に応じて利用契約を結んでいる。

春近し、ハウス内は緑一色  2月24日号
○…3bもの雪に覆われたパイプハウスの中で、青々としたオータムポエム(アスパラ菜)が出荷の最盛期を迎えている。春めいた今週からは、「これまでとぜんぜん違って菜が大きく伸び、本格的な春到来を告げている」と生産者の顔も明るくなっている。
 ○…アスパラ菜栽培に取り組んでいるのは早河聖光さん(37)。夏場、ユリ切花用のパイプハウス2棟を活用、「冬でも仕事が出来る農業に挑戦したい」と昨冬から本格的な生産に取り組んでいる。「豪雪でこのハウスを守るのは大変だったが、青い菜が癒してくれるよ」とにっこり。出荷に追われる毎日だ。
 ○…アスパラ菜は、種から育てた苗を昨年11月に定植、12月から出荷を続けている。ハウス内の自然温度で栽培できるのが特徴で、ユリ栽培に伴う多肥料過剰害の解消にもつながっているという。1パック150cで店頭価格は2百円程度。今シーズン、1万パックの出荷を見込んでいる。「ハウスに入ると土と緑の匂いがする。これがいい」。出荷は3月末まで続く。

国道405号抜本改良、整備計画作成へ  2月17日号
 国道405号の通行規制が続くなか、15日には津南・小林町長、栄村・高橋村長が新潟県庁に出向き、泉田知事に同国道の雪崩対策や危険箇所の抜本改良を強く要望した。泉田知事は、同国道の危険箇所へのスノーシェード建設方針を示し、県も同国道の危険性を認め、18年度予算で調査を行い、整備計画を立てる方針を示した。
 この日の要望には、上村県議も同行。小林町長、高橋村長が1月8日以降の交通規制などにふれ、405号の早急な道路改良の必要を強調した。
 県は18年度事業で、今回の通行規制区間にある42つのスノーシェードを接続する工事を行う計画(約40b離れている)。要望では雪崩対策を伴う道路整備、特にすれ違いができない現道の解消を求め、除雪体勢ではロータリー除雪車の配備を要望。津南町は「今年早急に整備計画をまとめ、来年には着工してほしい。国会でも405号という特定名が出て、その危険性が論議された。早急な取り組みをお願いしたい」(藤ノ木建設課長)と期待感を述べている。

清津川発電取水問題、行政訴訟も視野に  2月17日号
 清津川の取水発電に伴い、昨年11月末に水利権更新を国交省信濃川河川事務所に提出した東京電力信濃川電力所は13日、中里・Uモールで住民説明会を開いた。中里地区住民からは「80年に上る取水で、もう我慢の限界だ」などと清津川の全量返還を求める声が相次いだ。参加した清津川流水問題懇談会(会長・山本茂穂旧中里村長)は「納得できる解決策にならない限り、司法判断に委ねざるを得ないのではないか」と強い姿勢を示し、話し合いは平行線に終わった。

同説明会は、水利権更新の手続き上、住民説明の必要はないが、同市が国、県を通じて同社に要請し開催。会場には関係者を含め百人余りが参集したなか、東電の大西斉信濃川電力所長は「出されている問題については別途調査した上で報告したい。地域のご理解をいただきたい」と話し、水利権申請について「最大取水量は従来通りの毎秒6・121d、取水期間は5年間」「水環境改善のため、放流を田植え期に増やすなど1年間に9パターンで放流する」などと説明した。
 参加者からは「データの算出方法に疑問がある」(上原正孝・流水懇事務局長)、「取水で農業をする権利が犯されている。もう我慢の限界だ」(南雲宗司・中里土地改良区理事長)、「魚類調査では、代表的な魚類を選定し、見合った放流を考慮すべき。以前の素案と変わっておらず、落胆した」(長谷川克一・中魚漁協)、「申請の元となったデータの中に、ねつ造疑惑問題となっているデータが含まれている」(藤ノ木信子・ふるさとの清津川を守る会事務局)などと不満や不信感を募らす声が相次いだ。
 これに対し東電側では、最大取水量以上の取水がデータとして記録されていたことについて「確かに記録としてはあった」と事実を認めたが、原因などについては「過去のことで不明」などと説明するのに留まった。大西同電力所長は「データは、間違いなく誠実に観測したものと確信している。みなさんの思いは厳粛に受け止めたい」としながら「あくまでも水を利用させてもらっている立場。水環境検討協議会で合意されれば、発電量減少も止むを得ないと考えている」と同協議会の審議を尊重する意向を語った。

秋山郷温泉施設・楽養館、民間委託へ   2月17日号
国内有数の高濃度温泉で知られる秋山郷・栄村小赤沢の小赤沢温泉「楽養館」を、民間委託する方針を高橋彦芳村長は明らかにした。13日の同地区集落懇談会で表明。昭和60年開館の同温泉施設。これまで村100%出資の財団法人栄村振興公社が運営してきたが、同公社の経営見直しの一環で、日本百名山・苗場山の山頂小屋を経営する苗場山観光株式会社に経営委託する方針。すでに同社には通知しており、同社役員などで協議し、今春から同社が経営する見込みだ。

 同温泉は間欠泉で源泉45度、湧出時は透明だが、空気に触れると茶褐色になる高濃度温泉。開館後21年たち、平成6年には年間2万1千人が利用するピークを迎えたが、経済停滞と連動するように減少し、平成14年度には1万9千人余、中越地震の影響で16年度には1万4千人にダウン。売上も14年度は2千2百万円、営業利益2百万円を計上していたが、中越地震の16年度には4百万円余の営業欠損を出している。ただ同施設は年間営業のため、紅葉期の11月までは営業利益が出ており、冬季営業が欠損を生む要因なっている。
 高橋村長は、「公社(栄村振興公社)は運営施設が多く、タコ足経営になっている。16年度には2千万円の赤字を出し、今年度村が3千万円の増資をした。形態が違う施設の整理が必要。楽養館は宿泊施設がなく、地元の考えで有効に活用することで、さらなる要素が出てくる。苗場山観光に委託したい」と方針を述べた。
 苗場山観光株式会社は昭和40年設立。昨年創立40周年を迎えている。資本金1600万円、村が50%、8百万円を出資し、地元秋山郷住民などが共同出資している。同社・福原孝平社長は「苗場山の山頂小屋と連携し、新たな要素として経営でき、会社としても経営幅が広がる。これを秋山郷が発展するきっかけにしたい」と話している。村では3月村議会で、同施設の管理委託条例を提案する方針だ。大規模修繕は村が行い、運営委託費は出さない方針だ。

卒業記念でアニメ制作、津南高生7人が   2月17日号
 1秒を8コマに区切り、粘土細工の人形を少しずつ動かし連続撮影して制作した「クレアアニメーション」作品を県立津南高3年生7人が制作した。その作品を津南、十日町の保育園など14ヶ所にプレゼントし、子どもたちから「おもしろかった」と続々と反響が届いている。高校生たちは、「高校時代の思い出ができました。子どもたちに喜んでもらってよかった」と満足感に浸っている。

 来月3日、最後の卒業生を送り出し閉科する同校商業科。最後の卒業生となる3年4組。美術選択の7人がアニメ制作に取り組んだ。美術の津幡潔教諭は、「形として思い出に残るものを」と課題『クレアアニメーション』を出した。制作過程を相談し、シナリオを担当した村山祐太君。「同じクラスで生徒会長をした美洋君をモチーフにした」。クラスのムードメーカーであり、この1年間、生徒会長として学校をまとめてきた小宮山美洋君。「学校の代表ですから、このアニメに登場してもらいました」と村山君。小宮山君方は米屋を営み、作品タイトルは「こめ屋」。桃太郎と金太郎をミックスしたような物語。
 制作は、1秒を8カットで作り、全体で1896回撮影し、全編3分57秒に仕上げた。製作開始は2学期の9月。粘土で5aから10a余の人形を作り、それを少しずつ動かしながら撮影。主に授業時間に行ったが、50分授業でできるのは10秒前後、約100カット。11月12日の文化祭上映が決っていた。完成したのは文化祭前日。「出来た時は嬉しかったです。皆で文化祭後の授業で見ましたが、もう最高でした。思い出に残る作品です」と村山君。生徒会長で1年間頑張り、アニメにも登場している小宮山君は、「自分を扱ってくれ、嬉しかったです。高校時代の記念になります」と喜んでいる。
 作品を贈った保育園からは、子どもたちから『おもしろかったよ』など、手紙が学校に届いている。美術担当の津幡教諭は、「美術選択の生徒は、造形力のある子たちが多く、素晴らしい作品を作ってくれた。思い出に残る作品になったでしょう」と話している。この作品の問合せは同校пi765)2062、津幡教諭まで。

十日町高女子、初の全国制覇、男子準優勝   2月10日号
 ◎…大歓声が響くゴールへの直線コースに、最初に帰ってきたのは十日町・小林由貴(3年、津南中卒)だった。2走での33秒差をひっくり返し、小林は歓喜のゴール。第55回全国高校スキー大会クロカンリレーで十日町が初優勝。昨年の十日町総合、2年前の松代と3年連続の十日町広域の全国制覇となった。
 ◎…十日町は1走クラシカル・恩田悠(2年、津南中卒)が出場23チームの4位につけ、2走フリー・瀧澤三咲子(1年、小千谷南卒)にタッチ。ライバルの飯山南は世界ジュニア出場をけってインターハイにかけた丸山未紀(3年)が2走。瀧澤は区間3位の走りで33秒差で粘り、アンカー小林由貴に。「どれだけ離れていても、行くしかないと思っていた」と最初から飛ばし、飯山南、小出を4`付近で捉え、ラスト5百bで飯山南を抜き、ゴール直線でさらに離し、13秒差をつけ両手を挙げ歓喜のゴール。チームメイトが駆け寄り、全員が抱き合い十高初の全国制覇を喜んだ。男子も女子に刺激され、キャプテンの3走高橋紘弥(3年、十日町卒)、アンカー太平翔(2年、津南中卒)が2位まで上げ、最後もう一歩及ばず、わずか1秒差だったが準優勝を勝ち取った。奥村慶子監督は「チーム全員の勝利。最後の最後でチーム力が爆発した」と十高初優勝を喜んだ。

国道405号通行規制から1ヶ月、観光業に大打撃  2月10日号  
 「地域住民の要望として、一刻も早い国道405号線の規制解除を」と秋山郷10集落の住民で構成する秋山郷国道整備促進規制同盟会(代表・吉野徹町議)の代表6人が十日町地域振興局に7日、要望書を提出。同線見玉―結東間は先月8日全面通行止となり、1ヶ月が過ぎ規制は緩和されたが、朝夕の地元住民の通行許可のみ。一般車は通れず、マスコミによる風評被害も出ており、秋山郷観光は大きな打撃を受けている。県は「危険状態は続いている」といぜん慎重な姿勢だ。
 地元民の直訴を受けた同局地域整備部・多田重孝部長は「住民の気持ちは分かるが、ヘリ調査の結果、雪崩の危険箇所が4箇所ある。安全第一を考えると現時点で解除はできない。今冬の雪は異常であることを理解して欲しい」と話し、過去のデータから2月中旬に降雪ピークが来ることを強調。規制緩和の見通しは「専門家による上空調査を継続し、天気予報などを判断材料に、住民の要望に応えたい」と雪崩専門家の意見を重視する方針を強調した。
 同会の相澤博文・栄村議は車を持たない高齢者がバス通行時間まで行き場がない現状を訴えた。「病院に行っても診療後、時間が余る。高齢者にとって待ち時間は苦痛。状況が変わらないならば、公民館などで場所の確保ができないか」と指摘。多田部長は「すぐに実行できる問題ではない。意見を踏まえ、今後対応する」と前向きな返答。だが規制解除については当面は現状を維持の態度を貫いた。
◆ ◆ ◆
 長引く交通規制で住民の不安感は増し、誰もが規制解除を強く望んでいる。
 秋山郷和山で民宿を経営する山田和幸さん(55)は「冬の秋山郷を写真家が毎年訪れていたが、今の状態ではキャンセルするしかない。大変な打撃だ。私たちとしてはもうピークは過ぎたと感じている」と降雪状況を判断する。結東集落で暮らす山田栄一さん(92)は路線バスが1往復しかない状況が続き「車を持たない年寄りには通行規制は困ったもの。食料の買出しに行っても待つのが辛い。早く通して、安心感を与えて欲しい」と長引く規制に困惑する。同集落の山田佐喜雄さん(63)は「せめて昼の2時間、通して欲しい。今の時期、全層雪崩は起きない。住民にとって、生活道路の規制が長引くのは死活問題」と慎重な県の姿勢に疑問を持つ。405号線の危険箇所を一番良く知るのは地元の住民。だが住民と県の安全認識のズレは今回も解消されなかった。

全国高校スキー、壮絶な男女リレーで逆転勝利  2月10日号
 ◎…全国高校・インターハイ最終日の男女リレーは、壮絶な逆転レースになった。女子は24チーム参加。連覇をめざす飯山南と、それを阻む十日町、十日町総合、津南など新潟県勢の争い。十日町は、「前夜、皆で意見を出し合い、チーム全体が納得できるリレーメンバーを決めた。その思いが選手に伝わり、最高の結果に結びついた」(奥村監督)。1走恩田悠「個人戦で納得いく滑りができなかったので、チームの信頼に応えたかった」、2走瀧澤三咲子「自分の走りに心がけた」、3走小林由貴「もう優勝しか考えなかった」とつなぎ、劇的な逆転で十高初優勝。
◎…男子も壮絶なレース展開。43チーム出場。キャプテン・高橋紘弥は「個人戦では、納得いく滑りができなかったメンバーが多く、『ここで頑張らなくて、どこで頑張るのか』と誓い合った」。1走2年・徳永康介は集団の中で我慢の走りでつなぎ、2走の成長株1年・金澤郁馬は区間7位の力走で9位に上げ、3走高橋に。区間5位の激走で順位をいっきに5位へ。アンカーは2年・太平翔。「昨年のインターハイリレーで、最初から飛ばして失速し、今回はそのリベンジ」。2週目も余裕の表情で通過。最初の坂で先頭グループに追いつき、ラスト1`付近で一時はトップに。最後の坂で先を越され、ゴール直線、山形・真室川を追うがわずか1秒差で逃げられた。太平がゴールするとチーム全員が駆け寄り、個人戦の不振を吹き飛ばす歓喜を上げ、抱き合って泣いた。アンカー・太平は「最後の最後で皆がまとまり、力を出すことができた。この結果を来シーズンにつなげたい」と表彰台に4人で並んだ。
 ◎…監督2年目の奥村教諭。「チーム全員の思いが大会最後に実を結んだ。チームワークの必要を実感し、部員全員もチーム力の素晴らしさを実感したはず。スタッフはじめ支えていただいた皆さんに感謝します」。夜行バスで駆けつけた部員や保護者、十高の躍進を喜びあった。

自信の逸品、限定発売、純米吟醸霧の塔  2月10日号
○…「仕込み10周年、自信作です」。酒蔵がすっぽり雪に囲まれている津南町の『津南醸造』の滝沢杜氏は話す。米生産農家と津南町、JA津南町農協がタイアップし、共同出資で醸造権を取得した、こだわりの酒造りに取り組む津南町の「津南醸造株式会社」(高橋友清社長)。仕込み10シーズンを向かえ、その記念仕込み酒「純米吟醸・霧の塔」を今月10日、10周年記念で限定発売する。地元産の五百万石を使った精米歩合50%の吟醸酒で、すっきり感が人気の純米仕て。同蔵元では、「淡麗辛口で、すっきり感と共に芳醇な香りが堪能できます」と、10周年の節目の逸品をアピールしている。
○…純米酒は同社ブランド「名水の恵」にもあるが、吟醸仕立ては初めて。津南産五百万石を使い、1年間、じっくり熟成した純米吟醸。同蔵元・滝沢昌哉杜氏は、「津南で仕込み始め10造り目をむかえ、この純米吟醸はその節目の酒でもある。新しい酵母を使い、これまで蓄積してきた酒造りの技量すべてを出した酒。皆さんから評価願いたい」と話している。8日には試飲会が開かれ、地元飲食店や小売店関係者が集まった。参加者からは、「きりっとした辛口ながら、コクがあり、酒飲みには最高の酒ではないか。ぜひ家の店でも扱いたい。限定品で量が心配だが、これはいい酒だ」と評価している。720_gだけで1本税込1800円。レトロ調のラベルが目を引く。限定1000本の発売。津南町内の小売店などで販売。津南醸造рO25(765)5252。

豪雪知名度を逆手に全国アピール   2月3日号
 記録的な大雪で『豪雪の津南、栄村』が全国ネットで流布した今冬。「このままではマイナスイメージの地域になってしまう」と両町村住民が連携し、豪雪を逆手に取った誘客キャンペーンを行うことになった。先月30日、津南町総合センターで初会合を開いた。観光施設、地元住民など25人余が参加し、実施母体となる「津南・栄村観光振興協議会」を立ち上げた。「春になれば豪雪は忘れられる。『豪雪』での知名度を逆手に取り誘客につなげたい」と意欲的だ。まだ雪深い両町村だが、豪雪に負けない住民活動の芽が出始めた。

 この活動の呼びかけ人のひとり、津南町観光協会長の伊林康男町議は話す。「豪雪であれほど連日、津南と栄村の名が全国に知れ渡ったことは、これまでにないこと。このチャンスを逃す手はない。雪が多いことは、自然が豊かな証拠。この地の素晴らしさを全国アピールする絶好のチャンス」。
 呼びかけに集まったのは豪雪ニュースでキャンセルが相次いだニュー・グリーンピア津南・伊藤信夫総支配人など観光施設関係者、交通規制が続き観光に大きな痛手が出ている秋山郷民宿や旅館、特産販売の民間業者、賛同した町村議、津南と栄村行政など25人余。  
参加者の思いは一致している。「豪雪というが、例年より早い程度の大雪。だが、これだけ全国ニュースで報道されると、津南、栄村は『豪雪の過疎地域』というマイナスイメージが広まってしまった。この豪雪による知名度を逆利用したい」。
 意見交換では、「雪に苦しんだ後のすばらしい新緑をアピールできないか」、「JR東京八重洲口近くの商店街ビルの一階を借り、雪どけ感謝フェアを」、「東京や新宿の歩行者天国で『津南祭』を開いたらおもしろい」など活発な意見が出た。さらに「豪雪報道したマスコミに『こんなことをやるから、今度来て下さい』としっかり働きかけ、小さくても光る両町村をアピールできないか」など積極姿勢が見られた。
 豪雪報道でダメージを受けているニュー・グリーンピア津南の伊藤総支配人は、「今回の企画は、短期的と長期的なものに使い分ける必要がある。いま動いたとしても短期的で4、5月になる。対象も全国ではなく、首都圏に絞っていいのでは」など意見を述べた。秋山郷で民宿を営む相沢博文村議は「豪雪をきっかけに住民の連携が生まれ、その住民エネルギーを活かす企画を行いたい。津南と栄村のお互いの良さ取り入れ、大きな活動に結び付けたい」と両町村の住民連携への期待感を話している。来週9日午後7時半、津南町文化センターで2回目の協議会を開く予定だ。

大雪のなかウド栽培、津南町の滝沢さん  2月3日号
○…雪にさらしたような真っ白な軟化ウドが「津南高原ウド」のブランド名で、3b余の大雪に覆われた津南町沖ノ原台地から関東の市場へ出荷されている。津南地域での生産は滝沢茂光さん(63、赤沢)ただひとり。養蚕施設を活用して取り組んで20年余り、「10年かかってやっと軌道にのせることができた。あとはニーズに応えられる品質に力を注いでいくことだ」と、純白のウドを1本1本ていねいに育てている。
 ○…「軟化ウドは、とにかく光を当てないことが一番大事」と、夏場に育てた株を11月末に蚕舎の中に作った育成床に敷設してからは、遮光シートなどで覆う。生育状況を調べるときは、薄暗い電灯を使うなど気の遣いようだ。「少しでも光が当たると節の部分が紫がかたりしてしまう。あくまでも純白が目標」。収穫は日によってまちまちだが、1シーズン、4`1箱で1千ケースを出荷する。ほんのりと風味があり歯ざわりは柔らか、それが軟化ウドの特徴で、高級嗜好野菜として都内の料亭などに使われる。バブル時代、1箱1万円の高値をつけたこともあったが、現在は平均3千円程度という。
 ○…「すべて体で覚えてきた栽培で、成長の元になる温度調整などは勘が頼り」。栽培を始めた当時、1箱分4`にするための量は長さ80a規格で10本程度必要だったが、今は5本程度に。それだけ太い栽培技術を確かなものにした。「これからは後継者も必要」と農業仲間の指導にも当たっている。「ユリと同じく『雪美人』がぴったりだよ」。雪の中で育まれる津南の逸品だ。同ウドは、町内ではJA津南生活センターや竜神の館などで販売している。

災害救助法適用を見直しを    2月3日号
「3日、1週間と降り続けると、一晩で50a以上降ることもあり、除雪が間に合わない。災害救助法の適用は、状況に応じた運用が必要で、適応基準の見直しが必要」。津南の小林町長は1日、大雪視察に訪れた衆院災害対策特別委員会の委員に、雪国の実情を訴えた。
 津南と友好交流を結ぶ埼玉・狭山市が選挙区に大野松茂委員長や高鳥修一委員など11人が来町。全国に「記録的な積雪量」をデータ発信した津南原アメダスがある町内津原地域を視察後、役場で説明を受け、交通規制が続く国道405号に入った。泉田知事も同行し、405号の危険解消の改良の必要を強調し、国の支援を要請した。
 同国道は、いぜん通行規制のため、ゲートがある見玉地区から徒歩で秋山郷入口へ行った。雨もようの中、十日町地域振興局・多田部長から説明を受けた委員からは「この道路改良にはどのくらいかかるのか」や「春の雪消えの時には、さらに危険が増すのではないか」など、現場視察の印象を話していた。大野委員長は、「想像を超える雪だ。皆さんの要望は聞いたので、しっかり対応していきたい」と述べた。
 県を代表し泉田知事からは、「早い段階で国の除雪費措置があれば、市町村は早くから除雪対応でき、それが住民の暮らしを守り、生命を守ることになる」などと述べ、特別交付税の増額配分、融雪屋根など屋根雪処理への税制優遇、観光産業などへの風評被害への対応、自衛隊に除雪機械の装備などを要望した。


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