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2006年01月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
慎重な県、「安全と危険の認識は」 国道405号交通規制続く  1月27日号
「通行時間を延長して欲しい」、「せめて夜間交通止だけに」など、秋山郷住民の要望が強まる国道405号通行止め。26日、津南町役場で1週間ぶりに「405号雪崩対策会議」を開催。
小林津南町長、高橋栄村長が同国道管理者の新潟県に
「通行時間延長の要請」を要請、これを受けての対策会議だったが、「安全が九人されない」と、引き続きの時間帯交通の現状維持が決定。地元住民と県の「安全認識のミゾ」は、今回も埋まらなかった。
管理する十日町地域振興局の多田重孝部長は「天候が悪くヘリが飛べず、上空からの確認ができない。雪の本番はこれからで、さらに危険性が増す。安全第一でやっているため、上空からの確認ができなければ、なんとも言えない。何かが起きてからでは遅い」と、いまだ危険があると判断。だが見玉と結東で実施の県、町職員による通行車チェックが、27日から見玉だけとなり、配置職員を削減。これは、以前より危険度が下がっているともいえる。
 時間帯規制の通行時間は午前7時から9時、午後3時から5時の1日4時間。長野県境の大赤沢集落に住む男性は、「昨年、この時期は大雪だったが、通行できた。どうして今年は通行止めなのか」と県の対応に疑問を抱く。同地区の通勤者は職場を早退する状況が続いているため、夕方の時間延長を強く望む。だが、「暗くなると安全確認が困難。ただ、いつまでも5時と言っていられないのも分かるが、今はまだ我慢してもらいたい」(多田部長)と理解を求めている。
 対策会議に毎回出席の町建設課・藤ノ木茂課長は「どこで安全と危険の線引きをするかが問題。時間延長など要望は出しているが、ヘリが飛び、専門家がどう判断するかを待つしかない」と話す。ただ、「万に一つも危険があれば専門家は危険と言う。それも問題」とも。
県はヘリでの上空調査を判断材料にする方針。天候回復後のヘリ調査が待たれるが、秋山郷住民の苛立ちは募るばかりだ。

「尊いものをなくした」、「善意の時計」盗られる   1月27日号
「なんで、こんなことをするんでしょう」。6年前からJR飯山線・越後田沢駅の清掃活動を続ける女性グループ「とみじ会」のメンバーは、怒りと共に、情けなさを感じている。
 昨年11月。長年の清掃活動が評価され、十日町市の妻有ショッピングセンター同友会主催の「第6回妻有環境賞」を受賞した同グループ。その賞金で「駅だから時計がないと不便」と壁掛け時計を購入し、今月21日、メンバーのひとりが駅待合室の時刻表わきに取り付けた。
 2日後、駅に行って唖然とした。時計がない。「もう、びっくり。足がガクガクしました。怒りは当然ですが、なにか情けなくなりました」。時計には、「妻有環境賞受賞 贈・とみじ会」と書いておいた。時計を掛けたメンバーは、「実は、この時計、まだ、とみじ会の皆に見せていないんです。それに盗られたのはこれで4回目だそうです。本当に情けないですね」。
 清掃活動は4日に一度、メンバー8人が、2人一組の交代で1時間余りかけて入念に行う。空き缶、ビン、可燃ゴミなど分別収集の容器を設け、ゴミ回収にも取り組んでいる。利用者から『きれいに片付いていますね。特にトイレがきれいです』と評判で、JR関係者からも評価されている。
「この駅は、いろいろな人が利用します。特に上村病院へ行くお年寄りが利用します。時間がすぐに分かることは、駅では大事なこと。本当に残念です」と話す。さらに「お金の問題ではありません。私たちの活動を評価していただいた、その皆さんの尊い思いも失くしたようで、本当に残念です」。
 きれいに清掃された駅舎。時刻表わきに残る時計を掛けた釘だけが、むなしく残っている。

「12の春」、ちょっぴり緊張ぎみ、津南中等校    1月27日号
○…「15の春」ならぬ「12の春」に挑戦した県立中等教育学校を受験した小学6年生。4月開校の津南中等教育学校では21日、定員80人に対し、倍率1・25倍の百人が作文や面接に臨んだ。同中等校の初代校長・小熊牧久津南高校長は高倍率について「期待に応えたい」と話している。
 ○…県内の県立中等教育学校は4月開校の津南を含め5校。今年度、全県(一部長野含む)で小学6年532人が、定員360人の狭き門に挑戦した。津南中等校は定員2学級80人に対し101人が志願し、当日欠席1人で百人が受験した。記録的な豪雪で遅れまどが心配されたが、冷え込んだ同日、父母らに送られて会場入りした子どもたちは、緊張気味に課題作文や面接に臨んだ。受験したひとりは、「将来の夢や行ってみたい時代など、面接で聞かれました。ちょっと緊張しましたが、応えることができました」など、面接官2人で行われた面接の様子を話していた。発表は県内5校とも29日午前10時。津南中等校では生徒玄関に受験番号で掲示する。

全中アルペン、過去最多の4人出場  1月27日号

 津南から4選手がアルペンで全国中学校スキー大会に出場―。来月5日、妙高・赤倉温泉スキー場で開催の全中アルペン競技に、津南中からは県大会で、金沢優香里選手(2年)が得意とする女子大回転で4位、回転でも7位、また桑原涼選手(2年)も男子大回転で5位、回転でも6位と健闘、両選手が大回転、回転の2種目で全国出場権を獲得、また上郷中からは回転で上村麻衣子選手(2年)が9位、石川聖選手(3年)が10位に食い込み、全国大会への切符を手にした。
 4選手はともにスポーツ少年団から競技スキーに取り組んできた仲間。強化練習の指導に当たっている根津和博コーチは「全中が新潟開催ということで開催枠が増え、これまで最高ともいえる4選手が出場することができた。小学生時代からの強化練習が実ったものともいえる。プレッシャーに負けず挑んでほしい」と果敢な滑りに期待している。
 金沢選手は「全国では、しっかり体を動かし、ミスがないように滑り、得意な大回転で20位内をめざしたい」と抱負を語り、繻エ選手は「全国では緊張せずに滑りたい。肩のラインに注意し、積極的な滑りで30位内に食い込みたい」と決意。また上村選手は「県大会では2本目に踏ん張ることができた。リズムに乗った滑りで全国30位以内を」と目標を立て、石川選手は「中学最後の大会なので、2年の仲間に負けないよう思い切り滑りたい。競技スキーも最後、悔いを残したくない」と意欲を見せている。

国道405号、朝夕通行可能、「いつまで続くのか」  1月20日号   
 「定期パトロールの監視などをすれば時間帯通行はできる」。15日、通行止が続く国道405号線見玉―大赤沢間を県ヘリコプターで視察を行った新潟大積雪地域災害センターの和泉薫教授は会見で語った。和泉教授による調査結果を受け、翌16日午前に新潟・長野両県の調査隊が現地を視察。同日12時15分の会見で国道405号線全面通行止解除が決定。地元住民のみ、午前7時から9時、午後3時から5時の時間帯通行が可能となった。
 会見を行った十日町地域振興局地域整備部の多田重孝部長は「専門家による現地調査の結果、当面全面解除は難しい」と説明。しかし、ヘリでの航空パトロール、雪ピ落としの継続、雪崩を防止する雪堤を作ることで時間帯通行ならば可能と判断。「地元住民のみ、一定時間に限って通行を許可する」と全面通行止め解除決定を告げた。しかし完全解除の時期については「いつまでかはいえない。雪の本番はこれから」としばらくは時間帯通行を続ける意向。雪の本番季節になり、天候次第では再び全面通行止になる可能性もある。秋山地区の住民の不安な日々は、まだ続く。

豪雪吹き飛ばし、県中学クロカンリレーで津南男子優勝  1月20日号
 ◎…昨年11月、県駅伝で悔しい思いをしたメンバーは、誓っていた。「優勝しかない」。県中学スキー大会クロカン最終日の19日、妙高高原クロカンコースで男女リレー開催。津南男子は公約通り、圧倒的な強さで県トップを勝ち取った。全員3年で望んだ駅伝同様、リレーも全員3年。アンカー緒方恭介は10秒余の差の3位を前半1`前で妙高、十日町吉田を抜き、2位に43秒の大差をつけゴール。「クロカン部全員で勝ち取った勝利」と駅伝で果せなかった県優勝を喜んだ。
 ◎…吹雪の妙高高原。男子は24チーム出場。1・2区クラシカル、3・4区フリー。新雪が積もる悪条件。津南男子は全中出場メンバーで臨んだ。1走・緑川翔太は「トップで行きたくなかったが、トップになってしまった」と新雪の悪路を先導し2区・後藤優太。トップ集団を引っ張り混戦のまま3区・小島翔吾へ。強豪・妙高の望月崇之に越されながらもくらいつき、アンカー緒方へ。トップと10秒余。「最初の上りで追いつき、そのまま息を整え、1`手前で抜き、いっきに行った。チーム皆が頑張ってつないでくれ、リラックスして走れた。この優勝で駅伝の悔しさを返した。全中への弾みになる」と津南男子10年ぶりの優勝をクロカン部全員で喜んだ。
 ◎…5連覇めざした女子。全中出場者が多い中郷、松代、十日町が実力を見せ、津南女子は力走ながら6位入賞。津南中クロカン監督・山本仁教諭は「今回の県大会はチーム全員で臨んだ大会。男子優勝は、チーム全員で勝ち取ったもの。全中出場者は出られない仲間の分も力走してくれるだろう」と23人のチーム全員の努力を称えた。

 全中はフリー、クラシカル、リレー県代表の3年・緒方恭介選手=休むことができず、テクニカルなコースであるだけに、チャレンジしがいがある。全中もここで開かれるので、表彰台のトップをめざす。

 全中はフリー、クラシカル、リレー県代表の3年・後藤優太選手=今シーズンが最後になるかもしれないので、全国では思い切り臨んできたい。得意のクラシカルではメダルをめざし、リレーメンバー入りしたい。

 全中はフリー。クラシカル出場の3年・緑川翔太選手=昨年はフリーで全中に出たが、今度は表彰台をめざす。筋トレで鍛えた成果を出し、3年間やってきた思いを全国の舞台でぶつけてきたい。

全中はフリー出場の3年・小島翔吾選手=ペース配分が思うようにできず、15位以内はダメかと思っていたが、最後まであきらめなかった。全国では今、自分が持っている力をすべて出し切ってきたい。

 全中はクラシカル出場の3年・恩田真弓選手=全中をめざして3年間やってきて、念願が叶って嬉しい。全国ではチームメイトの分まで頑張ってきたい。今の自分を信じて、自分に負けない走りをしてきたい。

豪雪視察相次ぐ、民主・前原代表も津南へ  1月20日号
年末からの記録的な豪雪に襲われている新潟・津南町と長野・栄村には、連日、国や県、政党関係者などの視察が相次いでいる。15日には、民主党代表・前原誠司衆院議員が両町村に、選挙区でもある栄村には小坂憲次文部科学大臣が視察。屋根に届きそうな民家を訪ね、「もう雪のやり場がない」と苦労談を話すお年寄りに、両氏は「大変でしょうが、最大限の支援をします」などと労をねぎらうと共に、町村長との懇談では特別交付税などの配慮を約束した。
 民主党・前原代表は、新幹線・湯沢駅から十二峠経由で津南入り。小林津南町長、田口十日町市長、棚橋十日町地域振興局長などから現状説明を受け、そのまま栄村役場へ行き、高橋村長などから説明を受けた。小林町長は「十二峠新トンネルは地域の産業振興に不可欠」さらに「405号線の抜本的な改良は急務」など、田口市長も「雪対策は国と特別枠での対応が必要。それが現場の弱者救済につながる」など強く要望。栄村・高橋村長は「雪害は長期に渡る。除雪機の補助制度の拡充が必要」など雪国の実情を訴えた。
 前原代表は津南町津原の高齢者世帯、山本重正さん(71)方を訪問。「こんな雪は初めてだ。もうどうしようもない」と訴えると、「しっかりした対応を民主党としても政府に要請していく」と前原代表。さらに同代表は「雪対策を国の財源措置に中できちっと対応する必要がある。特別交付税への対応など、責任を持って申し入れる」と話した。

伝統のサイの神に無病息災祈る   1月20日号
 ◎…毎年恒例のサイの神(どんど焼き)が小正月の15日町内各地で行われた。三箇地区では正月に使ったしめ縄やダルマなどを高さ5メートルほどに積み上げ、厄年を迎える人が点火し、無病息災と五穀豊穣を祈る神事。卯ノ木地区や三箇地区などで開催。三箇では百人余が集まり、厄年の11人が点火、燃え上がる炎をみて新年に思いを馳せた。
 ◎…サイの神では一夜干しのイカやスルメを焼く参加者も。病気を追い払う効果があるといわれる。同地区の住民はスルメをさかなに御神酒を飲み、伝統行事を楽しんでいた。
 ◎…孤立状態だった町内大赤沢でも15日例年通りサイの神を実施、20人余の住民が集まった。同集落では「どうろく神様」と呼ぶのが一般的だ。神社の境内に集めたしめ縄などを杉の葉で包み、3b余の高さのどうろく神を燃やす。厄年にあたる人がミカンや飴玉、50円玉など投げ厄を払い、住民は国道閉鎖中で不安な状況を一時忘れ、一年間の無病息災を祈った。

日赤医療チーム、秋山郷で救援活動  1月13日号
 ◎…孤立状態にある秋山郷に10日派遣され、12日まで診療活動をした長岡日赤医療チーム8人は、津南町結東や前倉、大赤沢などに往診活動を展開。地元民は「先生と話せただけで、気持ちが楽になった」と、依然として通行止が続いているが、医療チームの活動に感謝している。3日間で50人余を診察した。新潟、長野両県は、孤立化が続く秋山郷に今後、毎週2回(月、木)、交互に医療チームを派遣する。
 ◎…日赤医療チームに同行した津南町の滝沢章子保健師は、「地元の人たちにとって、心強い医療活動となりました」と話す。当初、10日だけだったが、悪天候でヘリが飛べず、12日午後2時まで医療チームは現地に滞在し、結東克雪センターを拠点に活動。12日には約6`離れた大赤沢まで往診するなど、長岡日赤・内藤万砂文・救救命救急センター長らの医療チームは、献身的な活動を行った。滝沢保健師によると、除雪で亜脱臼した人や持病を持つ人、あるいは孤立化で不安感を抱く人など、「健康に不安を持つ大部分の方は、診ていただきました。お年寄りの皆さんからは、『神様が来てくれたようだ』の声も聞かれました」という。16日からの新潟、長野両県の医療チーム派遣は、機器が揃う栄村側の小赤沢・秋山郷総合センターに臨時診療所を開設し、診療活動をする。津南町側では、地元出身の保健師を常駐させ、住民の健康状態のチェックにあたる。

自衛隊、秋山郷で民家j除雪  1月13日号
 ◎…派遣された自衛隊は7日から、津南町や十日町市で公共施設を中心に除雪・排雪作業を展開。12日には、「緊急的な特例措置」として秋山郷・津南町前倉の民家4棟と結東1棟を除雪した。自衛隊は通常、民家除雪はしない。今回、この5軒の倒壊危険が増したため、緊急避難的に自衛隊を投入した。
 ◎…現地に同行した町福税務町民課・藤ノ木剛課長は、「想像以上の大雪だった。家がすっぽり埋まり、家の完全に埋まっていた。住民の不安は相当なものだったと思う。今後の雪が心配だ」と話す。津南町に派遣された自衛隊は、当初予定を1日延長し、13日に撤収する。ただ、小林町長は「再派遣を県に申し入れている。住民だけの力では限界性があり、早急な再派遣をお願いしている」と県に強く要請している。

津南中男子クロカン、上位独占  1月13日号
 スキーシーズン開幕の第18回中越スキー選手権大会は8、9日、クロカン競技が十日町・吉田クロカンコースで開催。中越地区から中学27校232人、高校6校・成年6団体から75人が出場。中学は津南男子がフリー、クラシカルとも上位を独占。少年女子は、昨年国体、全日本で入賞している津南高2年安部梨沙が二種目制覇、全国に向け好スタートを切った。
 中学男子は、前年全中フリー4位の津南・緒方が同種目で2位に40秒余の大差をつけ優勝。「全中でねらいたい」と全国制覇をめざす。クラシカルは最後の急下りで転倒、チームメートの後藤優太が勝利。2種目3位の緑川翔太の3人は、両種目とも4位以内に入っている。3人とも駅伝メンバー。「県大会リレーでは、駅伝のリベンジをしたい」とリレー優勝をめざす。津南中クロカン部監督・山本仁士教諭は「誰からも喜んでもらえる選手になれ、と日頃から話している。チームワークを第一に、これから県大会に臨みたい」と話している。

校舎4階屋上から雪ピ直撃   1月13日号
 記録的な豪雪で住宅や公共施設に被害が出ている。県立津南高はこの大雪でせり出した雪ピが4階屋上から落下、特別教室棟4教室などの窓ガラスを破壊、教材などに被害が出ている。
 今月5日、特別教室棟屋上から雪ピが落下。直下の化学生物教室の窓ガラスが割れ、教室に大量の雪が入った。窓についていた防雪板も破壊された。
 さらに12日午前1時頃、同じように同教室棟屋上から雪ピが落下、化学準備室と生物準備室が直撃を受け、防雪板を破り、窓ガラスを割り、室内の実験機器などを吹き飛ばすなど被害が出ている。
 同校では5日の被害以降、雪ピ除去のための業者を捜していたが、順番待ち状態で、作業に取りかかる矢先の12日の被害となってしまった。同校では「自衛隊が来て、公共施設の除雪をしてくれるものと思っていたが、県立施設は除外された。業者がなかなか見つからず、ようやく見つかり、取りかかろうとした矢先の被害となり残念だ」としている。同校の雪ピは、同校建物全体でせり出し、12日から除去作業が始まっているが、雪ピ落下による危険は解消されていない。

記録的な大豪雪、津南・栄村を直撃  1月6日号
昨年8月の集中豪雨を契機に津南町に発足した「津南町職員災害復旧支援ボランティア隊」が6日、初出動する。記録的な大雪で除雪が間に合わず、地元民生委員を通じての出動要請を受け、町内大場の独り暮らし世帯の除雪に出動する。
同隊は高齢者世帯や要援護世帯、あるいは小集落で労力不足が著しい場合などに限定され、町総務課長が判断し出動する。全職員で地区別に6グループ編成し、今回は5グループ(大口久男リーダー)が出動する。出動を受ける大場、藤ノ木竹光さん(76)は夫婦暮らし。「もう屋根にくっついている。玄関から出入りできない。大変な大雪だ。手伝いは助かる」と話している。津南町・磯部総務課長は「職員が率先して行動することで、町民の安心感を増し、自律の町づくりを進めていきたい」と話している。

津南町は、高齢者世帯など除雪が困難世帯を支援する「要援護世帯除雪援助事業」が今冬の記録的な豪雪を受け、通常3回にさらに3回追加し、6回まで支援を行うことを4日決めた。対象世帯は166世帯。この豪雪で多くの対象世帯が昨年末までに3回の支援を受けており、町がさらに救済に乗り出した。近く補正予算を専決処分する方針だ。町福祉保健課は「さらに追加をするかは、今後の雪次第」と話す。
同事業は平成12年から行われ、対象者は地域民生員との協議・申請によって決定される。津南町の全世帯は約3700、高齢者世帯は昨年4月のデータでは835(うち単身世帯381)。高齢化が進み、今後対象世帯は増える見通しとなっている。

 記録的な大雪を受け年末26日に雪害警戒本部(本部長・高橋彦芳村長)を設置した栄村は仕事始めの4日、同本部を豪雪対策本部に移行し、村内巡視や村職員による除雪出動など、歴史的な豪雪に備えている。5日夜には高橋村長が有線放送を通じて、村民に除雪作業の注意や行政の対応などを直接、語った。
 同村は、冬季間の除雪処理に「雪害救助員」(15人)を設置し、補助員で増強し、高齢者世帯など弱者世帯の除雪救助に対応している。12月現在で174世帯が対象となり、除雪補助には回数制限はない。
 これまでに雪害では、自宅除雪で除雪機事故で1人が死亡している。村内の雪崩危険箇所などは、村職員が巡視し、警戒にあたっている。村豪雪対策本部では「除雪はきりがないが、雪害防止の巡回や呼びかけを行い、お年寄り世帯などの孤立や孤独感、不安感の解消に努めたい」としている。なお、国道405号秋山線は、夜間交通止めで路線バスも津南町見玉で折り返し運転となっている。飯山線も運休している。

オリンピック選手育成の拠点に、ニュー・グリーンピア津南  1月6日号
 2年後の北京オリンピックでメダルをめざす日本ウェイトリフティングの女子第一人者で、アテネ五輪48`級代表の三宅宏実選手(20、法政大)など全日本チャンピオンらが津南町のニュー・グリーンピア津南を練習拠点にすることが決った。同津南が競技用具一式を購入、体育館アリーナに専用練習場を設置し、定期的な練習場を提供する。メキシコ五輪の金メダリストで日本ウェイトリフティング協会常務理事の三宅義行氏(60)は「練習、栄養、睡眠、疲労回復と条件がすべて揃った最高の練習環境。ここを拠点に北京をめざしたい」と、専用練習場の開設に感謝している。
ニュー・グリーンピア津南を経営する光善会グループのメンバーで上場企業・光波・荒川滋男会長と三宅氏の交友で今回の専用練習場が実現。特殊なマットやオリンピックでも使用するウエイトなど用具5セットを同津南が約1千万円で揃えた。年末26日に三宅選手ら一行がグリーンピア入りし、初練習を行った。
年末練習に参加した北京メダル候補、三宅宏実選手(48`級、53`級)は「集中できる練習環境とリフレッシュできる温泉などがあり、冬はスキーでトレーニングもでき、最高の練習環境。北京ではメダルをめざしたい」と話す。53`級全日本チャンピオン松宮久美紅選手(26、自衛隊体育学校)は「施設が整い、練習しやすい環境です。温泉でリフレッシュできるのがいいですね」、さらに75`級全日本チャンピオンの今鉾一恵選手(23、自衛隊体育学校)は「スキーでの体力トレーニングもでき、オールシーズンの練習ができ、良い環境です」と話す。3人は真新しい機器でさっそく、スナッチやジャークなど、軽い練習を行った。
 3人はじめ全日本やナショナルチーム選手を指導する三宅義行氏は、「この集中できる環境は最高。130種もの食材を使い、温泉で疲労回復でき、プライベート時間も確保できるなど最適な練習環境にある」と話す。さらに「大雪の津南のイメージだが、津南がオリンピック選手の練習拠点になることで、明るいイメージを全国に情報発信したい」と話す。
 今後、3月から毎月10日間程度、練習を同地で行い、全日本クラスや高校、ジュニアなども同地での練習を行う方針。さらに北京オリンピックの2008年、「日本・韓国・中国大会をここニュー・グリーンピア津南で開きたい。すでに協会には話している」と国際大会開催が実現する可能性を示唆した。


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