第31回県リコーダーコンテストが27日、長岡リリックホールで開かれ、十日町市・津南町から6小学校、一般1団体が出場。息の合った演奏を披露し、うち5団体が全国大会出場を決めた。
コンテストには小、中、高校生、一般の4部門に、県内各地から31団体、5百人余りが参加。独奏や重奏、合奏など6クラスで音色を競った。その結果、十日町地域から5団体が金賞を獲得、来年3月26日、東京・江戸川区総合文化センターで開かれる全日本コンテストに出場する。
全国大会、連続19回目の出場を決めた貝野小(石塚彰雄校長、児童51人)は、合奏と4重奏で金賞を獲得、伝統を守った。
創部4年目の挑戦となった津南町から唯一参加の三箇小(大山明校長、児童24人)は、3年生以上17人での合奏と、6年生の3重奏に挑んだ。出場31団体中、3年生からの出場は三箇小だけ。結果は、両部ともに銀賞だったが、指導に当たった県リコーダー教育研究会理事の小林敦子教諭は「下級生ができない音を上級生がカバーするなど、金賞以上の内容だった」と話し、子どもたちをたたえていた。
演奏は、合奏がベートーベン作曲「笛時計のためのメヌエット」、3重奏がコレルリ作曲「クリスマス・パストラーレ」。3年生の中には、音階によって指が届かず、上級生がカバーする場面もあり、文字通り全員演奏で取り組んだ。両演奏とも「ハーモニーが非常によかった」「きれいで美しい演奏だった」などと高い評価を受けたが、金賞にもう一歩届かなかった。
小林教諭は「子どもたちが自主的に教えあい、励ましあうなど、これまでにないまとまりができました。これが三箇の伝統になるのでは」と話し、小野塚瑞季部長(6年)は「精一杯の演奏ができたので満足です。来年は金賞を取ってほしい」と下級生にエールを送った。