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2005年11月の津南新聞「トピックス」

過去の津南新聞トピックス
紅葉に初雪   11月18日号
 ○…河岸段丘がうっすら雪化粧―。津南町の山間地で17日、初雪を記録。ニュー・グリーンピア津南、マウンテンパーク津南など各スキー場は3aから10a余の積雪でゲレンデは真っ白。14日からの今冬一番の寒気で、17日早朝、最低気温1・2度(津南原)。町内赤沢など標高の高い集落で降雪を記録。昨年より13日早い初雪となった。
 ○…雪は標高450b以上で早朝うっすらと雪が積もり、17日午前中までみぞれが続いた。色づいた赤や黄色の葉が雪で化粧し、この時期ならではのコントラストを見せた。本格的な冬が始まろうとしている。スキーシーズンを間近に控え、ニュー・グリーンピア津南は来月17日、マウンテンパーク津南は同月23日、さかえ倶楽部スキー場は同月23日にそれぞれオープンする予定だ。

泉田知事、「民営でも県は逃げない」   11月18日号
 重要要望として田口十日町市長は12日、十日町クロス10で開かれた泉田知事への要望会で「県立十日町病院の早期建替えを」と陳情。泉田知事は、魚沼市で開かれた泉田知事タウンミーティングに続き、「公設民営」への意向を示唆した。
この中で泉田知事は「医師確保が重要な問題。十日町病院に勤めた後、また中央に戻って大学教授になれるというルートをつくることが必要ではないか」と持論を示し、「県立病院では、すべて規格が決まってしまい学校のような病院になってしまう。東京ではホテル並みが当たり前。そういう病院に医師は勤めたいと思っている。公設民営でも県は経営から逃げない。必要なサービス、医療強化できるようにしたい」と語りながら「腹案を持っている。さらに調整、練り上げて提案したい」と公設民営による新たな十日町病院の構想を提示したい方針だ。
 要望会には同市の商店街振興組合や織物協同組合、建設業協会など11団体の代表らが出席。地場産業振興支援や震災後の商店街支援、越後スギの活用などを陳情。これに対し泉田知事は、「地域振興局長の判断により地元の事業ができるよう権限を広げたいと思っている。地域のことはその地域で対応できるよう体制を整備したい」と語った。

富士登頂、高齢者番付の横綱、河田辰三さん  11月18日号
○…「全国4番目の偉業を称えます」―。今年8月6日、93歳で富士山頂(3373b)に立った津南町亀岡の河田辰三さん(明治44年11月15日生まれ)。富士登山にチャレンジする高齢者登頂を記録する「富士喜楽会」(本部・横浜市)が発行の高齢登頂者番付の17年度版が先月末、河田さんの手元に届いた。そこには「西 横綱 新潟・河田辰三」と明記されている。西の横綱は3人、東の横綱は4人。河田さんは全体で4番目の横綱の地位。「100歳をめざしたい。目標があることはいいことだ」と元気な顔を見せている。
 ○…河田さんの富士登頂は4回目。前回は4年前の90歳の卒寿記念登頂。番付は大関だった。今年8月、家族ら7人で挑戦し元気に登頂。一緒に登った多くの人たちは、94歳と聞き、驚いていた。同本部によると、新潟での横綱は初めて。河田さんは15日、小林町長に番付を報告。地元上村県議に番付表を託し、泉田知事に番付表を贈った。99歳の横綱が2人、河田さんと誕生日が2ヶ月違いの同年が1人。次いで河田さん。「明日のことは分からないが、今の調子だと、ことによれば行けるかもしれない。人生、いつ終わってもいいと思っている。その覚悟はできている」と淡々と話す。モットーは「できる限り、自動車に乗らない」ことという。

地域に出前ライブ、芦ヶ崎小児童   11月18日号
○…総合学習で地域交流を進める津南町の芦ヶ崎小(庭野三省校長、64人)は、学年ごとに独自活動を行い、16日には3、4年が近くの温泉施設・竜神の館を訪れ、ダンスや歌のミニライブを行った。温泉客や子どもたちの祖父母など80人余が、元気いっぱいの「よさいこいソーラン」など、子どもたちの発表に拍手と声援を贈った。
 ○…同校では、1・2年、3・4年、5・6年の3グループで地域交流活動を実施。すでに低学年は地元のわかば保育園へ、高学年は慶福園で太鼓演奏などで交流した。この日、3・4年21人は、竜神の館の休憩ホールで、文化祭で発表したダンスや劇「ハンメルの笛吹き」などを発表。3年担任で今春、同校に赴任した前川牧人教諭(29)が、小学3年から取り組むヴァイオリンを披露するなど、温泉客などと交流した。孫が3年の地元、滝沢イトエさん(73)は「家では甘えん坊だが、こうして人前で発表する姿は頼もしく、嬉しいですね」と大きな拍手を送っていた。同好4年・滝沢陽菜さんは「皆さんに楽しんでもらい、元気を出してもらいたいとこの会を開きました。私たちのとても楽しかったです」とお礼を述べていた。

農家が作った小さな民宿、尾池さんが農家民宿  11月11日号
 雪国特有の高床式住宅が
国の規制緩和で、建築基準法や消防法の「弾力的運用」により農家民宿がほぼ現状のままで営業ができることとなり、新潟県内の開業者1号に津南町と東蒲・阿賀町の農業者が決り、先月末から営業を始めている。津南町津原の尾池紀一さん(62)は、「ようやく認可され、これからが本番。普段の生活の中に、そのまま農業体験を受け入れ、我が家ならではの体験を提供したい」と話している。8日に尾池さんらは泉田知事を訪ね、これからの体験交流事業への思いを話した。すでに予約が入っている。
 
15年前、千葉から津南に家族で移住した尾池さん。有機農業、無農薬野菜栽培を手がけ、妻・三佐子さんは千葉時代から草木染に取り組み、千葉で栽培していたブルベリーなどの苗木も一緒に移し、草木染、ベリー栽培、さらに天然酵母パンなど、これまでの趣味がそのまま今回の農家民宿の特色作りになっている。
 尾池さんは先月21日、「高床式農家民宿第1号」の営業許可を受け、月末から営業を開始。営業コピーは、「あなたの田舎にしませんかー農家に作った小さな民宿・農家民宿サンベリー」。さっそく「サンベリー」の看板を玄関に掲げた。3種のベリー栽培(ブルー、ブラック、ラズベリー)とサン(太陽)からネーミング。体験メニューは、農の体験がベリーのオーナー栽培、キビやエゴマ栽培、無農薬栽培の米作り、各種野作り、収穫までの作業。草木染では染め、織りまで体験でき、マフラーやテーブルセンター、コースターなどオリジナル品を製作。天然酵母パンづくり、ベリージャム作りなど多彩な体験ができる。
 これまでもグリーンピア津南利用者を食と染織、農業体験などで受け入れており、今回の営業認可で、さらに連携が深まる。
 尾池さんは、「阿賀の取り組みを聞くと、関東地域の小中学生をホームスティで地域全体で受け入れているようだ。津南はそうした環境にないが、これを機会に取り組みが始まるかもしれない。今回の認可でようやく始まる。私たちの生活の中に、そのまま入ってきていただき、体験していただく、そんな農家民宿にしたい。家族と同じテーブルで、同じ食事を囲む、そのままの我が家に招く、そんな農家民宿にしたい」と話す。
近くホームページを開設する。一泊2食6千円、部屋は2室、定員7人。農家民食サンベリーпEFax025(765)3403。

伝統の力走、県駅伝で津南中男女入賞  11月11日号
 県中学駅伝は9日、刈羽村役場周辺特設コースで開催。男子=6区間、18・3`に42チーム、女子=5区間、14・2`に40チームが出場。激しい雨のレースとなり、男女とも持ちタイム通りの実力で燕が優勝。全国をめざした津南男子は、アンカー3年・小島翔吾の区間賞の力走も一歩及ばす4位。女子はチームワークで6位入賞。区間賞3位までに津南は男女4人が入る力走を見せ、駅伝の伝統校の意地を見せた。
 先にスタートの女子。津南1区エース・滝澤春菜(3年)は、トップと30秒余差の8位につけ、2区福原綾香(2年)、3区貝沢美沙紀(3年)と12位でつなぎ、4区村山愛美(1年)があと7秒で区間賞の力走でいっきに8位へ。最長区間のアンカー恩田真弓(3年)は順位を2つあげる粘りの走りで6位ゴール。3位北信越出場をめざした女子。一歩及ばなかったがチームメートの力走を称えあった。
 さらに激しい雨のなか男子がスタート。津南は全員3年で揃えた。1区後藤優太はトップと40秒余差の8位で2区滝沢亮太へ。長身を活かした区間3位の力走でいっきに4位へ。「区間賞をねらった」2区緑川翔太は、言葉通りあと6秒で区間賞の激走を見せ2位に浮上、トップを行く燕に6秒差まで迫った。4区湯沢昴太は2番順位を後退するも、5区緒方恭介につなぎ、エースのアンカー小島翔吾へ。トップ燕と50秒差で受けた小島は、3千b9分10秒台の実力を見せ、先行する分水、小千谷南、燕を猛追し、区間賞の走りを見せたが一歩及ばす、3位に6秒差、トップと38秒差の4位でゴール。全国めざした男子、メンバーの頑張りは後輩につながる力走だった。
あ☆ ☆ ☆
津南チーム監督の山本仁教諭は「県全体のレベルが上がってきている。選手は自分が持てる最大の力を出してくれた。駅伝津南の伝統をベースに、新たな気持ちでスタートした。多くがクロカン選手でもあり、再び全中をめざしたい」と話す。キャプテンの後藤優太選手は「悔いが残らないといえばウソになるが、全国をめざした良い思い出ができた。燕は昨年、9分台(3千b)は1人しかいかなったが、今回は登録メンバー全員が9分台。同じ中学生、やればできることを教えてくれた。後輩はいいものを持っているので、全国をめざしてほしい」と話す。女子キャプテンの恩田真弓選手は「メンバー全員、ベストの走りを見せてくれた。3年は最後の駅伝、良い思い出ができ、応援してくれた人たちに感謝し、1、2年にはぜひ全国をめざしていほしい」と話していた。 
☆ ☆ ☆
 県中学駅伝結果(カッコ内は学年、十日町広域チーム掲載)
 女子@燕48分09秒A新潟・舟栄48分23秒B西蒲・分水49分26秒E津南50分29秒(滝澤春菜3、福原綾香2、貝沢美沙紀3、村山愛美1、恩田真弓3)O川西Q十日町(2区保坂美紀区間4位)22下条30松之山(1区本山育未区間5位)
 男子@燕57分21秒A小千谷南57分50秒B西蒲・分水57分53秒C津南57分59秒(後藤優太、滝沢亮太、緑川翔太、湯澤昴太、緒方恭介、小島翔吾)N中里(1区南雲洸太区間4位、2区田中洋介区間4位、4区鈴木正樹区間賞)O十日町R十日町南24吉田28下条35松代。

畑にニョキッと見慣れぬきのこ  11月11日号
 ○…「このキノコは、なんだぁ」。野沢菜畑のなかににょきっと出現した特大きのこ。津南町鹿渡の恩田アサさん(82)方で、見慣れないきのこが見つかった。町森林組合勤務の息子さんが、ナメコ栽培の廃菌床を畑に肥料としてまいていたが、その畑から、このきのこが出現した。
 ○…知り合いのきのこに詳しい人に見てもらったtころ、食用の「キナコタケ」と分かった。直径10aから20a前後の大きなカサが幾重にも重なり合っている。「肥料をまいた畑からは、ナメコがこれまで時々出ていたが、こんなきのこは初めて。毒キノコと思って出ると取って捨てていたが、食べられるとは知らなかった」とびっくりのアサさん。野沢菜畑になかには、まだ出たばかりのキナコタケがいくつも見られる。「漬けておいて食べてみようと思うが、どんな味がするのやら」とはじめてのキノコに見入っていた。

自社開発、有機農業の省力化、特許出願  11月4日号
 有機栽培の米作りに40年余り取り組み、関東地域など取引業績を伸ばす津南町の米生産、販売「株式会社ごはん」(大島知美社長)は、有機栽培のネックの除草作業省力化をめざし、自社で「自走式除草機」を開発。9月30日特許出願し、受理された。大島社長は「一般栽培の魚沼コシヒカリは、先の入札で売れ残りが出た。消費者の安心、安全志向はさらに強まる。有機栽培への需要は今後さらに増す」と、有機栽培に必要性を、自社開発の除草機に自信を見せている。
 「有機栽培」はJAS(日本農林規格)でその栽培方法を厳しく規制。除草剤など農薬は使えず、肥料もJAS認定肥料しか使えない。「無農薬」表示は現在では使用できず、JAS認定による「有機栽培」に統一。大島氏は年間約480d(8千俵)余を取引、うち有機栽培魚沼コシは約51d。「年々需要が増え、常に品切れ状態」という。有機栽培魚沼コシは生産者買上価格も一般魚沼コシの倍以上。販売価格は倍加されるが人気は年々増している。
 有機栽培は「手間との勝負」といわれる。特に除草。同社はこれまで市販の除草機や人手作業でカバーしたが、「田植え後、数日で除草ができれば、その後の管理は容易」(大島社長)と、カモが田をかき回す動作にヒントを得て、田植え後3日目に田に入れる除草機を独自開発。昨年試作、試運転を行い、今シーズン、自社の有機栽培田で実際に使い、データ収集。同業機械メーカーの類似品を調査、特許事務所に調査依頼したが「初めてのシステム」だった。9月30日特許出願。同機はピアノ線や針金を使い、自走式の機械の後方に田をかき回す機器を取り付け、草を浮かせ排除する。
 大島社長は、「有機米を求める消費者は今後さらに増える。有機栽培にいち早く取り組みためにも、労働力の省力化が大切。小規模の農家やお年寄りでも、この除草機を使えば有機栽培ができる。津南農業の大きな特色になるはず」と自社開発の機器に自信を持ち、「津南農業」の特色化の必要を話している。

絵手紙列車、栄村で交流   11月4日号
 ○…車窓から赤や黄色の紅葉を楽しみ、地元の人たちと交流する栄村の「紅葉の絵手紙列車」が27、28日運行。関東地域を中心に三重、滋賀、愛知などから60人余が綾織りなす秋の秋山郷などをモチーフに絵手紙におさめた。
 ○…同列車は栄村絵手紙グループ「芽吹きの会」(滝沢英夫会長、会員110人)がJRと連携したオリジナル企画列車。4年前から毎年運行し今回で12回目。今回の企画には日本絵手紙協会講師・浅倉須磨子さんが同行。森宮野原駅では芽吹きの会が用意したお弁当ときのこ汁で交流。標高1千bのブナ原生林・野々海高原や秋山郷などを散策、深まる紅葉を思い思いにスケッチ、「栄村の思い出」を絵手紙に描いた。
 ○…宿泊交流の中条温泉トマトの国では浅倉さんが「この雲の流れがいいですね。淡い色で湖の神秘さが良く出ています」など作品講評。今6回目の参加の群馬・伊勢崎市からの大口曙子さん(64)は、「3年前に絵手紙を始め、栄村を知りずっと参加しています。素晴らしい雰囲気ある村ですね。ここに来るたびに宝物を見つけたように感じます」と歓談していた。芽吹きの会・滝沢会長は、「全国から来ていただき、人から人へと栄村の良さが口コミで広がっています。ありがたいことです」と話している。なお今月20日まで森駅2階ギャラリーで「好きなことば、大切なことば」絵手紙展を開催している。

津南高商業科、46年の歴史に幕   11月4日号
 3千7百人余の有為な人材を送り出している県立津南高商業科は来年3月末、現在の3年生の卒業で閉科する。先月29日、ひと足早く同閉科式が同校で行われた。昭和34年に同科前身の商業コースがスタートし、これまで46年間、多くの人材を輩出した。記念式では校庭中庭に記念碑「商学の碑」が建立され、同科のこれまでの活動に感謝し、後世へのメッセージの思いを刻み込んだ。
 閉科式は同校在校生336人と関係者2百人が参列して開催。同式実行委員長の伏見勝同校同窓会長(36年卒)は「時代の要請とはいえ、閉科は残念であり、寂しさを感じる。この伝統を次代へつないでほしい」とあいさつ。小熊牧久校長は「商業科が果してきたキャリア教育に思いをはせ、その重要性がいまさらながら実感される。その普遍的な精神は必ずや引き継がれる」と在校生に呼びかけ、来春開校の中等教育学校への思いを語った。
 式典では山田道子さん(昭和41年卒)、石田タマエさん(同42年卒)、大島則光さん(同51年卒)が当時の思い出を話し、「津南高卒業に誇りを持ってほしい」と在校生に呼びかけた。記念碑は同校教諭で書家・小川鷹山氏が揮毫、同校美術教諭だった山岸統教諭がデザインし、地元石澤石材店が黒みかげ石で制作した。

成長期トレーニング、柔軟性が大切   11月4日号
 ○…「成長期の小中学のトレーニングは柔軟性が大切」。中里中陸上部、スキー部保護者会(鈴木一夫会長)は3日、新たなトレーニング方法に取り組み、川西地域で小中学や一般を対象にトレーニング教室を開く羽鳥京子さん(同市川西教育委員会)を招き、講習会を同中体育館で開いた。同部や野球部、バスケット部、保護者など70人余が参加。羽鳥さんの指導で手足運動、柔軟運動など独特のトレーニングを受けた。
 ○…「成長期の中学生は、骨が成長し体が固くなる。柔軟性が伴わないと故障しやすくなる。基本は柔軟性」と羽鳥さん。両手、両足、腰、股関節など、その場でできる柔軟性を増す運動を指導。中里クロカンスキー指導員の女性は、「初めてする運動です。毎日やるとかなり効果がありそうです。さっそく活動に取り入れたい」と指導を受けていた。羽鳥さんは「少しの時間でも、この運動を続けると、柔軟性と共に頭の刺激になり、2学期の期末試験に結果が出るよ」と中学生のやる気を刺激していた。

うっすら雪化粧、里は紅葉真っ盛り   10月28日号
 ○…紅葉が深まりを増す秋山郷。今シーズン一番の冷え込みとなった23日朝、標高千3b以上で初雪を記録。秋山郷前倉から望む苗場山(2145b)は5合目から山頂にかけてうっすらと初冠雪。長野市から夫婦で紅葉狩りに来ていた加藤明美さん(55)は、「今シーズンの初冠雪と聞き、驚きです。紅葉と雪のコントラストが素晴らしいですね」と赤や黄色の紅葉の雄大な秋山渓谷を眺めていた。
 ○…標高450b余の津南町の津南原高原。新スタートしたニュー・グリーンピア津南の豊かな自然の一つ、小松原湿原も初雪が降り、その山系の三ッ山(日陰山)もうっすら初冠雪=写真、津南原高原より。ようやく色づいた山系が初雪に映えていた。

菅直人氏、栄村視察し「自治体のモデルだ」   10月28日号
 自律宣言し、独自の村づくりを進める栄村。国会などで同村の取り組みを紹介する前民主党党首・菅直人氏が21、22日、同村を初めて訪問。高橋彦芳村長の案内で「田なおし」「道なおし」の現場を視察し、「自治体のあり方を考え直すモデルが、栄村にある」と人口2千5百人余の村の独自性に大きな関心を示した。
 菅氏の来村は、先の総選挙で長野1区で比例当選した民主・篠原孝衆院議員と地元関係者の交友で3日前に急きょ決った。21日に秋山郷に宿泊。22日、高橋村長と共に平滝地区などの田なおし、道なおし現場を視察。村役場での懇談で高橋村長は、「国の農政は土木工学としては最高のものだと思うが、その方法を山間地に当てはめると、農家経営が成り立たない費用負担となる。地域にあったやり方が必要」と力説。15年間で1290枚の田を469枚村単独で国補助事業の半分で区画整理した「田なおし事業」。さらに1b約1万円で仕上げる道路改良の「道なおし事業」の意義を説明。菅氏は「地域にあったやり方、モデルになる」と関心を示した。
Ψ Ψ Ψ
 視察後、村内月岡公民館で地元住民50人余とむれあい談義を交わした。菅氏は「農業は国際競争を最初に考えるのではなく、農村地域が子どもを生み、育てる地域社会にするにはどうするか、これが第一。高橋村長がやっていることは、規模は小さいが、考え方は日本を根底から変えるものだ」と栄村の先見性と独自性を評価。篠原氏は、「民主党が取り上げると、先を越されてはと自民党が取り上げる。農業の直接支払制度、所得補償制度だが、これがいい例だ。だがこの制度、大事なところが違う」と全農家対象の民主案を強調した。さらに菅氏は、「高橋村長の取り組みは、自治体のあり方を考え直すモデルの一つ。ここ栄村に来てそれを実感した」と話し、今後の民主党の政策に反映する意向を示した。


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