世界80の国と地域から3150人が参加するスペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会が今月26日から来月5日まで
長野県で開かれる。このSOは、知的発達障害のある人たちのスポーツ世界大会で、1968年から夏季、冬季と2年ごとに開催し、今回は第8回冬季大会。長野県では、参加選手を県内市町村の一般家庭で受け入れる「ホストタウン」を実施。栄村でもルーマニア選手団を受け入れ、村内北野の桑原武幸さん方で大会前の22日から25日まで、一行8人が北野で桑原さん家族と共に雪国生活を満喫する。
桑原さん方は5人家族。村職員のひろみさんが、受け入れ準備を中心に進める。「こうゆう機会でないと、外国の方とのふれあいができませんから、不安もありますが、ホストタウンに申し込みました」。
いちばん楽しみにしているのは、昨年から村の英語講師、ボブさんから「キッズ・イングリッシュ」を学んでいる長女、瑠菜ちゃん(5)。「子どもの発音の方が私たちより良いですね。早く来ないかなーと、楽しみにしています」とひろみさん。
22日、日本に入り、そのまま桑原さん方へ。一行8人は、17歳から31歳までのアルペン選手3人、団長、コーチ、アシスタントの6人がルーマニアからで、日本人2人の通訳が付く。同日午後6時から高橋村長らが出席して歓迎会を駅前、吉楽旅館で開き、桑原さん方へ。
滞在期間中、23日には横倉公民館で地元老人クラブと日本の伝統の遊び(お手玉など)や絵手紙交流などを行い、24日には東部保育園を訪れ、園児と交流。スキートレーニングは、さかえ倶楽部スキー場で行う。
滞在中の食事も考えているひろみさん。「手巻き寿司のように、好きなもの選んで食べられるようにするつもりです。刺身はだめのようですから、ピザ、パスタなど、ちょっと変わった手巻きになるそうです」と、準備を楽しんでいる。桑原さん方は、きものの修整を自宅で行っている。「日本の伝統、きものに関心を持つかもしれません。ちょうと振袖があるので、見ていただけるようにしたいです。不安ですが、楽しい交流をしたいし、これを機会に何か交流がうまれたら良いですね」とひろみさん。自宅近くの北野天満温泉で和んでもらう方針だ。
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SO開催に向け、聖火リレーが行われる。22日午後3時40分から、国道117号の栄村道の駅から森商店街、役場庁舎など4時まで50人余りが参加し、聖火トーチランを行う。SOは、アルペン・志賀高原、クロカン・白馬村、スノーボード・牟礼村、スノーシューイング・野沢温泉村、スケート・アイスホッケー・長野市などで開催する。