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2019年10月のねっとわーく

過去のネットワーク
10代のまなざし 関谷蓮くん 栄中学3年生 
 9月に陸上部の部長を後輩に引き継ぎ、中学時代のラストランは来月2日の長野県中学駅伝大会。松本市で開き、全県の強豪チームが出場する。小学から野球に取り組み、中学では陸上部の短距離に。野球は続け、飯山・城北と合同チームで試合出場してきた。チームではピッチャーや内野手を務め、チームに貢献。172aのスタイリッシュな長身はスポーツ万能にも通じる。
 陸上は花形100b。「1年からはじめ、練習の積み重ねでタイムが伸びてきました」。その結果、大きな偉業を達成した。栄中学の男子100b記録を30年ぶりに更新した。その記録は自己ベスト11秒72。地区予選を勝ち抜き、8月には松本市陸上競技場で開催の県陸上大会に出場。「大きな自信になりました」。自己ベストは県大会後の記録会で出し、さらに伸びしろを感じさせている。
 自宅は千曲川を高台から見下ろす場所にある。先日の台風19号の大増水。「あんな千曲川、初めて見ました。すごかったです。消防団の人たちが一生懸命に活動していました」。猫好きの一家。県北部地震を経験したミニー9歳、まだ若いミケ。時々、朝起こしに来てくれる。「癒しになりますね」。中学時代の陸上ラストランとなる駅伝、一方で受験生でもある。「高校でも陸上は続けたい。できれば大学でも取り組みたい」。10秒台は目の前。「狙っています」。100bを走り抜けるわずか時間、この10秒余りの自分と向き合う挑戦は、まだまだ続く。
(2019.10.27)

10代 橋彩香さん 十日町高校2年
 平安時代末期に編まれた歌謡集をモチーフにした吹奏楽の楽曲「梁塵秘抄〜熊野古道の幻想〜」。幻想的で壮大なその曲が頭に残っている。
 「中学の時に吹奏楽部で取り組んだ曲です。壮大な感じで、とっても好きです」
 中学2年時、同じ吹奏楽に取り組む仲間と一緒に十日町ジュニアウインドアンサンブルの門を叩いた。小学生から高校生まで一緒に演奏する地域で唯一のジュニア楽団だ。いま団長を努めている。
 「とっても楽しく練習しています。小学生は、弟や妹というよりは、部活といった感じです。お互いにフォローし合っています。初心者も大歓迎です」
 担当はアルトサックスだが、5歳の時からずっとピアノを習っている。
 「手というか、指を使うのが好きなんです。ですから楽器だけでなく、切り絵や編み物も大好き。高校では美術部に入って細かな手作業に取り組んでいます。ピアノで弾くのは、ショパンの『英雄ポロネーズ』が好きです。難しいですが」
 将来の仕事はまだ決めていない。
 「大学で理系を学びたいと思っています。仕事のことはまだ全く考えていません。大学に入ってからですね」
 ジュニアウインドの今年度の活動も終盤を迎えている。
 「もっと部員がほしいです。楽器や音楽に興味がある児童生徒、ぜひ入って下さい」
(2019.10.26)

千曲川・信濃川、台風19号で大増水、地元から「対応に疑問」の声  10月19日号
 台風19号による千曲川・信濃川の氾濫で13日、多くの流域の堤防が損壊し、民家床上浸水など大きな被害をもたらした。長野県境に近い津南町下足滝(6世帯)にも13日午前2時半、避難指示が出て住民全員が対岸の上郷クローブ座に避難。16日に解除されたが住宅浸水で住めない2世帯6人が町営住宅に入居。同集落は信濃川に隣接、32年前に新しくした堤防があるが、その堤防中央部約120bが損壊、応急復旧に1ヵ月半余りかかる見込み。一方、同地を通る県道足滝線と堤防の接続部分が堤防より低く、増水時には土のう設置で浸水を防いできた。だが今回、土のうは設置されず大量の濁流が集落に流入した。県管理区域だが津南町は「検討したが夜間の設置工事は2次災害のおそれがあったため実施しなかった」とする。だが地元からは「12日午前に警戒本部を設置し、上流の増水が分かっていたはず。対応には疑問が残る」とする声が上がっている。
(2019.10.25)

台風19号、信濃川氾濫、民家床上浸水、「なぜ、土のう設置なかったのか」  10月19日号
 今回の増水は記録的な流量だった。県境上流の東京電力・西大滝ダムでは、10月13日午前8時36分、過去最多の毎秒8872dを記録。平成18年7月19日の7528d、昭和58年9月29日の5385dを大きく上回る記録的な増水。ダム下流の栄村流域の箕作は集落全体が浸水。その下流が津南町下足滝。県境の宮野原橋から蛇行する川が足滝集落手前で大きくカーブ。その突端に県道と足滝堤防の接続部分があり、激流の勢いが増す箇所で増水のたびに土のうを積み、浸水を防いでいた。
下足滝地区は昭和56年大増水で堤防が決壊、集落が水没。翌年から新堤防建設が始まったが同年も大増水、建設途中の堤防が流失。新堤防後も平成18年増水で再び浸水。この時も集落の上流側の県道と堤防の接続部分から流入、集落が浸水。以降増水が予想される場合、土のう設置で防いできた。地元の島田英里子さん(50)は「なぜ今回、土のうが置かれなかったのか。12日早い段階で上流での増水が分かっていたはず。記録的な増水だったが、少なくとも床上浸水は防げたはず」と残念がる。一方、津南町は「土のうは検討したが深夜作業は2次災害のおそれがあったため土のう設置はしなかった。水が引き現地確認したが、あの部分は堤防を越えて流入しており、土のうの効果は薄かったのでは」(建設課)と見ている。
実は、足滝堤防の嵩(かさ)上げ計画を今春4月、町と県は地元足滝で説明している。同区間は1級河川だが国直轄ではなく県管理区間。津南町が長年、国直轄区間要望をしている場所。下流の津南駅付近・巻下地区の堤防改修が今年ようやく着工したが、県管理区間のため足滝地区の着工時期は未定。下足滝地元からは「同じような大増水が来たら、また浸水する。いつまでこの状態を放置するのか」と強い声がある。

写真・水没した民家
(2019.10.24)

水害支援、地元や外国からボラ活動  10月19日号
 住民ボランティアが被災住宅の片づけを手伝った。台風19号で大きな被害を受けた津南町の下足滝。15、16日は上郷地区振興協議会(島田福男会長)の呼びかけで片付けボランティアを実施。同協議会メンバー、NPO里山協働機構、さらに香港ハウスのスタッフら15人余が参加。浸水した住宅に入り、泥水で汚れてしまった畳や家財道具、住宅外壁の泥落としなど手伝った。
 信濃川の水が入り込み、床上浸水被害も出た下足滝。有志ボラたちは住民と連携し被災ゴミを仕分け。次々とトラックの荷台に運び、泥だらけになりながら作業を続けた。昨夏の大地の芸術祭から香港ハウススタッフを務めるブライアン鄭さん(30)は「昨年の夏、地元の人たちは私たちを温かく迎えてくれました。その恩返しが出来ればと思って参加しました」と汗を流していた。
一方、下足滝の県道わきに住む島田均さん(59)は住宅1階の倉庫部分が今回の台風で浸水した。「この家を作って20年程だが水が家まで来たのは初めて。ボラの人が片付けを手伝ってくれて本当にありがたい」と感謝。加えて「破損した堤防の復旧は1ヵ月半ぐらいと言われた。何とか冬前に間に合うといいが…」と願いを話した。
(2019.10.23)

10代のまなざし 橋 彩香さん 十日町高2年  10月19日号
 平安時代末期に編まれた歌謡集をモチーフにした吹奏楽の楽曲「梁塵秘抄〜熊野古道の幻想〜」。幻想的で壮大なその曲が頭に残っている。
 「中学の時に吹奏楽部で取り組んだ曲です。壮大な感じで、とっても好きです」
 中学2年時、同じ吹奏楽に取り組む仲間と一緒に十日町ジュニアウインドアンサンブルの門を叩いた。小学生から高校生まで一緒に演奏する地域で唯一のジュニア楽団だ。いま団長を努めている。
 「とっても楽しく練習しています。小学生は、弟や妹というよりは、部活といった感じです。お互いにフォローし合っています。初心者も大歓迎です」
 担当はアルトサックスだが、5歳の時からずっとピアノを習っている。
 「手というか、指を使うのが好きなんです。ですから楽器だけでなく、切り絵や編み物も大好き。高校では美術部に入って細かな手作業に取り組んでいます。ピアノで弾くのは、ショパンの『英雄ポロネーズ』が好きです。難しいですが」
 将来の仕事はまだ決めていない。
 「大学で理系を学びたいと思っています。仕事のことはまだ全く考えていません。大学に入ってからですね」
 ジュニアウインドの今年度の活動も終盤を迎えている。
 「もっと部員がほしいです。楽器や音楽に興味がある児童生徒、ぜひ入って下さい」
(2019.10.22)

北信越市長会、十日町で、国要望を採択  10月19日号
 5県69市の市長が一堂に会する第175回北信越市長会(会長・久住時男見附市長)総会が10日〜11日、ベルナティオで行われた。
 参加市長は24議案を3分科会で審議し、地方財政拡充強化や防災・危機管理対策及び教育環境充実強化、福祉・医療・環境施策充実強化など5項目にまとめて総会に諮り採択し、提案は全国市長会に上程されて国・県へ向け要望される。
 議長を務めた関口市長は「人口減少社会を考えると、それぞれの自治体単独の頑張りだけではなく、当市長会の皆さんと広域的に取り組むことが肝要で、2日間の総会は大きな意義があったと感じた。市長会を通じ強固な関係を築き、魅力あるまちづくりをさらに進めて行こうではありませんか」と呼びかけた。
 久住会長は「将来を担う子どもたちが地域によって育てる環境に大きな差が生じてはならない。人口減という最大の課題は、人口が減っても持続可能なまちづくりを進めるため当市長会と全国市長会が連携し、しっかりと国に訴えることが大事」とし、頻発する自然災害には「有事の際には自治体同士が助け合うと共に、オールジャパンとして国と地方が連携し、国民の生命財産を守る活動が必要」と語った。
(2019.10.21)

好評、棚田バンクおこめ博、地元7集落参加  10月19日号
越後妻有里山協働機構が運営に携わるまつだい棚田バンクは、平成29年に収量と里親(棚田オーナー)数が日本一になっているなか、まつだい農舞台で12日、期間限定の美術館「まつだい棚田バンクおこめ博覧会」をオープンした。12月22日まで開催している。
 会場には、各集落で使われている農作業用品や生活、祭礼用品、特産品を展示。また同バンクに関わる7集落の新米を量り売りし、その場で精米もでき、地酒、どぶろくなどコメ関連商品も販売。さらに里山食堂では棚田新米と7集落のご飯のおかずを提供。今月26日には米澤文雄シェフによるスペシャルディナーもある。
 同機構の担当・飛田晶子さんは「当初の2007年に比べ耕作面積は約10倍に増えましたが、耕作放棄地は加速して増えている状況で追い付きません。里親を受け付ていますので、ぜひ一人でも多くの協力を」と呼びかけている。
(2019.10.20)

キラリ看板 飛田 晶子さん 三省ハウス  10月19日号
 ○…茨城県出身。都内在住中の2000年、大地の芸術祭1回展に芸術祭公式サポーター『こへび隊』のメンバーとして初来市。21歳だった。芸術祭と住民に関わるうちに「車で3〜4時間なのに東京とは全然違う暮らしがあることを知りました」。十日町の方が元気に暮らせるのではと感じ06年10月に松之山へ移住。「すぐ冬を迎え、どんどん降り積もる雪を見て驚きました。集落の人には雪片付けを教わり、生き様も学びました」。
 〇…芸術祭の体験交流施設三省ハウスの立ち上げから携わり、越後妻有らしい宿泊と食、農業に取り組んできた。「まつだい農舞台で『まつだい棚田バンクおこめ博覧会』を開催中です。7集落の新米の量り売りや、稲作に関する文化と暮らしの側面も見せています。棚田保全も多くの人に広めたい。おこめ博覧会で検索を」(越後妻有里山協働機構)
(2019.10.19)

キラリ看板 波間 実智さん 千手保育園
 ○…「子どもの頃から小さい子のお世話をしたり、遊んだりするのが好きで、高校生ではっきりと保育士を意識しました」。短大在学中に保育士と幼稚園教諭の資格を取得。市職員の試験を受けて合格し高山保育園へ。「最初は何が分からないのかも分からないぐらいでした」。2歳児を担当したが子どもを預かる大変さを思い知った。「でも楽しそうに遊ぶ姿が嬉しかったですね」と笑顔を見せる。
 〇…保育士になって7年。子どもたちの日々を見てきた。「ごく小さいうちは個人個人の成長を感じますが、大きくなると集団生活の決まりを理解し、クラスのまとまりが見えた時には本当に成長したんだなーと感じます」。そして「元気過ぎる子どもにエネルギーを奪われることもありますが、子どもの笑顔から元気をもらうことが多いです。親子から慕われる保育士でありたい」。(千手保育園)
(2019.10.12)

10代のまなざし 月岡こまち さん 14歳 10月5日号
 『努力は、うそをつかない』。この夏、その言葉を実感した。陸上・投てき種目に1年生から取り組み、こつこつと練習を積み、昨年に続き連続出場を果たした長野県大会。松本市陸上競技場で自己ベストの9b78を記録。あと7aで県大会入賞だったが、最高の場で自己ベストを出せた達成感は大きい。先月初め、陸上部の3年生引退式で、後輩たちを前に話した。「努力すれば、いつかは記録がついてくる」。半月前に自らが実感しただけに、その言葉は、自分にとっても、これからの大きな支えになる言葉。ラグビー日本代表の勝利の言葉にも感動した。
 先週末、2日間にわたり中学生最後の文化祭・桐の葉祭があった。初日には広島研修体験発表も。栄村は毎年地元中学生を広島平和式典に派遣している。栄中学では希望者を募る。今回は10人が手を上げ、そのひとりとして広島の地に立ち、平和式典に参列し、原爆投下の惨状を写真などで克明に示す記念館にも行った。「ちょうど歴史の授業で戦争について学んでいたので、これは大事なことなので、広島へ行かなくてはと参加を希望しました。広島の地で感じたことを大切にしたいです」。
 生徒会の図書文化委員会の委員長を務める。12月末まで、来年3月に発刊の生徒会誌『きり』の発行準備と受験勉強が同時進行する。「いろいろな道に進めるように、高校では資格やいろいろな分野を学びたいです」。めざす進路への『努力』は、すでに始まっている。
(2019.10.07)


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