自然豊かな津南町。なかでも中津川渓谷沿いの雄大な段丘と里山のロケーションは、四季を通じてその彩を変える。「冬が好きです。雪が降るから。雪景色がとってもきれいです」。10歳の目に映る雪景色、それをストレートに『好き』と言える感性は、一緒に暮らす大人たちの思いそのままでもある。
大地の芸術祭作品『DEAI』の作品地で知られる津南町太田新田。「ここから見える雪景色がきれいで、雪は好きです。雪でいろいろな遊びもできます」。今年1月15日。伝統的な小正月行事「かまくら」を子どもたちに体験させたいと、お父さん、お母さんたちが集落脇に大きなかまくらと作り、その中で子どもたちと大人たちで、昔ながらのかまくらを楽しんだ。「とっても楽しかったです。かまくらの外でもいっぱい遊びました」。雪が育ててくれた感性が、しっかり育っている。
2年、3年の弟、保育園年長の妹。3人を束ねるが「ぜんぜん、言うことを聞きません」。来年は全員が小学生、「ちょっと楽しみです」。16日の津南町敬老式で小学生代表3人のひとりで敬老作文を発表する。「いつも世話になっているおばあちゃんと、私が2歳の時に亡くなったおじいちゃんへ、感謝を伝えたいです」。
来年は6年生。6月に修学旅行の予定。東京五輪の開幕直前。「スカイツリーに行ってみたいです。楽しみです」。4年生から取り組む吹奏楽、フォルンを担当。中学でも続けるつもりだ。