「地場産の食材を活用すべきだと考えていて、津南の食材を大事にしてやっています」。そう思うのは、「給食で、子どもの未来を担う健康づくりをしたい」から。
新潟市出身。「子どものころから学校の給食が好きで。」津南町学校給食センターの栄養教諭として、食育の授業や献立の検討、給食の管理運営を行っている。
今年、新潟県学校給食調理コンクールに応募。町内の学校としては10数年ぶりのことだった。今回のテーマは「献立から発信する地域の魅力」。「それを全部表現したいと思って」。夕顔を入れた夏けんちん、トマトジュースを使ったフルーツポンチなど、主菜、副菜すべてに津南の食材を使い、今月1日の最終選考で優秀賞を得た。「コンクールのために作った献立ではなく、実際に学校で出せるものにこだわりました」。給食センターの設備や旬の野菜など、実現可能なものをと考案。受賞はスタッフと津南の人たちのおかげ。「普段から津南の方々には食材を出してくださったり、今回も皆さんの協力があってのことです」と感謝している。
これからも新しい献立作りを続けたい。「子どもたちが飽きることのないよう、驚かせるものを作りたいです。給食、食事を好きになってもらいたいですね」とニッコリ。今回の学校給食コンクールで見た他市町村の給食も、今後のヒントに。学校の夏休み期間は、出張や研修を重ね、新しい献立を模索する時間になる。