ニュージーランドで人生初のホームスティを経験。オークランド郊外の5人家族の家に1人で滞在。緊張の連続だったが、「外国の方の普通の生活を体験できたことは、とてもよい経験になりました」。同時に英語学習の必要も感じた。研修旅行の前に英検準2級を取得していたが、まだまだと感じた。だが、地元の学校での体験は勉強への思いに刺激となった。「授業のシステムが違い、自由さを感じました。でも、それだけ自己責任がはっきりしているのだと思いました」。
『海羽』、ミウと読む。『海のように広い世界に羽ばたいてほしい』、両親から名づけの思いを聞いている。その契機になった外国研修の旅。「知らない所への関心がさらに広がりましたが、同時に、日本の良さ、家の良さも感じました」。家族への感謝の思いも膨らんだようだ。
中高一貫校の4学年だけ2単元分の選択授業がある。美術を選択している。週1回の96分授業が楽しみ。その成果が昨秋の十日町市展での第50回記念賞になった。友だちの桑原佑実さんとの共同作品『1人きり』。深海に暮らすダイオウグソクムシを、反対向き並べて描いた。「海の底の真っ暗な中で、実はすぐそばにいるのに、反対向きなのでお互いに気づかないでいる、そんなイメージの世界です」。学習の合間の美術は、リフレッシュになり、自分のリセットになる。「造形やイメージの世界が好きです」。4月から5学年。「自分がやりがいを持ってめざすものを見つけたいです」