苗場山麓ジオパークのジオサイトは、津南栄村だけではない。十日町市と津南町にまたがる七ツ釜や小松原湿原。「車で簡単に行ける場所じゃないですが、頑張って行った人には景色がご褒美です」。一昨年、認定ガイドの資格を取った。
茨城県出身。5年前、夫が中里の地域起こし協力隊になったのを機に、移住。「夫について来ただけなんですよ」。観光関係の仕事をしていたこともあり、十日町市観光協会の中里支部に勤務。越後妻有を盛り上げようと、市町村を超えて多くの人達と交流を持った。
「クラフトフェアのお手伝いしていたら、津南の人からジオパークのことを聞いて。雪深い地域のジオサイトは他にはない。住んでいる人には雪は厄介なものですが、ここは雪があるから魅力になってて、勉強したいなと思ったんです」。
初回のガイド認定試験の時に合格。観光協会のイベントで七ツ釜や小松原湿原を案内することもあり、「案内するときには勉強したことを少し交えながら、自然の良さ、大切さを伝えています。でも私なんて全然ですよ」。ジオパークガイドとして専門的に活動というより、仕事の中で生かし、この地域の自然環境を深く知り楽しんでいる。
「勉強をして損はないですよ。十日町や津南を知ることは、地元に誇りを持てることだと思いますジオは財産。本当にすごいところに私たちは住んでいる。こんなに美しいところに住めて幸せです」