「同じ職場の人がやってて、興味本位で」。介護福祉の専門学校を出てすぐに帰ってきた。「東京に出たいとかはなくて、地元が好きで、地元で働きたいなと思って」。希望が叶って町内の介護福祉施設で働いている。地元を中心に演奏を重ねている、つなん火焔太鼓のメンバーになったのは、職場仲間の演奏を見学しに行ったから。
和太鼓の迫力に感動した。「すごい!かっこいい‼と思ったんです」。太鼓を始めて4、5年が経つ。「同世代は2、3人かな。お母さん世代の方も含めると20人弱。いろんな人と知り合えて、いいですよ」。結成8年目の火焔太鼓の貴重な若いメンバーだ。
練習は週1回。仕事の都合で、参加できない時もある。「久々に練習に行くと、うまく出来るのかなって心配ですけど、楽しいので」。火焔太鼓は、和太鼓と桶太鼓で演奏する。「曲ごとにパートが変わります。両方好きですけど」。お気に入りはやっぱり和太鼓。「大きい音の響きがかっこいいんです」。
初めて演奏に参加した時のことは、いまでも鮮明に覚えている。「もう、緊張で。人前で何かをするってことがなかったんだけど、お客さんがすごく盛り上がってくれて。自分たちの演奏でそんなことが出来るって、嬉しくて」。来月十一日の津南雪まつりにも出演予定。「お客さんが楽しんで盛り上がっていると、私も楽しくなります」。