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2015年03月のねっとわーく

過去のネットワーク
桑原啓人さん 服部架設  26歳
 2年前の11月、新築のマイホームを建てた。今は母と2人で暮らす。「それまでは津南の実家に居ました。兄が所帯を持ち東京から戻ってくるのが決まり、これはチャンスかなと思い建てたんです」。今はもうすっかり居心地の良い我が家だ。ちなみにパートナーは「募集中です」。

 おばあちゃん子。津南の実家にいた時は、食事、掃除、洗濯など、祖母のトメさんがよく面倒を見てくれた。「学校の弁当とか、全部やってくれたんです。今までの感謝を込めて、ひ孫を見せるのが今の願いです」。祖母は今85歳。「元気なうちに、何とかしたいですね」。

 野球が好きだ。十日町、津南、中里と3つのリーグに参戦中。「春から秋はずっと野球漬けです」。3年前、同級生チーム『傾奇者』を結成。気のおけない仲間とワイワイやるのが楽しい。「ただ、まだホームランは打ったことがないんです。人生で1回は経験したいですね」。雪が融ける日を心待ちにしている。
宅建築時などに必須な足場を作るとび職人。「結構高い所まで登ります。だいぶ慣れて来たかな」。1人ではできない仕事、足場組みはチームワークが重要。「上手く組めた時は達成感があります」。新築工事が増え、忙しくなる春はすぐそこ。
(2015.03.28)

尾身 匠さん 宮沢建築 25歳
 津南高、最後の卒業生のひとり。「今は外に出た人が多く、なかなか会う機会がないですね。みんないい大人になったんだろうな」。卒業後は地元に就職。「こっちのほうが過ごしやすく、外に出る感覚はなかったんですよね」。最初は枝打ちや森林整備など林業系で働くが、次第に重機を扱う土木業に興味が向き転職。「今でも邪魔な木があると切ってくれとか言われます、身に付けたスキルは忘れないものですね」。今冬から除雪オペレーターになり、タイヤドーザーを運転。「初雪から一気に1bも積もったのでもう大変でした」。職場では最年少のひとり。「除雪は毎年だから、感覚を忘れず、上手くなりたいですね」。大型免許や2級土木施工管理技士など資格取得もめざす。

 趣味は釣り。「バス釣りが多いですが、海にも行きます」。釣果は関係なく、竿を降っているだけでリフレッシュになる。4年前には仲間と秋田の八郎潟に行ったことも。「下道で8時間かかりました」。もう一つは野球。十日町リーグは『八角』に所属。その後、25歳の同世代チーム『傾奇者』を結成し、中里リーグにも出場。「野球ができる、春が待ち遠しいです」。消防団や青年団にも入った。「住んでいる地を、盛り上げたいですね」
(2015.03.20)

高野 智央さん 25歳 昭和建設
 実家に戻り4ヵ月が過ぎた。「高校卒業以来なので、7年振りですね」。イタリアンレストラン、内装屋などやってきた職種は様々。「戻る前は仙台にいて、ご当地グルメを飛び込みで売る営業マンでした」。故郷に帰るきっかけは「そろっと落ち着いて、迷惑をかけ続けた親にちょっとずつ恩返しできればと思ったんです」。今の職種は建設業。冬は除雪がメインだが、春になればまた現場に出る。「仕事上がりのビールと白いご飯がおいしく、汗水たらして働くってこういうことなんだな、と改めて知りましたね。面白いですよ」。

 仲間と杯を酌み交わすのが好きだ。「飲みに出ると知らない人と知り合えて、どんどん繋がりが増えています。田舎の温かさだと思います」。好みの酒はウーロンハイに生レモンを入れたオリジナル酒。「勝手に『ウーモン』と名付けています。メニューに無くても、いきつけの店は出してくれるんですよ」。十日町に帰り始めた社会人バレー、スタッフとして関わった豪雪JAMなど通し、自分の繋がりがどんどん広がるのを感じている。「元々、人と話すのが好きで、リアルに友だち百人できるかな、の世界になってきました。人と楽しく喋り、笑うのが生きがい。死ぬまでそうしたいです」。
(2015.03.14)

蕪木 良太さん 32歳 タナカクマキチ
 十日町雪まつり最終日を彩るイベントとして今やすっかり定着したライブフェス『豪雪JAM』。その実行委員のひとり。「東京から戻ったあとだから、4年ほど手伝っています」。雪上カーニバル会場を舞台に例年、3千人余が訪れる豪雪JAM。関東を始め関西圏からも人が集まる。「三重、大阪といった遠くから、雪の世界に飛び込んできてくれます。今年は開催中、公開プロポーズをしたお客さんもいましたね」。雪を活用した豪雪JAMを通し、さらに十日町ファンを増やしたいと思っている。

 大好きな地元。27歳の時に帰って来た。「元々いつか戻ろうと思っていました」。十日町の良さは「人との繋がりが深いんです。東京や長岡の友人から『十日町は特殊だ』とよく言われます。誰でも来るものを拒まない、懐の深さがありますね」。今は十日町サッカークラブにも入り練習に励む。「体力の衰えは感じますが、ボールを蹴るだけで楽しいです」。人が集まる空間、そして人を集める場作りも好きだ。「1人より2人、増えればさらに良いですね。きっと寂しがり屋なんですよ」。
 いつか自分の店を持つのが夢。「ただ今の店も好きなんです。まずは自分がすべて任されるように成長していかないと」。
(2015.03.07)


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