故郷に戻り20年が過ぎた。地元消防団に入り、3年前から十日町方面隊13分団の分団長に就任。「土市を中心に5集落が出動範囲で、水沢地区で一番人口が多い場所です」。十日町実業高卒後、陸上自衛隊に4年間勤務。「長男だし戻ろうとは思っていました」。消防団加入は必然と考えていた。「やはり自分の住む地域は自分で守らないと」。地震や豪雨など最近は天災が続く。「警戒活動や被害の復旧作業、遭難の捜索など、消防団活動の役割は増していると思います」。自衛隊経験があるため訓練はちょっと厳しいとか。ただその分、団員の実力も上がっている。
全日本スキー連盟の1級公認指導者。「地元に戻った時、後輩が資格を取っていたんです。あいつが取れるなら僕も、ということで取りました」。今は水沢地区の子どもたちにスキーを教える。小3、小1、2人の娘も教え子だ。「教える人がいなければ子どもは学ぶ機会がありません。近くには当間スキー場もあり、滑れる環境があるというのは本当は幸せなことだと伝えたいですね」。家族で泊りがけのスキー旅行に行くのも夢のひとつ。
今春、自宅わきに芝生を植えた。「整備したら、家族や友人とバーベキューしたいですね。いつになるかわかりませんが」。