クラシックギターを初めて手に取ってから、40年が過ぎた。「中学では友人とフォークユニットを組んでいました。当時は津南にもギターを置く店が多かったんですよ」。吉田拓郎、ボブ・ディラン、ピーター・ポール&マリーをよく聴いた。「特にボブ・ディランは麻薬みたいなもの。今も離れられません。憧れると、つい自分で曲とか作りたくなるんですよ」。今は2つのバンドを掛け持ちし、ステージに立っている。
一時、ギターから離れた期間が20年余あった。「店の開業、結婚、子育てなど色々重なって、まったく触れませんでした」。再びギターを手に取ったのは、地元割野の音楽好きに声をかけられた。「花見会にギターを持ってきた奴がいるんですよ。それがきっかけで割野バンドを組もうとなりました」。再びギターを手に取り地元バンド『フロスキー』を結成し7年が過ぎた。次のステージは7月の妻有オールウェイズ津南の定期発表会。「ロック、フォーク、ポップス、何でもありです。気軽に聞きに来てください」。
昨年2月、ギターを弾くのを後押ししてくれた母が83歳で亡くなった。感謝を込め一周忌の日、仏壇の前で『禁じられた遊び』を奏でた。「買ってくれたギターは一生の趣味になったよ。本当にありがとう」。