駅前の人気のスペイン料理店は、同世代3人の共同経営。その店長を務める。「オープンして1年3ヵ月。常連さんも増えありがたいですね」。イベリコ豚の生ハム、オリーブ油とニンニクが特徴的な『アヒージョ』など田舎では珍しい料理が並ぶ。「秋は牛モツのトロトロ煮込みやイカスミパエリアなど出す予定です」。店の名前に選んだ『Bal』の意味は『居酒屋』。親しみやすい店をめざす。
料理人を志し、東京の調理師専門学校に進み卒業後、沖縄に飛ぶ。「ずっと住んでみたかったんです。大きなホテルで料理人をしていました」。休日はバイクで島内巡り、海釣りなどして過ごす。きれいな海、ゆったり過ぎる時間に魅せられ6年間が住んだ。「ただ将来は地元で店を出す、というのが高校の時からの目標なので戻ってきました」。東京のスペイン料理店で働くなか『店をやらないか』と声がかかった。「チャンスだ、と感じましたね。夢が叶いました」。次の目標は「今は共同経営ですが、それぞれが自分の店を持てるようにしたい」。一国一城の主をめざし、充実した日々を過ごしている。
アウトドア派。美しい風景を見るのが好み。登山も趣味。「来月は八海山に行く予定です。絶景を眺め、ビールを飲む。生きてて良かったと思う瞬間です」。