10代から70代の幅広い世代60人余が参加する、つなん合唱隊。その初期メンバーのひとり。「十日町高で3年間、コーラス部だったんです。待ち望んでいた活動です」。担当はソプラノ。毎週木曜夜の練習はほぼ皆勤賞。「年齢は気にせず、歌好き仲間が集まるので大きな刺激になりますね」。発表の場として老健施設慰問なども増えて来た。「先日、みさと苑で『故郷』を歌ったら入居者の方が涙を見せ、それを見てもらい泣きしちゃいました。おじいさん、おばあさんは自分の親みたいに見えます」。合唱を通じた交流も楽しみの一つだ。
歌好きは「母からの遺伝です」。幼い頃、家で流行歌など歌う母の姿を見て育った。「だから懐メロは得意なんです」。その母、ちよさんは2年前、92歳で他界。病床で動けなくなり、最後を迎える前、枕元で共に歌った。「もうできることは歌うしかないと思ったんです。懐かしい『りんごの歌』など、気持ちが上向くような明るい曲を歌いました」。母もそれを聞き、口元を動かした。「歌い終えたあと、ちょっと笑ってくれたのが嬉しかったな」。忘れられない母の顔になった。
ジグソーパズルが趣味の一つ。15年余前から続けている。中心は千ピースのもの。「連休中は娘2人と3人で作りました。大勢でやるのも楽しいですね」。人に頼まれてパズルを完成させることも。「単にじっとしているのが苦手なんですよ。空いた時間にやるには最適」。コレクションは屋根裏にしまってある。
還暦を迎える今年。「パソコンに挑戦してます」。ただ、まだ電源の入れ方を覚えたばかり。「今まで用途がなく、覚える気もなかったのですが、ネットは使えたら便利なんでしょうね」。