スノボの世界では有名人。プロスノーボード集団「SCLOVER」メンバーのひとり。初心者向けの滑り方講習映像を始め、2千b級の雪山滑走、階段の手すりや壁など人工物を滑るレールのパフォーマンスなど毎年DVDにして販売。「滑り方やジャンプなどとにかく新しいものに挑戦します」。雪があればどこでも舞台。その演舞は全国のスノーボーダーの憧れの的。「カッコいい映像をこれからも作りたいですね」。経験を活かし、冬は上越国際スキー場でスノーパークのジャンプ台やハーフパイプなどアイテムを作る『ディガー』担当だ。
17歳でスノボに出会う。
津南高卒業後、妙高のウィンタースポーツ専門学校JWSCに入学。「ずっと続けよう、とその時から思っていました」。在学中からディガーを務め、映像撮影でアメリカ・ソルトレイクなどに毎冬向かうなどスノボ中心で生活が続いていたが、昨春から地元の水稲生産組合で働き出した。「グリーンシーズンは農業、冬はスノボが自分のサイクルに合っているんです」。もうひとつ、理由がある。「実家に帰り5年目ですが、お年寄りが多く田んぼをやれる人が少なくなっています。将来は故郷の田を請け負うことで、生まれ育った地を守りたいんです」。日本一の米作りをめざしている。
6回目を迎える津南『SNOW WAVE』。当初からスタッフとなり、ジャンプ台設営などをメインで担当。「飛びやすく、気持ちよく滑れるコースを心がけています」。選手は例年80人余が出場、今冬のエントリーも始まった。「気心の知れたいい仲間に恵まれています。みんな故郷が好きな連中ばかり。地元をもっと盛り上げたいですね」。