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2012年08月のねっとわーく

過去のネットワーク
村山雅美さん 29歳 JA津南町
 サッカー歴は20年余と長い。小学3年からスポーツ少年団に入団。「津南中時代は部活がなかったので、陸上部短距離でした」。津南高で再びサッカー部に。ポジションはゴールキーパー以外すべてこなした。「個人的にはボールに触れる中盤が一番好きですね」。今は社会人チーム『MKD』に所属。上は42歳、下は24歳の愛好者が集う。「タイトルに最近ご無沙汰なので、優勝を目標に頑張っています」。男女代表の活躍が目立ったロンドン五輪。「深夜から未明の決勝トーナメントは全部リアルタイムで見ました」。寝不足の日々に耐えるだけの価値があった。

 たまに映画をぶらりと見に、劇場に赴く。「邦画がメインです」。休日はシフト制のため、平日朝1番に映画館に入ることも。「独りで貸切状態だった時もあります。ぜいたくですね」。最近の話題作『るろうに剣心』も見た。少年時代に読んだ漫画が原作。「漫画と同じシーンがあり、技が出る瞬間など興奮しました。よくできていましたね」。大切な息抜きタイムの映画館通いはまだまだ続きそうだ。

 S56メンバーのひとり。「実は唯一の、ひとつ下の昭和57年生まれなんです」。今はすっかり定着したトレードマークの全身タイツ。「あれが僕らの正装なんです」。パレードに参加を続け、もう10年になる。「自己満足の世界ですが、自分が楽しくないものは他人も楽しくありません。まだまだ津南の祭を盛り上げていきますよ」。ただ普段は「実はあまりアグレッシブじゃなく、静かな日々が好きなんです」。いつもは大人しい反動で、突然映画館に行ったり、祭で仲間とはじけるのが面白いという。「津南で充実した毎日を送っています。ありがたいですね」。
(2012.08.31)

藤ノ木裕 さん 31歳 高橋工務所
 バイクが好きだ。風を切る感覚、コーナーを超えると飛び込む風景。ライダーの聖地・北海道へのツーリング経験も。「学生時代に3泊4日で津南の同級生と勢いで行きました。その友人も帰ってきたので、また行きたいですね」。今の愛機は1300tのハヤブサ。田沢にあるツーリングクラブにも所属。「なかなか予定が合わず参加できませんが、楽しいですよ」。町最南端の大赤沢在住。林道を越えると、もうそこは志賀高原。「ふらっと乗りたくなるんです。曲ったコーナーを駆け抜けると、風がとても気持ちいいんですよ」。秋は最良のシーズン。泊まりでの旅に出たいと思っている。

 祭には欠かせない同級生グループ・S56メンバー。「最初は裏方だったんですが、顔を白く塗るからと言われて出るようになったんです。ただ今は素顔でパレードに出ています」。故郷に戻った同級生は多い。農協、リコーキハラ、大阪屋、役場など、それぞれの職場で活躍する。「S56は同級生3人から始まり、大勢で出るようになったのが7年前から。ここまで来たら最後まで付き合いますよ」。普段は真面目だが、全身タイツに身を包むと一気にはじける。それも祭りの醍醐味。

 3人兄妹の次男。今はふたつ年上の兄と共に、青年団や消防団活動に取り組む。「人がいないので、長くやることになりそうです」。小集落ながら、近隣住民や親族が集まる秋祭はからす踊りの場が立つ。「最近踊ってないので、今年はたまにはやろうかな」。冬は除雪隊の重機オペレーター。大赤沢―前倉間を担当。「最近はどかっと降るので大変です」。地元に残る貴重な若手。「妹は結婚して2人目が生まれました。自分の結婚は…できれば早いうちに、ですね」。
(2012.08.24)

山田直人さん JA津南町 31歳
 昭和56年生まれ。結成7年、津南町を代表するお祭り集団『S56』メンバーのひとり。「毎度恥をさらし、お騒がせしてすみません」。夏まつりの仮装パレード出場歴は長く「高校1年から参加しています」。全身タイツがトレードマークのS56。「最初は嫌でしたが、一回出ると吹っ切れますね」。祭当日は町内外に住む同級生が集う日でもある。「仲間と騒ぐのが一番楽しい。津南をもっと盛り上げたいですね」。メンバーの夢は、自分の子が大きくなったら共に祭りに出場、パレードやステージ発表で対決すること。「みんな結婚して、子どもも増えてきました。自分もそろそろ頑張らなきゃと思っています」。故郷に戻った同級生は多く、次代の津南を引っ張る世代だ。

 3年前から釣りにはまる。冬、野尻湖にワカサギ釣りに行くのが恒例に。「去年は原発事故の影響でできなかったんですが、今年は行けました」。釣果は最高で1日2百匹。「ワカサギは竿のあたりを取るのが難しく、それが面白いんです」。今度はアユ釣りに挑戦する予定だ。

 ソフトテニス、サッカーなどスポーツ各種に取り組む。「ただ高校時代に痛めた手首の古傷が再発し、今はお休み中です」。津南に戻り7年、すっかり腰は落ち着いた。「人の良さ、自然の雰囲気が生活する上で最高だと思います」。休日はのんびり過ごすのも好み。「何かに追われるのは苦手なんです」。ゆったり気分の津南ライフを満喫している。

 最近、気になること「パレードに10代、20代の参加が少ないんです」。S56メンバーも30歳を過ぎた。「町全体が元気になるよう、若い世代も祭に出て欲しい。表に出て騒いで楽しむのに意義がある。もちろん出てきたら負けませんよ」。
(2012.08.17)

中澤友紀さん 22歳 恵福園 
 津南高最後の卒業生のひとり。毎日、通勤で母校の前を通る。「4年前は通っていたと思うと、つい懐かしく見ちゃいます」。同級生が帰省した時は飲んだり、バーベキューをしたりと仲が良い。結婚、出産などの話も聞くようになって来た。「この間、友だちの子を抱かせてもらったんです。やっぱりかわいいですね」。故郷に帰ってきた同級生も増えて来た。「また集まろうと話しています」。会えばいつでも高校時代に戻れる友人たちは一生の宝物。

 介護福祉士資格を取得、福祉の道を選ぶ。「母も福祉施設で働いており、元々興味はありました」。もうひとつは祖母の存在。「両親は共働きで、おばあちゃんに育てられたんです」。その祖母は専門学校を卒業する年に体を壊し天に召された。「おばあちゃんの介護ができなかった分、津南のお年寄りの方に何かできないかと思い、故郷の津南の福祉施設で働くことを決めたんです」。仕事は3年目。さらなるステップアップをめざし、積極的に福祉を学ぶ講演会に出るなどしている。「手話も少し習っています。もっと勉強したいですね」。福祉の現場は自分に合っていると感じている。

 植物が好きだ。自宅の玄関、トイレ、茶の間などに観葉植物を置く。「ハート形のサボテンとかあるんですよ」。自宅周辺を散歩中でも、気になる植物を見つけるとつい足が止まる。「自然が好きなんです。緑を見るとほっとしますね」。苗場山に幼い頃から登るなど登山にも取り組む。「ただ、今は一緒に行く仲間がいないのでお休み中です」。目標のひとつは「1回でいいから富士山に登ること。朝日が昇る風景を見たいんです」。日本一の山に挑戦する日を心待ちにしている。
(2012.08.10)

福原 翔太さん 23歳 JA津南町
 ピッチャー一筋15年余。スポ少、津南中、そして中越高で投手を続けた。今は津南町『ヴィクトリーズ』、十日町『レックス』の2チームに参加。「社会人からは内野や外野もやりますが、やっぱりピッチャーが一番」。毎日が野球漬けの夏。「かすりもせず三振を取るのが気持ちいいんです」。チームメイトは小学時代のコーチや監督ら。「考えるよりも先に言葉が出てしまうので生意気だと言われますが、先輩たちの人柄のおかげで、何でも言い合える自由な雰囲気が最高。ありがたいですね」。試合後の打ち上げは楽しみのひとつ。「でもやっぱり勝った時の方がビールは美味い」。充実の日々だ。

 出身のスポ少中津イーグルスコーチを務め、子どもたちの指導に当たる。「今はメンバーが5人しかいません。本当に少なくなりました」。町内合同チーム・つなんジュニアクラブでも教える。お互いが支え合い、勝利をめざすチームプレーが必須の野球。「まずは楽しさを伝えたい。勝ちも負けも、チームで分かち合うのが魅力。同じ失敗を繰り返さず、皆で切磋琢磨するから野球は面白いんです」。今の願いは、大きくなった教え子と将来共にプレーし、お酒を飲むこと。「ただその時は若い者には負けないようにしなきゃ、ですね」。

 『人間』に興味がある。言葉、しぐさ、生き方、性格など。皆が違うのが興味深い。「直感的に気になった人をついじっと見続けちゃう時があります」。そのきっかけは前職の接客業。北海道から九州まで、多彩な地域出身者が同僚だった。「自分は長男なんですが、先輩たちは本当の兄のように、人生とは何かを教えてくれました。今でも感謝しています」。人の縁に恵まれ、成長を続けている。
(2012.08.03)


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