母校は変っていなかった。「クラス数が少なくなった以外は、通っていた頃のままですね」。今年4月から講師で赴任し、6年1組の担任。24人の子たちとの時間があっという間に過ぎている。「毎日が楽しいですね」。卒業生は学校の中心。「行事が終われば、すぐに次の行事。子どもたちも忙しいです。ですが、この1年は、小学校最後の1年ですから、思い出深い時間を送ってほしいです」。
担任のほか、吹奏楽サークルの顧問も務める。小学から高校まで吹奏楽に取り組む。小中学ではトランペット、十日町高ではチューバ、ユーホニュームなど主に金管楽器を担当。津南小時代には、東日本大会に出場している。高校卒業の時、トランペットを買った。だが、大学では、「吹奏楽部を見に行ったんですが、女子ばかりで、入部はやめました」。その求めたトランペットが、いま役立っている。顧問の吹奏楽サークルの指導で、お手本演奏も。26日の小学校音楽交歓会には子どもたちと一緒に演奏。30日の文化祭には、父母と共に演奏する。「音楽は好きですね。このトランペットが、ここで役立つとは思いませんでした」。
男4人兄弟。「1歳下に双子の弟がいます。小さい頃、よくケンカしましたね。私はB型、2人の弟はA型。些細なことでケンカとなり、いつも1対2でした。でも、勝っていました。母からは、いつも怒られていましたね」。中学3年の4男は、「可愛いですよ」。小さい頃は、家中が大騒ぎだったという。
卒業生の担任。いつも話す言葉は「仲間を大切にしよう」。あと5ヶ月。「卒業式で名前を呼ぶのですが、泣いちゃうでしょうね」。それだけ子どもたちと濃密な時間を過ごしている。