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2011年07月のねっとわーく

過去のネットワーク
勝沼俊雄さん 町立津南病院小児科医 52歳
 毎週水曜、朝5時に自宅を出て津南に向かう。町立津南病院小児科医として東京から通い10年。「津南に来るとホッとする。雪と田んぼを通じて四季を感じる」。残雪のなか田仕事が始まり、早苗を植え、しだいに緑濃くなる田。秋は黄金色に染まり、刈取り後の田は幾何学模様。「十二峠を越え、田んぼの変化で季節の変化を感じるね」。


 北海道、旭川生まれ。14歳まで北海道暮らし。「初めて津南に来て、冬、道路に水をまくのを見てびっくり。北海道ならすぐにスケートリンクになる。雪は多いが、温度が違うね」。現在、東京慈恵会医大付属第三病院小児科の准教授。東京女子医大小児科教室の客員教授。

 医療現場は診断する内科系と治療学の外科系に分かれる。「小児科は内科系の中で治療学的な要素があり、子どもたちの生命ベクトルは生きよう、生きようと上を向いている」。臨床研修医の経験と命への思いで小児科医へ。「アレルギーの世界は、一晩あるいは数日間、我々が頑張れば、その症状が上向く。生命ベクトルも上を向く。これが小児科です」。

 アトピーなどアレルギー症状に悩む子たち。「以前より目立たなくなっている。医療の進歩もあるが、本来、バイ菌をやっつける免疫力は、アレルギーを抑える力もある。いまあらゆる面で清潔になりすぎている」。ワクチン接種、抗生剤の投与などバイ菌と戦う免疫力が、清潔第一に押されている実態があるようだ。

 医療現場も体力勝負。「一日置きにトレーニングバイクに乗っている。後はよく眠ることかな」。津南にアドバイス。「この雪をエネルギー変える研究をすべきだと思う。すごい資源になるだろう」。
(2011.07.29)

滝沢恵美さん 津南中がく1年 13歳
 今月15日が誕生日。東京で学生生活を送る長男が、ビッグなプレゼントをする。来週24日の日曜、さいたまアリーナで開く人気の『いきものがかり』のコンサートに連れて行ってくれる。「音楽が好きです。楽しみです」。この日は、兄姉5人が揃い、久々に顔を合わせる。「お姉ちゃんやお兄ちゃんの影響を受けますね」。
  

 その一つは音楽。高校生の次男はバンドを組み、学業と共に音楽活動に熱中し、十日町のライブスタジオでギターやベースを奏でる。「私も時々、お兄ちゃんに教えてもらってギターやベースを弾きます。高校生になったらバンドを組み、音楽活動をしたいです」。好きなビジュアル系バンドにあこがれる。


 さらに影響を受けているのがサッカー。社会人の長女はサッカー関係の仕事で時々、外国に行く。「津南中にはサッカー部がありません。でもサッカーやりたいです」。ワールドカップの女子サッカーで『なでしこジャパン』が優勝。ますます好きになっている。「小学生の頃からサッカーをやっていました。でもスポーツ少年団は野球でした。野球もかっこいいので」。6年の時は内野手で活躍した。


 いま目標がある。中学では陸上部に入る。短距離の100bにかける。「あと0・02秒ですが、13秒台を出したいです。夏休みに頑張ります」。23日から夏休み。来月2日から4泊5日の韓国交流訪問に参加する。ヨジョグンでホームスティ。「楽しみですが、初めての飛行機が不安です。でも友だちを作ってきたいです」。

 将来の夢。スポーツ選手になり世界を駆け回る。「音楽もです。やりたいことがいっぱいあります」。なんでもチャレンジできる13歳。可能性は自分の手中にある。
(2011.07.22)

滝沢明美さん 美容室むーあ 津南町大割野
 父は本好きだった。「私も好きですね。古い本を引っ張り出して読んでいます」。昭和ひとケタ発刊の旧かな使い、漢字すべてにルビが振ってある本など、黄ばんだ本を何度も読み返している。「そうですね、本屋に行くと、1日出てこないタイプでしょうか」。分からない言葉でも、何度も読むうちに、だんだん分かってくる、それが本の面白さ。「子育ての時など、活字が読みたくて、読みたくて、どうしようもなかった時もありますね」。


 なんとも不可思議な響きの「むーあ」。初めての人は、ほぼ間違いなく聞いてくる。「無限に明るく、というイメージからつけましたが、どうでしょうか」。開店3年目。この前は長岡市で「ZOO(ズー)」を経営。「動物園のように楽しく、賑やかな場所にしたい、という思いからでした」。その前は、長岡技術科学大学内の美理容店で、学生相手に仕事をしていた。「ZOOを開店した時、技科大の学生も来て、『俺たちは動物か』と笑っていました。楽しい思い出ですね」。


 人生、山あり、谷あり。親戚の連帯保証人となり、多額の負債を背負い、苦難の歩みも。別れがあり、再び出会いが。「良いこと、悪いこと、みんなが通る道ですね。大事なのは、その苦難をどういうふうに処したかです。本当に苦しい時は、どうしていいか分かりません。そういう時こそ、人の声に耳を傾ける必要があると思います」。

 むーあには、中高生の男子やボーイッシュな女子がよく顔を出す。「みんな、さっぱりした子たちですよ。気持ちがいいですね。先日、『ここに来て、ホッとした』と言ったんですよ。嬉しかったですね」。お店には、母手作りの「布絵」が飾られている。83歳の手作り絵、お店の雰囲気を、ほんのりさせている。
(2011.07.15)

日笠 理絵さん ひまわりクリニック歯科医
 国文科をめざしていた高校2年の時。旺文社の全国模試で、第一志望大学のランキングで1番になった。「その大学の学部は、志願者が全国で百人もいなかったんですよ」。旅行パンフを見て、その観光地に行った気になってしまうという自己分析から、「1という数字を見て、自分ではもう、その大学に入ったように感じたんでしょうね」。


 3年になり、突然の進路変更。「職業として、何があるのか、よく分かっていなかったようなんです」。学校の先生、弁護士、医師など、よく知られている職業を上げているうちに、「親が言いました。歯医者さんがいいよと。なんとなくなんです、決めたのは」。結局、その道に進むことになり、歯科大を卒業後、勤務医など経て、「縁あって津南町にやってきました」。生まれは神奈川・鎌倉。


 なかなか時間が取れないが、休日前夜や日曜日、好きな本を手に取る。「本も好きですが、休日、洗濯などをしながら、なんとなくボーっとするのも好きですね」。本は子どもの頃から好きだった。「学生の頃は、夏休み前に20冊くらいの本をまとめ買いし、読みふけりました」。


 その本。ネットでは絶対に買わない。「本屋さんへ行き、自分で手に取ってみて、面白そうだと思ったものを買います」。近くにあった本屋さんがなくなり、ちょっとさみしい。最近では、大江健三郎の「燃え上がる緑の木」の三部作に魅かれ、瀬戸内寂聴や佐藤愛子、さらに恩田陸の不思議ワールドも楽しむ。

 なんとなく、の時間を楽しんでいる。「なにか、くよくよ考えても始まりません。考えないすすめ、ですね」。『なんとなく人生』を楽しんでいる。
(2011.07.08)

大口正文 サンフランンシスコ 55歳 陣匠経営
 世界の頭脳が集まるアメリカ「シリコンバレー」があるサンフランシスコの近く、パラアルト市で日本料理店を共同経営し14年。この街には、あのスタンフォード大学もある。「ビジネスの街で、3百人規模の弁護士オフィッスがいくつもあり、昼間の方が忙しいかな」。店を終えた現地時間夜11時半、国際電話取材に、元気に答えてくれた。


 寿司など日本料理提供の「陣匠(じんしょう)」。テーブル50席のほかカウンター席も。あのGoogle「アンドロイド」開発のアンディ・ルービンやAppleのスーテブ・ジョブズなども常連。「なぜアンドロイドと名づけたか聞いたんだよ。『ぼくの小さい頃のあだ名だよ』って言ってた。アンディはとても面白いよ」。
1984年、「1年で帰ろうと思っていたんだが…」。28歳の時、アメリカへ行く。「もう28年になる。人生の半分以上だ、早いねー」。今の前はニューヨークのマンハッタン、世界経済の中心、ウォール街で寿司バーを経営。


 毎年、4週間ほど休暇を取る。世界一予約が取れないスペイン・バルセロナの「elBull(エル・ブリ)」、デンマーク・コペンハーゲンの「Noma(ノマ)」など食めぐりへ。アラスカではキングサーモン24`を上げる。店の常連、サンフランシスコ・ジャイアンツのオーナーの招待を受け、球場のオーナー席へも。「こちらは皆フレンドリー。友だちになればすべて同等に付き合ってくれる。この感じが自分に合っているね」。


 東日本大震災の義援金活動を店で呼びかけた。「いっぱい集まった。皆心配してくれている」、日赤に寄付。毎年9月日本へ。「清津川の鮎釣りと人間ドックだよ」。ますます広がる交友関係、「仕事も大事だけど、楽しむことも大事だよね」。

写真 スペイン・バルセロナ「エル・ブリ」シェフ、ファローン氏と大口さん
 
(2011.07.01)


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