今月初め、興農館高時代の友だちと海釣り、それも鯛釣りに行き、3`級の大物をあげた。「ビギナーズラックですね。いやぁー、刺身がうまかった」。高校時代の仲間が県内各地にいる。瀬波に船を持つ友がいて、仲間で年に数回、船釣りに出る。「なかなか忙しく行けないが、6月と12月かな、行けるのは」。季節によりメバル、ソイ、イナダ、さらにアジなどが釣り土産になる。山形・酒田市の海岸近くで育った妻、栄子さんが、釣果を料理してくれる。「美味いですよ」。
津南町ユリ栽培組合の初代組合長。2期目の最後に日本農業賞の大賞受賞。「当時はバブル期でもあり、津南のユリに高値がつき、ブランド化した。その津南ブランドが今につながっている」。4年前に東京農大卒業の次男が「ユリ栽培をやる」と家に入り、頼もしき後継者を得た。長男はJA津南町職員。今月19日、長女の結婚式だった。「なかなか家を空けられないが、地域のユリ栽培の仲間たちと助け合い、こうした時はお互いに作業を助け合っている。本当にありがたい」。
今の一押しは写真のピンク系のレクサス。赤ではビビアナ。「きれいな色のユリほど作るのが難しいのがユリ栽培。ただプロとして、その難しさに挑戦し続けたい。それがプロだと思う」。取り組んだ当初、失敗の連続だった。「今は経営を維持するには失敗できない。息子たちには失敗談を聞かせている。ユリ栽培は感覚の世界で、経験を積まないと分からないことが多い」。葉の色の変化、気温や湿度、切る時期など、長年の感覚が出荷商品の価値に大きく左右する。
花嫁の父。「バスタオルを持っていけと言われたよ。それにしても、娘はきれいだったなぁ」。自慢の娘だ。