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2011年05月のねっとわーく

過去のネットワーク
志賀光司さん 61歳 津南町船山
 信濃川と中津川、清津川が作り出した国内有数の河岸段丘。特に津南は、標高177bから苗場山頂の2145bまで標高差2千b余を有する。このテーブルを重ねねた様な地形を活用し、花作りに取り組み13年余り。「標高差があるので花の出荷時期が調整できる。このため出荷期間が長く、市場からも期待されている」。


 26歳から80代までの栽培農家30人で作る津南町切花組合の組合長。多種の花作りに取り組む。「最初は、うちのが楽しみで始めたんだが、オレが面積を広げ、すっかり家業にしてしまった」。アヤ子さんと夫婦二人三脚で、あれこれ相談しながら花作りに取り組む。葉もののナルコラン、出荷時期のタイミングが難しいリアトリス、しゃくやく、おみなえし、アカパンサスなど7、8種を栽培。「出荷は田植え後に始まり、稲刈り前には終えるようにしている」。組合内でも一番標高が高い小松原農地でも作っている。


 今春、長男が大学卒業後、JA津南町に入り、休日は農業を手伝ってくれる。「助かるよ。田んぼが主だが、一緒にやってくれるだけでも、違うなー」。長女は大学1年、次男は高校3年。「年子だよ。なかなか大変だな」。頑張り屋の子どもたち、「自分が選ぶことだが、どうするんやら。それにしても、子の成長は早いもんだな」。


 自宅庭は、4年前に亡くなった父と作った。池や石、花、木が趣ある雰囲気を作り出している。「盆栽がいっぱいあったんだが、農業が忙しくなり、なかなか手入れができなくなったんで、人にあげたのが多いな」。今は以前の10分の1ほどしか盆栽はない。「雪消えが遅れたが、田植えは昨年と同じ。田植えが終わったら、今度は花だよ」。
(2011.05.27)

高橋満さん 花栽培 74歳 津南町赤沢
 この畑は、7月上旬頃から「しあわせ色」の黄色一色に染まる。切花栽培に取り組み23年。毎日畑に通い、花たちと向き合う。「出荷するまでは自分の評価ですが、一端、出荷したら検査員の評価です。自分がいいと思っても、それは通じません」。栽培の花たちと語り合う時間に比例するように、市場評価が安定する。津南の花ブランド「雪美人」の箱が高品質の証しだ。

 標高差を活用した花栽培。6月中旬から「アルケミラモーリス」を一ヵ月余、7月初めから「ソリダゴ」を11月くらいまで出荷。畑のわきには「ヒメヒマワリ」も作る。「これは出荷しない。咲いたら十日町の花屋が取りにくる」。いずれも黄色。「うちはみんな黄色だ」。


 昨年、金婚式を迎えたパートナーの淳子さんとの二人三脚の花作り。「家内はこの春、50年間の無事故無違反で表彰を受けた。これまでよく頑張ってくれている。今年は膝が悪くなってしまった」とねぎらう。「家の借金も昨年終わり、もう年だし、そろそろと思っていたら、この地震だ。家を直すのに、また借金だ」。壁が落ち、2階と3階の間が少し開いた。被害判定は一部損壊。家の修復は、まだ手をつけていない。


 地元の18戸で「清友会」と作り、1年おきに旅行に行っている。昨年は津南出身者がわさび栽培する静岡の天城湯ヶ島へ。「今は子どもたちは行かなくなったが、小さい頃は70、80人の大所帯だったな」。この親睦会も50年以上続いている。

 孫5人、ひ孫7人。「内孫はまだだが、集まると賑やかなもんだ」。昨年夏、「親においていかれたんだ」という茶トラ猫のミーが、家族になった。「家内の布団の上で寝ているよ」。
 
(2011.05.20)

大関恵子さん 52歳 津南町上加用
 29歳の長男から高校3年の四男まで男の子4人の母。「小学校のPTAは長かったですね。長男の頃は私が一番若かったですが、四男の時は一番の年長でした」。その高3を森宮野原駅まで送迎する。「5、6分くらいでしょうか。古いフォークのCDなど聴いています。わずかな時間ですが親子の大事なコミュニケーションの場です」。


 メンバー不足で声をかけられ参加したユニホッケー。3年目になる。「運動神経が鈍くてスティックの空振りもありますが、大会へ行くバス旅行など楽しんでいます」。高3の息子もメンバー。6月5日に大会があるが「ちょうど忙しくなる時期で、今回は行けませんね」。


 切花出荷に取り組む。小菊を9月に出荷。赤、白、黄の濃淡など多くの種類がある。「雪消えの遅れで1週間ほど遅れています」。出荷の最盛期には東京で働く3人の息子たちが交代で手伝いに来てくれる。冬場はなめこ栽培の手伝い。「仲間の皆さんに恵まれ楽しいです」。


 3月の県境地震。栄村は大きな被害を受けた。志久見川対岸の長瀬で独り暮らしの80代の親戚女性が、2週間ほど家で避難暮らしした。我が家は風呂や作業所の壁にヒビが入った程度だった。「川一つ隔てただけで、こんなに違うのかと驚きました」。


 今月8日は母の日。息子たちを代表し、長男が服をプレゼントしてくれた。「何色が好きと聞いてきたので、色の濃いものとだけ言ったんです」。長男は濃く深いグレー系のセンスある服を贈ってくれた。「気に入りました。ほかの子たちはメールをくれました。嬉しいですね」。プレゼントの服を着た写メを送るつもりだ。「時間ができたら旅に出たいですね」。
(2011.05.13)

久保田きよ子さん 52歳  津南町羽倉
 今年3月初めの夜7時頃、実家の朴木沢で母と高校生の三男と、星より何倍も明るく、突然動きを変える飛行物体を見た。「母と息子と一緒でしたから、私だけが見えたわけではありません」。以前も、ゆらゆらと落ちてきた光が突然、別方向に動いた不思議な飛行物体を見ている。まきストーブやそば打ちが趣味の夫は、「いよいよ人が見えないものが見えるようになったか」と、取り合わない。


 その光を一緒に見た三男は「天然キャラです。よくしゃべるし、とにかく面白い子なんです」。今春、進学で家を離れた。自分の世界を持つ無口な夫、昨年家に戻った同じように無口な長男。「三男が居なくなり、家の中が静かになってしまいました。私の相手はチョコです」。家族の仲間入りし4年目。ビーグル系で黒のアイラインがポイント。チョコがこれから活躍する季節。「毎年ツバメが我が家に来ます。それを狙うヘビも来るんです。昨年はチョコが吠えて教えてくれました。私はヘビが大の苦手なんです」。6年前に新築、以降も毎年ツバメは来て、先月中旬から毎日巣作りしている。


 4歳違いの兄の影響で星空が好き。「以前兄からもらった古い天体望遠鏡で土星の輪を見て、それからですね、星が好きになったのは」。絵本画家、ターシャ・チューダー氏との出会いも人生観を変えた。「なかなか、そう思えないですが、『いまがいちばんいい時よ』という言葉。そう思いたいですね」。すべて手作り生活のターシャ氏。「私もゆっくりと、そうした生活をしたいし、そう思うようにしています」。職場のお年寄りの言葉も人生訓だ。「大事なお米、一粒も無駄にはできないんだよ、と話された言葉、忘れません」。
(2011.05.06)


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