雪消えが遅れ、農作業も遅れがちだ。会社勤務の夫、政敏さんに代わり、平日は田作りの準備に取り組む。「今年の雪は、下がカチカチに凍っていて消えませんね」。特に一段上の上郷原の残雪はまだ1b余りある。約2fの田と自家野菜の畑など、大地と向き合っている。
冬は時間ができ、大好きな読書タイムだ。「最近は内田康雄です。以前は江戸川乱歩や横溝正史などでしたが、娘と回し読みなどをしています」。子どもたちが小さい頃は、親子でジグソーパズル作りをよくした。「ミッキーの絵などですが、作る過程が楽しいですね」。
家族揃って推理小説好き。「テレビでサスペンスドラマをやっていると、じっと2時間、見続けますね。見ながら、あれが犯人だとか、いや違うなど言いながら見ています」。これから農業が忙しくなる。「でも雨の時は時間ができますから、また好きな本が読めます」。まさに晴耕雨読の生活だ。ただ、「私は外仕事が好きです。時間を気にすることもなく、自分のペースでできますから」。農を通じた自分のライフスタイルを作っている。
23歳の結婚までは東京で看護助手をしていた。所属は耳鼻咽喉科。「あの時からなんです、この花粉症。もう、この時期は我慢、我慢です。家族みんな花粉症ですから、ティッシュがあっという間になくなります。今年は特に花粉が多いように思います」。あと半月余りの辛抱だ。
上の2人の子たちは県外へ。十日町勤務の二女が一緒に暮らす。「高校時代は余り話さなかったんですが、今はよく話しますね。友だち感覚になってきています」。ちょっと甘いかなと思いながらも、夫の弁当と共に娘の弁当作りを楽しんでいる。