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2011年02月のねっとわーく

過去のネットワーク
石沢修さん 42歳 石沢石材
 川の上流から流されてきた石は硬い。「削り取られ核が残ります。そういう中津の石は、これから貴重ですよ」。石業界も輸入石が増えている。深い秋山渓谷が源の中津川。その川から産出する中津の石。「少なくなりました。この風土に育まれた石が、その地には一番合います」。全国の石の匠が集まる愛知・岡崎。同地で修行の20歳の頃、技能五輪愛知県大会で優勝。世界大会めざす全国大会でベスト5。「ちょっと、よそ見してしまいました」。その後、石材加工1級技能士を取得、2代目に。
 

 その技を注いだ作品がマウンテンパーク津南にある。第1回大地の芸術祭。世界的な作家、蔡國強の作品「現代ドラゴン美術館」。礎石にした中津の原石に直接、蔡さんが自筆した文字を、そのまま手彫りした。「芸術祭が終ってから、蔡さんがすごい作家であることを知り、びっくりです」。2年前の第4回で再会、今もホットラインはつながっている。「とてもきさくで、面白い方です」。来年夏は第5回芸術祭。「津南が元気になるように、皆で取り組みを始めています。芸術祭を通じて町の人たちがつながったら面白いですね」。墓石が主体だが一輪挿し、石灯り、フクロウなど匠の技の分野を広げている。当地を訪れたアメリカの方が一輪挿しを見てすぐに注文。空輸で送った。
 

 5年連続の入学式。2歳違いの4姉妹。昨春は双子が中学へ。今春は次女が高校生など次々と迎える。小学時代「保護者席に座ったことがありませんね」。会長などPTA役員を7年間。学校統合にも関わる。「統合前の交流がとても大切です」。支える妻は岡崎市出身。娘たち4姉妹。「津南の人口を5人増やしました」。お雛様が飾られた春間近の石沢家。
(2011.02.25)

清水 将文さん 40歳 大割野
 自動車学校の一番忙しい時期を迎えている。朝9時から夜8時までの10時間勤務。1人1時間の講習。毎日10人を指導する。「毎年2月、3月はこの勤務体制です。8月の夏休みと、年間で一番受講者が多い時期です」。東京の自動車学校時代を含め、この道20年余りになる。
 
 
 指導員、検定員は、すべて公安委員会認可となる資格が必要。十日町自動車学校で取得できる10種の指導員、検定員資格と高齢者講習資格のすべてを持つ。「お年寄りの方でも、多くの現役ドライバーをおられます。皆さん、元気ですね」。先日も大正10年生まれの男性ドライバーが講習を受けに来た。
 

 資格は、陸にとどまらない。15年余り前、十日町のヨットグループに入り、日本海などを回遊していた。メンバーに勧められ、レジャーボートなら4級で充分だったが、小型船舶1級を取得。「1級は外洋にも出られる免許です。でも、その後、不景気になりヨット維持ができなくなりました」。そのヨットは8人乗り、宿泊もできた。グループ所有のヨットがなくなり、海からは遠ざかっている。「また機会がったら、ヨットに乗りたいですね」。
 

 友だちの誘いで、大地の芸術祭津南あ〜ともりあげ隊」に入る。第2回の時、マウンテンパーク津南に蔡國強さん製作の現代ドラゴン美術館を使い、外国女性作家がアート作品を展開。「その時、手伝いました。面白いなーと思いましたね」。来年夏、第5回が開かれる。「ちょうど夏の忙しい時期と重なりますが、都合をつけ、なるべく参加したいです」。
 

 町日車に乗るが、「ドライブが好きです。バイクもあるんですが、なかなか乗れませんね」。自宅車庫で、カワサキ900CCが、春の出番を待っている。
(2011.02.24)

石橋優美子さん 51歳 システムエンジニア
 中学3年の頃から曲作りを始め、今もメロディーラインが思い浮かぶと、携帯電話などに録音している。「そうですね、あの頃、フォークギターをやっている友だちがいて、学校のピアノで友だちと曲作りをしましたね」。その時の思いを曲に乗せる。「私の場合、メロディーが先にできます。それに乗せる言葉のほうが、ちょっと大変ですね」。高校、大学時代と音楽活動を続ける。


 学生時代、あるプロシンガーのバックコーラスをし、アルバムジャケットに自分の名前が載った。「そのアルバムを求めた人から声がかかったんです」。卒業後、津南へ。地域で音楽活動をする貝沢伸一さん主宰のバンド『サンセット・レビュー』にピアノでメンバー入り。それぞれが事情を抱え、途中で休止したが昨年、活動を再開した。「ふっと曲が浮かびます。仕事中はトイレに駆け込み、携帯に録音しているんですよ」。
 

 音楽も感性の世界。もう一つ感性の世界が加わった。「大地の芸術祭」。来年5回目が開かれる。「津南は、この芸術祭でもっと元気が出ると思います。特に子どもたちの感性を、どんどん刺激したいですね」。津南あ〜ともりあげ隊、今月19日には総会を開き、来年に向け活動を始める。「一緒に、津南をアートで盛り上げませんか。人との出会いもあり、とても楽しいですよ」。
 

 本職はシステムエンジニア。ソフト開発もやはり感性の世界。スポーツや健康づくりのイタリアのトレーニングマシン会社とソフト開発で業務提携が進んでいる。「語学力は必要になっています。勉強を始めているんですが…」。ハリーポッターの原書1巻から7巻までを持つ。「好きなんです。少しずつ読み始めています」。
(2011.02.10)

小林寅松さん 64歳  下足滝
 三女が持ち帰った茶トラの「キッコ」が家族の仲間入りして15年。「必ず俺の腕枕で寝るんだな。可愛いもんだ」。薪ストーブで家の中は暖かいが、寝る時は主の布団へ。雪が静々と降る夜は、ことさら「気持ちいいニャー」。
 

 雪といえば、忘れられない出来事は足滝にはある。昭和51年1月、小正月が過ぎたある日。信濃川にかかる唯一の生活道の吊り橋が、雪の重みで落ちた。「あの年は、本当に大雪だった。川に落ちた橋の上を渡った記憶がある」。身重だった妻・恵津子さん。「もう、泣きましたね」。無事、3月に次女を出産。橋が完成するまで、生活路は渡し舟だった。「あの橋が出来たときは、本当に嬉しかった。ようやく除雪車が入るようになった」。
 

 その上足滝は現在9世帯。そこに昨年夏の第4回大地の芸術祭には4千5百人が訪れた。「長野方面から入ると、ここが最初の作品。朝早くから人が来ていた」。3年前の第3回で初めて作家が足滝に入った。住民のシルエットを等身大に作った『足滝の人たち』が評判を呼んだ。公民館でも作品展開。「作家の家族の子どもたちが、地元の子どもたちと仲良く遊んでいた。香港からの作家助手の人とは、今も手紙のやり取りをしているよ」。
 

 その20代の女性、リー・サン・アナベラさん。滞在中、家族同然だった。「なんでも美味しい、美味しいと食べてくれ、家のお風呂にも入りました。良い出会いができました」と恵津子さん。夏の便りでは『また足滝へ行きたいです』とあった。「この雪を見せたいね。写真を撮って送ろうと思っている。来年、5回目の芸術祭があるが楽しみだ」。あ〜ともりあげ隊のメンバー。「いろんな人との出会いは楽しい。この楽しさを津南に広めたいね」。
(2011.02.04)


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