自動車学校の一番忙しい時期を迎えている。朝9時から夜8時までの10時間勤務。1人1時間の講習。毎日10人を指導する。「毎年2月、3月はこの勤務体制です。8月の夏休みと、年間で一番受講者が多い時期です」。東京の自動車学校時代を含め、この道20年余りになる。
指導員、検定員は、すべて公安委員会認可となる資格が必要。十日町自動車学校で取得できる10種の指導員、検定員資格と高齢者講習資格のすべてを持つ。「お年寄りの方でも、多くの現役ドライバーをおられます。皆さん、元気ですね」。先日も大正10年生まれの男性ドライバーが講習を受けに来た。
資格は、陸にとどまらない。15年余り前、十日町のヨットグループに入り、日本海などを回遊していた。メンバーに勧められ、レジャーボートなら4級で充分だったが、小型船舶1級を取得。「1級は外洋にも出られる免許です。でも、その後、不景気になりヨット維持ができなくなりました」。そのヨットは8人乗り、宿泊もできた。グループ所有のヨットがなくなり、海からは遠ざかっている。「また機会がったら、ヨットに乗りたいですね」。
友だちの誘いで、大地の芸術祭津南あ〜ともりあげ隊」に入る。第2回の時、マウンテンパーク津南に蔡國強さん製作の現代ドラゴン美術館を使い、外国女性作家がアート作品を展開。「その時、手伝いました。面白いなーと思いましたね」。来年夏、第5回が開かれる。「ちょうど夏の忙しい時期と重なりますが、都合をつけ、なるべく参加したいです」。
町日車に乗るが、「ドライブが好きです。バイクもあるんですが、なかなか乗れませんね」。自宅車庫で、カワサキ900CCが、春の出番を待っている。