高校時代から理系が好きで、そのまま千葉大理学部数学科へ。さらに大学院への道も考えたが、「津南に帰りたいという思いが強かったです」。募集していた十日町市役所を受験。税務課3年目に入った。「仕事が忙しく、勉強することばかりです」。合併して職務範囲も広がり、業務内容も多岐に渡り、責任ある仕事が多く、「今は仕事第一です」。
津南中学と上郷中学の校区境にある「灰雨」。その中学時代の2世代後輩たちを含め、かつてはその前を毎日通っていた上郷中学入り口の居酒屋「楠乃木」に、3世代の仲間たちで時々集まる。「やはり、あの頃の話になりますね。10人前後が集まります」。ここ数年、津南に帰ってくる同級生たちが少しずつ増えている。
昨年9月から、十日町市民会館の青年学級のバドミントンクラブに入り、毎週木曜、隣りの市民体育館で汗を流す。「ハードですね。職場の仲間もいますが、けっこうきついです」。デスクワークが多いなか、リフレッシュになっている。
自宅から毎日往復40`。「早く大倉スノーシェードが開通してほしいです」。大型車とのすれ違い、ヒヤッとした経験者は多い。
高校の数学教諭の免許を持つ。十日町高3年時代、難解の「数学VC」を学ぶ。VBも難解だか、さらに難解度が増す。大学でも専門科で極める。千葉大辻ゼミでの卒業研究のテーマにトランプゲームの「コントラクトブリッジ」の数式を使い、斬新なプログラミングを編み出す研究。「数学は好きでしたから、面白かったです」。今は好きな数学からは離れている。「この津南の自然が好きです」。家族の一員で『俺の方が先輩』と自認する16歳の猫トムが、じっと脇で聞いていた。