毎日、中学生と向き合う中で、ますます思いを強くしている。「難しい世代ではありますが、教えたことが素直に跳ね返ってきています」。08年4月から講師として母校の津南中学の赴任し、2年間が過ぎ、「教師になりたい思いが、学生時代より強くなっています」。新潟県の教員採用枠は狭い。4、5人の採用に150人前後が応募しているが、「教えたことが出来た時の生徒の笑顔。これをずっと見続けられる人生を送りたいです」、現場を経験し、教師への熱き思いは、さらに熱くなっている。
中学時代、出会いがあった。体育の大島誠教諭。今は十日町・吉田中。2年から初めて陸上短距離。ハードル競技に挑戦し、3年の時、長崎で開いた全国大会出場。『どうだ、体育の先生にならないか』。大島先生の言葉が、高校時代、大学時代のベースとなり、今に通じている。その短距離、100bのベストは11秒6。
その高校時代の短距離仲間と今年5月、長岡市陸上競技場でも中越選手権に、後輩ら4人と共に100b×4人のリレーに出場する。「まだ学生の後輩もいますが、今は個々に練習しています。どうなるでしょうか」。中学の体育授業などでランニングしており、100b11秒台を維持している。
最近始めたことがある。アコースティックギター。「まだ数ヶ月です。気晴らしですね。気持ちの切り替えになります」。なかなかギターを手にする時間はないがリフレッシュになっている。「ちょっと気になることがあると、どんどん挑戦していきます。自分の可能性は、いろいろやってみないと見つけられませんから。すべて挑戦あるのみ、ですね」。日頃、生徒に話している言葉でもある。