2年前、東京から家族4人一緒に津南へ戻る。夫の健さん、9歳のまゆちゃん、5歳の美咲ちゃんとゆったりとした津南時間を過す日々。「私の両親は帰って来るとは思わず、引越し前日まで『本当に来るのか』と疑っていましたね」。
津南高を卒業後、東京の短大英文科に進学。「英語がなぜか好きだったんです」。就職先でも外資系メーカー。「医療関係の部署でした。アメリカのガン研究第一人者の教授一家が来日したとき、なぜか東京案内役を任されました。辞書を片手に国会議事堂や銀座巡り。あとでエアメールが届き、褒めてくれたので感動しましたね。今は英語はほとんど忘れちゃったけど」。
お菓子作りが趣味のひとつ。小3から始め、以来レシピ本はずっと捨てず、現在は百冊余にも。「独身の時はお休みして、子どもが生まれ、熱が復活しました」。長野・塩尻市の無添加お菓子教室へ月1回、飯山線などで4時間かけ通う。「実は高速が怖くて乗れないんです」。現在の職場はお菓子を造る。「小学生の頃シュークリームを作ろうとしたけど、当時生クリームは市販してなくて、どうしても欲しくて今の職場に電話したら、こっそり分けてくれたんです。今でも嬉しい思い出ですね」。お菓子に関わる毎日。「いろんなことに挑戦させてもらえるので、感謝しています」。
仕事を始めた21歳の頃、友だちの紹介で健さんと出会う。実家にも一緒によく訪れた。「旦那は美味しい食べ物とか豊かな自然がある津南が私以上に大好きなんです」。娘たちも『東京には帰りたくない』が口癖。「戻ってきてよかった、と思いますね。実は旦那が一番喜んでいます」。家族一緒に行く山菜採りを楽しみにしている。