両親にまかせっきりだった自家米作りと自家消費用の野菜作り。その頼みの両親が年を重ねてきて、農作業が難しくなってきた。「恥ずかしながら、この年で農業デビューです」。仕事に忙しい世代の多くが、親頼みの米作りであり、野菜作りだ。「米は、そこそこできますが、畑は難しい。次々とやるべき事が出てきて、その時期が難しいです」。
建築関係の大工を長年やってきた父の姿を見て、この道へ進んだ。地元の魚沼設計事務所で働きながら、1級建築士の国家試験に一発で合格。29歳だった。その後、実績を積みながら平成5年、『サンピア設計工房』として独立。だが、「バブルがはじけた時代でしたから、大変な時期の独立でしたが、皆さんのおかげで、ここまでやって来られました」。
家作りのプロからのアドバイス。「構造、断熱、換気が大事です。地震などに強く補強した耐震構造で、家の構造体をそっくり覆う外断熱で快適感を作り、構造体の中も換気し、家全体を換気することで家が長持ちし、快適な暮らしができます。技術の進歩はめざましいですね」。
わが子は男3人。「親は親、子は子ですから。それでいいと思います。仕事にかまけて、子どもたちは女房とおふくろに育ててもらったようなものですね」。バレーボールの青年大会全国大会に出場した。パートナーは高校時代、同じ体育館でバレーボールに取り組み、社会人になり再びバレーボールを始め、再会した同級生の恵子さん。「子どもには厳しいです。よその子にも厳しく、これは大人として大事なことですね。実は、夫にも厳しいんです…」。身長180aが小声で話した。