新年8、9日開催の中越アルペン会場となった湯沢「かぐらスキー場」。大会コース整備を担当。「もう25年になるかな。最近は機械が良くなったから、朝4時からコース整備に入り、8時頃には終わる」。4年前までは西武社員として業務にあたり、退職後の今も、そのキャリアを求められ毎冬、4月中旬まで冬季従業員として働く。西武時代は、冬はスキー場、夏場は大磯ロングビーチ勤務。父の病気を機に津南に戻った。そのUターンで、新たな展開が始まっている。
「いままでの百姓とは違ったことをしたい」。津南に戻った4年前、ブルーベリー栽培に取り組む。群馬の友人から栽培技術を学び、インターネットで調べ、ほぼ独学で取り組み、最初に植えた120本が昨夏から収穫が始まり、さらに120本増殖し、現在240本のブルーベリー畑を管理。約2百`の収穫がある。「とにかく、生食で食べてほしい」。目に良いブルーベリー。「収穫期は毎日食べているからメガネがいらないな」。
その自信作のブルーベリーは通常の3倍、ブドウほどもある大粒。種類は一般的種。「当然だが、化学肥料は一切使わず、無農薬。オガクズと堆肥を混ぜた有機栽培で、水管理とせん定が大切。地力の良さとこの雪など気象条件がいいのか、大粒が採れる」。
大粒のブルーベリー。『あの大粒の甘さは、ちょっとない美味さ』と評判。地元竜ヶ窪温泉や町内製菓店に出している。自家製ブルーベリージャムも手がける。「6百本くらいまで増やし、ブルーベリー農園にしたい」。昨夏の収穫期、佐渡から家族が収穫に来て、その大きさと甘さに感激していた。「ここ相吉は暮らしやすい。人のつながり良い。ほんと、いい所だと思うよ」。