サルやイノシシ、クマなどによる農作物被害が広がっている。「被害報告を受け、すぐに現場に行くが、なかなか捕獲できない。特にサルは林に近い人家わきの畑を襲い、すぐに林に逃げ込み、追うのが難しい」。先月の津南町猟友会総会で会長に就任。狩猟歴26年余。事務局が町役場にあるのは県内でも稀という。
サル被害で思わぬ余波が出ている。「被害のほとんどが自家用の野菜畑。お年寄りが大切に育てた野菜。心配なのは、再三の被害で作る意欲がなくなり、楽しみがなくなることですね」。自宅近くのわずかな広さの畑。来月、県境を越えて栄村と合同でサル追い出し大作戦を行う計画だ。
来年2月の新潟トキめき国体。マウンテンパーク津南で公開競技のバイアスロンを行う。地元猟友会に協力要請があり、開催の17日から19日まで標的の的中を確認する射線審判などを務める。「成功させたいですね」。
猟銃の所持は年々厳しくなっている。県公安委員会が身辺調査を行い、ようやく許可が出る。「あの人は夫婦喧嘩をよくするや酒癖が悪い、すぐにカッとなるなど、普段の素行が悪いと許可が出ないんですよ。近所の評判が大事なんです」。猟友会への誤解も多い。「私たちは、熊など野生動物の生態を知っているから、その生態系を壊すことは絶対しない。ただ最近の被害を見ていると、根本的な問題があるように感じますね」。
12年前。「まったく知りませんでした。えっ、でした」。友だちと話すように、世間話しをして出会った日本食研・大沢社長。「あれ以来、お付合いさせていただいています。人の思いを大事にする方ですね」。