土曜以外、夜はすべてバレーボール練習日。日・月は十日町クラブ、火曜は先月発足した「蒼平峡(あおだらきょう)クラブ」、水曜は苗場クラブ、木曜は地元宮野原成人バレー、金曜は地元ママさんバレー。ただ、仕事の関係で毎日出られるわけではない。高校時代に出会ったバレー。「好きですね。4年ぶりに津南に帰ったら、体協バレーがなくなっていたので、かつての好きな仲間たちに呼びかけ作りました」。来年の青年大会出場をめざす。地元上郷などメンバー町内外15人。身長186aでチームを引っ張る。
みさと苑など福祉施設を運営する苗場福祉会が4年前に創設した「奨学金制度」を活用し、同施設を一度退職し、山形の医療技術専門学校へ。4年間、アパート暮らしでバイトしながら、理学療法士をめざした。今春卒業。4月からみさと苑に復職。「国家試験の結果は4月下旬にあり、試験はうまくいったのですが、結果が出るまで、緊張感がありました」。
共働きの両親。「おじいちゃん子だったですね。亡くなる時、自分にもっと何かできたんじゃないかと思い、それが理学療法士をめざす契機になりました」。毎日、おじいちゃん世代の人たちと接する。「私のモットーは、あきらめないリハビリが信念です。可能性がある限り、行動する、これは生きることにも通じます。何か生きがいを見つけていただきたい、自分がその手助けになれればと思っています」。
高齢といえば、留守番担当の「ラン」は12歳。「母が可愛がるので、昼時や夕方、玄関戸を自分で開けて、近くの職場まで迎えに行くんですよ」。バレーの「蒼平峡」は、宮野原手前の坂の名前。「一緒にバレーやりませんか。いい汗が気持ちいいですよ」。