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2007年08月のねっとわーく

過去のネットワーク
橋野眞砂子さん 62歳 津南町子種
 藍染の古布を使ったキルトやタペストリー、小物などが家の各所に飾られ、雰囲気を出している。「作り始めたのは20年ほど前からでしょうか。あの頃、ちょうど新築が流行り、『これいらないか』と知り合いが古い布をいっぱい持ってきてくれました。いま古布を求めると、とても高く買えません。やはり使い込んだ布はいいですね」。階段の踊り場にある橋野家の家紋を、古布で作った120a四方の壁掛けは逸品もの。好きな言葉をすらすらと和紙に書き、古布と合わせた壁掛けも雰囲気たっぷり。
 

 眞佐子さんと言えば「語り部」。20年の活動歴がある『おはなしおかあさん』の設立メンバー。方言そのままの語りが、子どもたちやお年寄りに受ける。秋山郷民話の『へっこきじさ』、『ノミ千匹』、越後民話の『へっこきあねさ』など、レパートリーは10話ほど。「やはり自分が興味ある内容が語りやすいですね。町の図書室にもある絵本『島引きオニ』は、完全語りをします。この話しは好きですね」。出身は町内船山。「方言も上郷とはちょっと違いますね」。小学5年、3歳、4ヶ月の孫3人。「3歳までに充分な読み聞かせを受けた子は、その先の成長、特に国語力に大きな効果があると聞きます。自分で聞いても楽しいですよね」。


  2年前から「はまっている」ものがある。DSトレーニング。計算、漢字、歴史、料理など項目ごとに脳トレーニングするPCソフト。実は、次男はそうしたソフト開発会社のディレクター。「老化防止になっています。寝る前にしますが、よく寝られますよ」。小物を集めるのも好きだ。あのガチャガチャポンの景品は相当数ある。「いろいろやってます。でもやっぱり健康が第一ですね」。
(2007.08.31)

江村美智代さん 47歳 津南町巻下
 今春、長男は高校卒業、次女も中学卒業。両卒業式に、きもので出席した。自分で仕立てたきもの。20歳代から和裁に取り組んでいる。時代や景気の移り変わりが仕事量に影響し、その時々の社会を反映する。「きものは好きですが、なかなか着る機会がありません。卒業式では、友だちと相談して着ました。でも、入学式は少なかったですね」。かつて多かった留袖などフォーマルは少なくなっている。
 

 「趣味を聞かれると思って考えてましたが、ないですね。結構、こうゆう人は多いのではないでしょうか」。そこで、「こんな集まりがあったら、良いと思いますねー」。春夏秋冬の年4回、集まった人の中で、誰かが『あそこに行こう』や『あれしたい』など、自分がやりたいことを提案。そこに集まった人たちが『よし、やろう』と、その人のプランに乗り、皆で行く。「こんな集まりがあれば、面白いと思います。どうですか一緒に」。
 

 旅行会社に勤める長女のおかげで、ツアー参加が時々ある。「娘がいろいろ旅先でのことを話すと、自分たちも行きたくなるんですよね」。長女、長男が家を離れ、独り暮らしをしている。先日、秋田で大学生活を送る長男が帰省した。「高校の頃は、そっけなかったんですよ。それがこの間、ちょっと違うんです。何か聞いても、ちゃんと答えてくれるし、少しは何か変わったんでしょうか」。
 

 最近、『我ながら情けない』ことがちょっと気になっている。「先日、ガソリンを入れ、カードを出したら、スタンドの若い人が困った顔をしていました。なんとそれは免許証でした。こうゆうこと、よくあるんです」。落語の古典が好き。落ちを時々、地でいっている。
(2007.08.25)

佐藤和子さん 47歳 外丸小学校
「子どもたちとの出会いなど、とても魅力ある仕事だと感じました」。松代高校時代の恩師・菅井美代子先生との出会いが、養護教諭への道を決定づけた。外丸小は7年目。前任校は松之山小学校、ここにも7年勤務。「外丸の子たちは、とても人なつこく、元気で気持ちがいいですね。毎朝の元気な顔と声、毎日エネルギーをもらっています。きっと、地域の雰囲気がそうなんですね」。
 

 2年前まで松之山の女性太鼓グループ「鼓夢の会」に所属。地域の祭りや福祉施設訪問など演奏活動に参加した。「時間がなくなったのと、もう体力的にも・・・」。活動時は、握力トレーニングやストレッチを欠かさなかった。そのベースになっていたのは、小中高と取り組んだアルペンスキー。中学では吹奏楽部にも入り、クラリネットを担当した。アルペンスキーは地の利もある。自宅は松之山温泉スキー場の近く。今季、大規模なゲレンデ整備とリフト架け替えを行っている。「スキーも体力的にもうだめですね。家に近いですが、なかなか行けません」。


  自宅の天水越から外丸小まで20分ほど。「あの豪雪の時は1時間以上かかりました。早くトンネルが開通してほしいです」。松之山と津南を結ぶ国道353号。開通が待たれる高館トンネル。すでに貫通し、橋作りが進む。開通後は15分ほどで行き来できる。父は、松之山町最期の町長・佐藤利幸さん。「穏やかな人ですが、芯は強いですね。とにかくよく動きます」。このトンネル事業も、佐藤町長が力を入れた事業の一つだ。熱しやすいタイプ。「最近、熱くなれるものに出会っていませんが、仲間を誘って、音楽系をしたいですね」。
(2007.08.17)

丸山茂利さん 44歳 津南町外丸本村
 今月16日の中越沖地震の時も、すぐに消防自動車で地域の巡回点検に回った。津南町消防団第2分団の分団長を務め、日々の防災アピールに取り組む。3年前の中越地震でも出動。あの日の3日前、信濃川が増水し、河畔の田に大量のゴミが入った。その除去を3日間かけて行い、終了した日の夕方、関係者で慰労会を開き、乾杯した直後、あの激震が来た。すぐに消防出動し、地域内点検に向かった。「防災という責任がありますから、日頃から気が抜けないです」。副分団長、分団長と通算6年の幹部、消防入団は19歳から。25年のキャリアだ。
 

 中1の長男、小学5年の長女は共にアルペンスキーに取り組む。自分も中学ではアルペン部。夏は水泳部で活躍。「信濃川で腰にロープをつけて、流れに逆らいながら、泳ぎの練習をしたこともあった。今じゃ考えられないこと。でも、楽しかったなぁ」。その信濃川で、中学・高校時代は、よく釣りに出かけた。1b級のウナギを上げたこともある。「あの頃、川には溜まりや深みが各所にあり、よく魚採りにいった。川が変わり、魚もいなくなったようだ」。
 

 うまい米作りに取り組む。約4fの耕作。「やはり土作りが一番。もうすぐ穂が出揃う。適度な雨と日照がほしい。今のところはまずまずの出来かな。これからは台風が心配」。JA津南町勤務の妻・としみさんは、米検査員資格を持つ。「いろいろアドバイスしてくれ、頼もしいですね」。今春、認定農業者の資格を受けた。アルペンに頑張る我が子たち。「子どもの頑張りは、親の励みになります」。なかなか家族の時間が取れないが、秋の収穫が一段落した時が家族タイム。「旅行に行きたいですね」。
(2007.08.10)

涌井豊さん 43歳 津南町小島
 高校時代にバイクと出会う。東京で車輌整備士資格を取得、就職先が決まり、津南へ帰ることになった年に、ライダー憧れのあの限定解除(2輪大型)に挑戦した。「就職が決まり、帰る日が決まっていた中での限定解除への挑戦でした」。帰郷までの1ヵ月間に6回チャレンジ。限定解除は、毎回数百人が挑戦、十数人しか合格しない超難関。「この試験に落ちたら、もう後がない。帰る日までの最後のチャンスでした」。その7回目にみごと合格。平成2年に津南へ。翌年、念願だった『KAWASAKI ZZR1100』の新車を求める。「まだ独身でしたから、ローンで買いました」。その1100CC のバイク、昨年車検が切れ、今は車庫で眠る。「また、乗りたいですね」。


 一昨年、「突然思い立ち、1日でどこまでいけるか走りました」。約650`、伊豆半島の先端、石廊崎まで行った。雄大な太平洋を満喫した。結婚した時、妻・秀子さんもバイクが好きな事を知る。『私も乗りたい』とさっそく中型免許を取り、2台でツーリングなどを楽しんだ。「時間ができたら、また一緒にツーリングに行きたいですね」。
 

 長男は自分から津南中等校進学を決めた。「確かに宿題は多いようですが、それが当たり前、普通に過ごしています。家から学校まで歩いています」。約3`、30分以上かかる。「これは家の方針なんです。できる限り歩こうと」。最近、時間が取れないが、本が好き。「エッセーが好きです。じっくり、本を読みたいですね」。家族みんな、本が好きだ。
(2007.08.03)


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