地元上郷逆巻の30代から50代の11人で昨年の秋祭り前に「十日会」を作った。『毎月十日、楠乃木に集まろう』という会。「いわゆる飲み会ですね。でも最近、出ていません。復活しないとだめですね」。9月の第2土日が祭り。夜店などをメンバーで開き、子どもたちに楽しみの場を作り、地域を盛り上げている。地域活動のエネルギー源は『居酒屋・楠乃木』から始まっているようだ。
昭和42年、栄村横倉に暮らしていた父・當正(まさただ)さんが同地に理容所を開店。その3年後、修一さんが誕生。上郷中学までは、歩いて1分もかからない近さ。「友だちは近くていいなぁと言いましたが、余り近すぎるのも…、でしたね」。親の理容師の仕事姿を見て育ち、「自然な成り行きでしょうか」。高校卒業後、専門学校で学び国家試験取得後、県内の他店で7年間、修行を積んだ。「そろそろかなと思い、26歳の時に帰ってきました」。今は、親子3人でお店に立つ。5月にお店を大幅にリニューアル。雰囲気あるデザインのミラー、ゆったりできるお客様チェアー、レンガ積みスペースに囲まれた会計カウンターなど、「ゆったりできる雰囲気を出しました」。
開業当時から現在の場所。「この国道拡幅前は、道路の両側に家が並び、宮野原商店街を作っていました。国道拡幅でここの人口が激減しました。それが一番大きな変化でしょうか」。チョキチョキのハサミを持つカニを意味する「クラブ理容所」。創業40年余になる。
先日、魚沼エリアの理容師の研修グループ・GHACが魚沼市で開いた研修会に参加。要望があれば出張理髪も受けている。地元野球チーム「上郷ライオンズ」メンバー。「十日会」と共に、仲間作りになっている。