小中学と野球に取り組み、甲子園をめざし名門校、東京の桜美林高野球部に入った。部員60人、規律が厳しかった。「あの厳しさのおかげで、どこに行ってもやっていけるという自信がつきました」。小学からポジションはサード。その野球が、津南に来てからの友だち作りに役立った。今年4月で津南暮らし11年目に入る。
家業に入るなら、早いほうがいい、と22歳で単身、津南へ。『結婚相手は寿司屋の娘だった』。映画タイトルのような展開が、現実となった。高校の先輩、後輩の関係だったが、「気になっていたので、卒業近くになって声をかけた」相手が、1年後輩の松海寿司の長女・麻里子さん。生涯の伴侶に決め、22歳の4月、単身で松海寿司に修行に入る。その年結婚。「津南に来てすぐに野球チームに入り、それが仲間作りなりました。今度、新しい野球チームを作りました」。ワールドベースボールの日本代表チームモデルのユニホームも揃えた。 チーム名は安喜さんの提案の『LYNX』(リンクス・山猫)。「はやく練習したいですね」。
川崎の父親は四国・高知出身。「安喜(あき)という同じ苗字には、まだ出会ったことがありません。高知でもめずらしいです」。小学2年の長男が、昨年から少年野球チーム・下船渡レッドイーグルスに入部。同じ昨年4月から町少年野球のコーチに就任。「自分も小さい頃、親父とキャッチボースをした思い出があります。長男とのキャッチボールは楽しいですね」。長女は今春、親入学。
我が子が学校通学するようになり、心配事がある。「街灯が少なすぎます。子どもたちの安全から行って、もっと街灯で明るくしてほしいです」。