津南資源のひとつ「雪」を活用したJA津南町の雪室施設「津南原センター」は、全国ブランドに躍進している津南産ユリ「雪美人」の集出荷の拠点。市場の動向を見ながら、ここから全国市場に出荷されている。すでに3年のキャリアを積むが「まだまだ勉強不足です」。涌井正夫センター長と1年後輩の3人体制で取り組む。ユリ出荷最盛期の6月から10月は、「オフがないですね。生産者の苦労が分かりますから、ここの責任は大きいです」。センター事務室には、濃いピンクのロビーナ、イエローウィンの黄色、代表的な純白のカサブランカなど、津南を代表するユリが飾られている。「花の色、大きさ、
葉のつきかたなど、種類によりすべて違います。これまでに50種以上が津南では作られています」。
高校卒業時、「特に外に出ようとは思いませんでした。先ず地元を考え、進路を決めました」。3歳違いの兄と2歳違いの妹は新潟市。「雪やショッピングなど、少し不便ですが、のんびりしているところが良いですね。この雰囲気が大切だと思います」。同級生など多くの仲間は県外にいるが、情報交換はもっぱらメール。距離感は感じない。
昨年から冬季は、「霧の塔・名水の恵」の津南醸造に出向する。今季も来月から行く。「余り日本酒は飲める方ではなかったですが、清酒も旨いと思うようになりました」。寒仕込みのシーズンを向かえ、「この時季はオフがないです」。
時間を見つけ、バイク免許に挑戦したいという。「先ず中型、いずれは大型を取り、大型バイクで広い道路を走りたいです」。北海道の広大な地を走るイメージを抱いている。「バイクは、あの開放感がいいですね」。来月10日、22歳の誕生日。「早いですね」。