3年前、念願のマイホームで暮らし始める。木を多く使った室内は、リラックスできる雰囲気。「畳の部屋はありません。この居間の床は、うちの人がこだわりました。私は、このオープンキッチンの料理器具にこだわり、子どもにも安心なようにIH(電気調理器具)にしました」。居間のワンフロアーは、保育園年長の長男が、友だちを連れてきても、充分遊びまわれる木のフロアーだ。特にオープンキッチン、カウンター越しに顔を見ながら料理ができ、家族の団らんの場になっている。
記録的な大雪で交通規制が行われ、不便を強いられた秋山郷。その生活道路・国道405号が中津川渓谷の深い谷底を通る地点、前倉橋のわきに土産物と食堂を営む「平家茶屋」がある。渓谷美を象徴する切り立った断崖が目前に迫り、その下を清流・清津川が流れる。
愛知出身の母・三重子さんが23年前に店開きした。「私が小学1年の時でした。やはり紅葉時期が、一番お客さんが来ますね」。長男を保育園に送り、お店の手伝いに来て、保育園の迎えの時間に合わせて帰る。「この冬、母は毎日、お店に通ったようです」。週末や夏や秋の行楽時期、囲炉裏で焼く岩魚が人気だ。家は大赤沢にある。
思い出多い大赤沢。「中学、高校の頃は、通学バスの時間を気にしながらに毎日で、不便さを感じていましたが、自分がこの年になり、あそこは良い所だと、実感として思いますね」。
井戸付きの宅地を求め、新築して3年目。親子3人と白黒のパンダウサギ1羽。「リードをうけて散歩もします。ラビットフードがあり、犬みたいですね」。休日には、夫の実家・赤沢に行き、アスパラ収穫手伝いながら、子どもと畑などで遊ぶ。